TOP : 435.歌川広重
 2019/05/20 (44 ヒット)

 浮世絵の「東海道五十三次」で有名なのが歌川広重。今年はその初代広重の没後160年になる。初代広重は本名を安藤重右衛門といい、広重という名前は師匠の歌川豊広から与えられたものである。かつては「安藤広重」とも呼ばれたが、現在は「歌川広重」を使う。実は広重は5代まで続いた。3代までは初代の門弟の一番と二番が継いだ。4代は縁ある人物が継ぎ、5代はその4代の子である。こうして「広重」の名は幕末から昭和まで続いたのである。初代広重は、天保4年から「東海道五十三次」を発表し、風景画家としての名声を獲得した。実は初代は生涯で20種類以上もの東海道シリーズを描いている。著名なのは「保永堂版の五十三次」であり、日本橋から始まって京師(京都)までの55作品からなる。また名所絵師として江戸の名所を描いたが、晩年の代表作が「名所江戸百景」である。初代は浮世絵に風景画という新たなジャンルを生み出して、安政5年に62歳で没した。