佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)
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 2020/07/25 (43 ヒット)

 異常気象が日常になりつつある。大雨、洪水、台風、ハリケーン、干ばつ、熱波……などが、人々の暮らしをおびやかしている。こうした「気候危機」は人間自身が引き起こしているとされる。「あいつぐ異常気象は温暖化なしには起こりえない」といった、科学的な研究結果が相次いで発表されている。米海洋大気局は、今年の7月は世界平均気温が観測史上最も暑い月だったと発表した。日本でも気象庁気象研究所が、昨年夏の記録的猛暑は温暖化がないと起こる可能性はほぼゼロだったと推定した。米保険会社によると昨年の自然災害による世界の経済損失は2250億ドルに上るという。国内でも、保険会社による2018年度の自然災害保険金支払額は、1.6兆円で過去最高になった。私たちはすでに、産業革命以降平均気温が約1℃上昇した世界に生きている。パリ協定での1.5℃未満にするという努力目標はもうすでに達成できそうにない。2019.10.23


 2020/07/24 (30 ヒット)

 匂いは私たちが何かを食べるときにも大切な働きをしている。目を閉じて鼻をつまんでオレンジジュースとリンゴジュースを飲んだら、どちらかわからなくなるほどだという。「匂い」のもとは、空気中に蒸発しやすい「揮発性」を有する物質である。ほとんどが有機化合物で、数十万種類あると考えられている。例えばイチゴの匂いを分析すると、300以上の匂い物質が混ざり合って独自の匂いを形成している。この「匂い物質」が鼻の中の「受容体」という細胞とくっついて、脳に信号が送られることで匂いを感じることになる。今では合成香料が、食品、化粧品、日用品等で多く用いられている。例えば柔軟剤、トイレや車の香水など。香料メーカーでは、食べ物の匂いがどんな物質で構成されているかを分析し、調香師が何十種類もの匂い物質を組み合わせて、同じ香りを再現できる配合をつくりだす。今では多くの食品に香りとして合成香料が用いられている。果汁ゼロの飲料でも果汁の香りや味を感じるのは合成香料による。それにしても犬をはじめとする動物たちの臭覚はすごいらしい。


 2020/07/23 (34 ヒット)

 平成の30年で私たちの暮らしを大きく変えたのは「デジタル化」であった。1989年には11%だったパソコンの普及率は2007年以降70%以上で推移している。1999年にNTTドコモが携帯電話からネットに接続できる「iモード」を開始した。2008年には米アップルのスマートフォンが発売された。1989年に49万台だった携帯電話の契約数は2018年には人口を超える1億7000万台に増えている。スマートフォンの普及率は2017年にパソコンを抜いて75%以上になり、現在はもっと増えて、小学生までスマホを持つ時代になった。どこでもインターネットが使える時代になった。携帯電話の主は「電話」ではなくなり、対話はSNSを活用する時代になった。写真投稿サイト「インスタグラム」登録者数は国内で2900万を超える。お金の使い道もデジタルにシフトした。総務省の家計調査によれば、2人以上の世帯の年間携帯電話料金は、2000年に2万8000円だったが、2018年は12万6000円を超えた。私から見れば「マホの登場」は衝撃的だった。便利さの極地に思えた。


 2020/07/22 (32 ヒット)

 夏の八月が終わった。日本では古来、数の知れないものは八の数で止めようとするらしい。「嘘八百」といい、将軍様は八百万石、八十八は米寿の祝い。とにかくいっぱいあるという場合は「八」を使う。「八」が末広がりでめでたいからとされる。江戸は八百八町、大阪は八百八橋という。実際には江戸には千を超える町があった。大阪には約二百の橋があった。「松島は八百八島」という。神話の世界ではさらに八が多くなる。イザナギ・イザナミの二神は「八尋殿」を見立て「大八島国」を生む。誕生した神々は「八百万(やおよろず)の神」である。神器とされるのが「八咫鏡(やたのかがみ)」と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」であり、スサノオノミコトが退治したのが「八岐大蛇(やまたのおろち)」である。「夏も近づく八十八夜」と歌う。ことわざでは「一か八か」「口八丁手八丁」「七転び八起き」「七難八苦」。2019.10.17


 2020/07/21 (40 ヒット)

 今では当たり前の駅にある「乗車券自動改札機」であるが、かつては駅員さんがいちいち切符を目視で確認していたという事実が信じられない。今では運賃をごまかす「キセル乗車」も難しくなっているという。実用機としては、大阪万博に合わせて1967年に新規開業した阪急北千里駅で、近鉄と立石電機(現オムロン)が共同開発した定期券、普通乗車券それぞれの専用機が設置されたのが最初である。この時は乗車券にデータを穿孔して光学的に読み込む方式。その後乗車券の裏に磁気的に情報を書き込んで読み取る方式の「磁気乗車券定期券自動改札機」が立石電機で1973年に開発された。統一規格が定められて、日本信号と東芝も自動改札機の開発に着手した。現在もこれらの3社が続けている。首都圏での本格投入は遅れて、国鉄が分割民営化された後の1990年代になる。新幹線については、1979年に東海道新幹線全駅に4枚の切符を同時投入可能な長さ2.6mの機械が設置された。


 2020/07/20 (51 ヒット)

 秋を代表する果物である「柿」は、栄養豊かな健康食品である。柿には甘柿と渋柿とがある。成熟期の渋柿は、渋みのもとになる水溶性のタンニンを多く含む。甘柿はタンニンを蓄積する細胞が途中で成長を止めるため成熟時には渋みがなくなる。渋柿でも、アルコールや二酸化炭素で渋抜きができる。子供のころには、渋柿を焼酎につけておいた「たる抜き」というのをよく食べていた。現在スーパーなどで市販されている甘柿の多くは、二酸化炭素を用いて渋抜きをしたものである。今では種無しの「平種無」などは人気が高い。柿のタンニン(ポリフェノール)は血糖値上昇を抑制する働きがある。カリウムも多く含み、果物でトップクラスのビタミンCを含む。抗酸化作用のカロテノイドも豊富である。渋抜きをしても柿のタンニンの効果は変わりないらしい。また昔から日本人は「干し柿」という方法で、渋柿を日持ちさせて冬の甘味食品として活用してきた。食物繊維をたっぷり含む健康食品である。


 2020/07/19 (34 ヒット)

 ラジオ体操のスタートは、1928年昭和天皇即位の記念式典で、NHKラジオで流された「国民保健体操」である。逓信省幹部が米国視察に行ったとき、生命保険会社が考案したラジオ体操に出会い、これを輸入した。戦時色が濃くなると、国民の体力向上及び精神高揚を目的に広がった。しかし終戦後はGHQによってラジオ体操は中止されることになる。何十万、何百万の日本国民が一斉に同じ体操で体を動かすという行動を嫌った。しかしラジオ体操の再開を望む声が広がり、1951~1952年になって、いつでも誰でもどこでもできる「ラジオ体操第1」と、職場での運動を想定した「ラジオ体操第2」とが発表された。「ラジオ体操第1」は子供から老人までを想定し、「ラジオ体操第2」は一般成人を想定したとも言われる。これが現在までつながっている。このとき実は「ラジオ体操第3」も作られていたという。しかし動きが複雑でラジオでは説明が難しかったこともあり、いつしか忘れられてしまった。「幻の体操」といわれたが、2013年に残っていた資料などを元にして復刻された。テレビでその動作を見たが確かに覚えるのは難しいようだ。でも「第3」は有酸素運動としては良好だという。


 2020/07/18 (38 ヒット)

 天気予報をするのは気象庁だけというのは昔のこと。1995年から民間の会社でも天気予報発表が可能になった。今では60以上の民間企業が参入している。気象庁の衛星や観測データを基にして、独自のデータも加えて生活や業務に役立つようなより細かい天気予報を出している。今ではお天気アプリで5分先の予報を見ることもでき、250m四方単位で雨雲レーダーでの予測ができる。その背景には観測器の多さがある。独自開発の観測器を全国に1万3000か所設置、さらにAIで予測精度を上げている。短時間で狭い範囲に激しく降る「ゲリラ豪雨」、原因の積乱雲は発達スピードが速く予測が困難とされていた。今はその9割を1時間前には予測可能になった。全国にいる隊員たちから「雲の写真」を送ってもらいそれを利用している。会員数は全国に10万人以上、報酬はない。民間最大の気象情報提供会社は、「ウエザーニューズ社」である。一般向け予報と特定事業者向け予報があり、後者は食品業界やコンビニなどでも活用されている。2019.10.9


 2020/07/17 (37 ヒット)

 日本の2017年労働者人口は6720万人、一方外国人労働者数は約130万人。つまり職場に50人いると一人は外国人という割合になる。世界の人口は2017年に76億人を突破して今も増加を続けている。人口増加率をみると、アフリカなどの発展途上国では30~35%にもなる一方で、日本をはじめとする先進国では軒並みマイナスになっている。発展途上国では、以前として子供は大切な労働力という考えがある。医療や衛生問題の改善が進められて子供の死亡率が低下し、人口増加に拍車をかけるが経済発展が追いついていない。一方先進国では少子高齢化が進んで、労働者人口が減っていく。そこで仕事を求めて先進国へ移動することになる。世界で最も少子高齢化が進んでいるのが日本である。1980年には5%だった高齢化率は、1990年から急上昇して今や25.7%と4人に1人が65歳以上という超高齢社会になっている。そこで労働力を海外に求めるが、そこにはいくつもの課題がある。


 2020/07/16 (41 ヒット)

 あるテレビ番組で下記のような問題が出された。「枝豆はそのまま育つと何になるか?」「大豆を暗いところで育てると何になるか?」いずれも簡単な質問だが。私たちに身近な食べ物である大豆だが今はほとんどが輸入である。子どものとき我が家の隣は大豆畑であった。大豆は弥生時代に朝鮮半島を経て日本に伝えられたという。肉を食べる習慣がなかった日本人にとって、貴重なたんぱく源であった。一般的に私たちが食べているのは「黄大豆」で、他にも「黒大豆」「青大豆」などがある。代表的な大豆を用いた加工食品は、(1)しょうゆ、(2)味噌、(3)豆腐、(4)納豆であるが、豆腐をさらに加工したものに(1)油揚げ、(2)厚揚げ、(3)がんもどき、(4)高野豆腐などがある。豆腐をつくる過程で生まれるものに「おから」「豆乳」があり、豆乳を用いて「湯葉」ができる。枝豆は大豆の成長途中のもので、宮城には枝豆を使った郷土料理「ずんだモチ」がある。また大豆を水に浸して暗いところで発芽させると「もやし」ができる。「きな粉」は大豆を粉末にしたものである。ところで、大豆の用途で最も多くを占めるのは、実は「食品用」ではなく「大豆油用」である。


 2020/07/15 (36 ヒット)

 1903年アメリカのライト兄弟が、フライヤー号と名付けた複葉、先尾翼式の動力飛行機で、世界で初めて空を飛んだ。12秒間36mの飛行に成功したのだ。わずか数人が見守る中でのことだった。兄弟は合計4回飛行し、最長は59秒間260mだった。この飛行機には2つの推進式プロペラが下側の翼に設けられ、直立4気筒12馬力のエンジンから、自転車用チェーンで減速して左右のプロペラを互いに逆方向に回転させた。車輪はなく、木製レールの上を走る台車に乗せて離陸した。向かい風も幸いした。

ライト兄弟の成功は単なるまぐれではなく、科学的な知識と長年にわたる技術と計算の積み上げによるものだった。1900年にグライダーをつくって滑空実験をやり、揚力の研究と操縦法体験をした。研究小屋に手製の風洞をつくり翼形と揚力の実験をした。ガソリンエンジンもプロペラも自分たちで設計製作した。このライト兄弟の成功は、デイトン市の新聞が小さく報じただけだった。ライト兄弟はその後もフライヤー2号機と3号機をつくり、3号機では8字飛行にも成功した。ライト兄弟の成功が世界に知られると、特にヨーロッパの技術者たちが次々と挑戦することになる。


 2020/07/14 (42 ヒット)

 次世代移動通信規格「5G」が話題になっている。移動通信の技術は、ほぼ10年ごとに代替わりしてきた。Gとは世代Generationの略。1980年代の第一世代(1G)はアナログ方式だった。次の2Gからデジタル方式になり、3Gで携帯電話での画像や動画でのやりとりが可能になった。現在の4Gではスマホで大容量動画なども楽しめるようになった。最大通信速度は、30年間で約10万倍になった。次世代「5G」の特徴は3つある。(1)超高速:現在より100倍速い通信を可能にする、(2)超低遅延:リアルタイムに遅延なく遠隔地ロボットなどを操作できる、(3)多数同時接続:スマホやパソコンだけでなく身の周りのいろんな電子機器をネットにつなげられるようになる。国内の通信4社は、それぞれ1万~4万か所程度の5G基地局を2024年度末までに開設する計画だ。5Gに割り当てられた高い周波数の電波は、遠くに飛ぶと減衰しやすいので新型アンテナなどの技術が必要になる。また5Gの維持には莫大なコストが必要になる。2019.10.02


 2020/07/13 (36 ヒット)

 日本は世界一の自販機大国である。その数は全国で約294万台。国土面積で見ればその数は世界一であり、多種多様な飲料等が販売されている。自動販売機の製造で国内トップシェアを握るのが富士電機。自動販売機の外箱は鋼板からなり、基台に溶接されている。外箱板の内面には断熱材が貼られている。その中に商品収納ラックが3個横に並んで設置される。ホット飲料用ラックとコールド飲料用ラックの間には真空断熱材が入れられている。この1台の自販機でホットとコールドの両方を収容販売する自販機は、1974年に世界初で実現した。コールドは5℃、ホットは55℃に設定。1個の冷却ユニットで冷気と暖気の両方をつくり出している。自販機内部で飲料缶は縦に並んでいるが、直列ではなくジグザグになっていて落下時の衝撃を減らしている。現在では自販機にコンピューターが内蔵されて、内部の全商品ではなくもうすぐ売れる商品のみを判断して、部分的に冷却又は加熱することで電力消費を削減している。


 2020/07/12 (33 ヒット)

 100年以上も前、ロシアの動物学者メチニコフは、コーカサス地方に長寿の人が多いことに気づき、これはヨーグルトを食べているからであるという仮説をたてた。ヨーグルトや漬物といった発酵食品でおなじみなのが「乳酸菌」である。乳酸菌とは、糖類を分解して主に乳酸を出す細菌の総称である。ヒトの腸は長さ7~9mあると言われ、その中には100~3000種類の細菌が存在し、その数は100~1000兆にもなって重量は1~2キロにもなる。こうした細菌類には、善玉菌と悪玉菌と日和見菌の3種類がある。日和見菌は体が弱ってくると悪玉菌を助ける働きをするもので、菌全体の7割にも及ぶという。乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌である。実は乳酸菌は土壌や海、植物の表面や動物の体内などあらゆるところにいる。善玉菌が出す乳酸や酢酸には、腸粘膜の機能を高めたり、有害な悪玉菌を排除したりする機能がある。また乳酸菌は免疫細胞を刺激し免疫を活性化させる働きもある。常に乳酸菌類を含むヨーグルトや発酵食品をとることで、腸内フローラを良好に維持することができる。


 2020/07/11 (50 ヒット)

 コロンブスのアメリカ大陸発見は誰もが知っている。だが意外にしられていないこともある。かつて東アジア地域は、ヨーロッパでは「インディアス」と呼ばれており、陸路を通じての貿易が行われていた。当時はアメリカ大陸の存在は知られていなかったので、1490年代海路で直接インディアスをめざして、貴重な香辛料や黄金を手に入れようと大航海時代が始まる。1492年3隻の帆船がスペインを出発、船団を率いたのはジェノバの商人コロンブスである。スポンサーはスペイン女王イザベル。インディアスがもたらしてくれる富に期待した。西へ航海を進めたコロンブスは、カリブ海のサンサルバドル島に到着。ここをインディアスだと信じた。現在のドミニカ共和国サントドミンゴ(世界遺産)に拠点をつくる。しかし黄金を見つけることはできず、航海は赤字になって部下たちが反乱を起こす。やがて本国から役人が来てコロンブスは逮捕されスペインに送り返された。サントドミンゴにはスペイン風の新しい街が築かれ、アメリカ大陸が発見され、大陸で銀山が見つかる。新大陸にあったアステカやインカ帝国はスペイン軍に侵略され、破壊されていき、キリスト教が広がっていったのである。


 2020/07/10 (35 ヒット)

 食品を長持ちさせることを考えたとき最強の容器は「金属製缶詰」である。さびて劣化しなければ50年から100年持つとも言われる。食べ物が劣化する要因には大きく分けて3種類がある。(1)微生物による腐敗や汚染、(2)酸素や光などによる化学変化、(3)熱や乾燥・吸湿といった物理変化、である。これらを排除できれば、食べ物は腐らないしカビも生えない。常温で保存できるレトルト食品のボンカレーが発売されたのは1968年。常温で長期保存できる紙パックの飲料などは、「ロングライフ製法」でつくられている。無菌状態にした飲料を、無菌環境下で無菌のパッケージに充填する。食品を140℃前後の高温で数秒間殺菌して、微生物を完全に死滅させる。容器は紙とプラスチックの間にアルミ箔を挟んだ多層構造で、酸素、光、水蒸気などを遮断する。ロングライフ製品といえども、一度開封するとすぐに劣化が始まる。2019.9.25


 2020/07/09 (42 ヒット)

 今回もNHKテレビ「チコちゃん」からの受け売りですみません。質問は「接着剤はなぜくっつくの?」であり、その回答は「接着剤がくっつくのは濡れているから」である。物と物との間に液体である接着剤が入って濡れるとくっつくということである。例えば2枚のガラス板は乾いていればくっつかないが、間に一滴の水を入れると強く密着する。ガラス板表面には微細な凹凸があり合わせてもスキマができる。水はこのスキマを埋めて、水がガラスを濡らした状態になり、その瞬間に電気の力でくっつくのである。全ての分子はプラスとマイナスの電気を持っている。分子同士が近づくと、このプラスとマイナスの電気が引き合って引っ張りあう力が生まれる。この力をファンデルワールス力という。ただこの力が働くには、分子同士が髪の毛の10万分の1くらいにすごく近づく必要がある。それには液体の物質がスキマを埋めて密着させることが重要。接着剤は、その液体が固体に変わることでくっついた状態をそのまま維持することができる。今では、自動車、新幹線、航空機などの内装や外装にたくさんの接着剤が使われている。


 2020/07/08 (28 ヒット)

 地球生命の材料起源に関してこれまでの定説は、地球内部海底の熱水の中で炭素のつながりが発生したというもの。しかし現在もう一つの「生命の種となる材料は宇宙からきた」という説が有力になってきた。地球から3億キロ離れた小惑星「りゅうぐう」は、地球と火星の間を回る小さな天体であるが、地球生命の起源に迫るヒントがその地下にあるという。りゅうぐうは炭素を多く含んでいるらしい。2014年に「はやぶさ2」がりゅうぐうへ向かった。往復6年の冒険である。今年2月にはやぶさ2はりゅうぐう表面に初着陸し、表面岩石の採取に成功した。しかし紫外線などの影響を受けていない内部の岩石採取こそが目標である。地面に穴をあけて内部の岩石をりゅうぐうに穴をあける方法として、直接爆薬を使えば熱の影響を受けてしまう。そこで上空でインパクタという発射装置を爆発させて、弾丸を打ち出す方法が採用され、これがみごとに成功した。インパクタの爆発時には「はやぶさ2」をりゅうぐうの裏側に退避させた。直径10mほどの穴ができ、穴の北側にはやぶさ2を着陸させて、弾を発射し巻き上がった物質を採取した。2020年末に地球へ帰還の予定。


 2020/07/07 (32 ヒット)

 今話題の人気スイーツと言えば「タピオカ」、モチモチ感がくせになるという台湾発祥スイーツである。タピオカミルクティーなどが人気で行列ができる店もある。「タピオカ」は中南米原産、キャッサバ芋のでんぷんを固めたものである。特徴は保水力と粘り気にあるという。スイーツ用タピオカ輸入量は半年で4500トン。ところが他の用途で12万トンが輸入されている。用途はモチモチのパンなど各種加工食品に用いる。中でも冷蔵うどんでは、モチモチつるつる食感に欠かせない。日本はスイーツ戦国時代で、次々と新しいものが話題になってきた。1990年:ティラミス、1992年:ココナッツミルク、1993年:ナタデココ、1994年:パンナコッタ、1995年:生チョコレート、1997年:ベルギーワッフル、2002年:マンゴープリン、2005年:マカロン、2008年:パールミルクティー、2009年:パフェ風ドリンク、2011年:パンンケーキ、2014年:カップケーキ、2015年:かき氷、そして2018年にはタピオカドリンクが大ヒットになる。今回の大ヒットの背景にはSNSによる拡散がある。ちなみにコンビニのチルドカップ飲料などに入っているタピオカは、本物のタピオカではなくブラックタピオカというコンニャク製粉を固めたものらしい。


 2020/07/06 (29 ヒット)

 宮城県の方しかわからない話ですみませんが…。東北のデパート一番店である「藤崎」が今年で創業200周年を迎えた。仙台のデパートと言えば、私にとって三越、藤崎、丸光だったが丸光はもうない。藩政時代に着物商から出発し、時代の波を越えながら仙台の街とともに歩んできた、地域密着の地元百貨店が「藤崎」である。藤崎家のルーツは近江商人との説が有力。1819年に藤崎三郎助が仙台大町に「えびす屋」で店を開く。やがて豪商となって明治期に民間で初めての私設電話を設け、自動車も県第一号を購入した。1912年株式会社藤崎呉服店となる。1932年5代目三郎助がルネサンス風3階建ての「昭和の新館」を現在の地に建設。1945年の仙台空襲で全焼。代々三郎助を襲名する現社長は7代目。業界では数少ない世襲経営が続いている。現在売り場は4棟あり計3万2000平方メートル。ちなみに仙台三越が開店したのは1933年、仙台空襲では藤崎同様全焼。2019.9.16


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