TOP : 411.人体「腸」の話から
 2018/09/19 (21 ヒット)

 NHKスペシャル「人体:腸」は非常に面白かった。腸は単なるうんちの管ではない。腸が「腸内細菌」と「免疫細胞」を操って万病と戦う力を有しているという。成人の腸の長さは約8.5m、その表面積は32平方メートル畳20畳分にもなる。腸の内壁には微小突起のじゅう毛がびっしりと並んでいる。ここには毛細血管が通っていて、吸収された栄養などが血管を通して全身に運ばれる。じゅう毛の内部には大量の免疫細胞があり、腸内壁から入ってきた病原菌やウイルスなどを退治する。ヒトの免疫細胞は全身に2兆個もあるが、その7割は腸にある。つまり腸の重要な仕事は「免疫をつかさどる」ことでもある。ただこの免疫細胞が暴走してしまうことがあり、するとアレルギー症状が発生する。これは本来敵ではない細胞を仲間に攻撃させてしまうことによる。最近特に「腸内フローラ」が話題になっている。腸の中にはおよそ100兆個もの腸内細菌が住んでいる。大事なのはその「種類」と「数」だという。特定の腸内細菌(例えばクロストリジウム菌)が少ないと、アレルギーを発症しやすいらしい。免疫の暴走を抑えるブレーキ役のTレグが、腸内細菌で生み出されているらしい。日本人は古来、食物繊維を多くとり続けて良質の腸内細菌を育ててきた。しかし最近ではそこに変化が起きている。