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 2018/06/27 (77 ヒット)

 印刷にはその版式によって大きく4つの種類がある。「凸版」「凹版」「平版」「孔版」である。日本の浮世絵などで使われている「木版画」は「凸版印刷」と基本原理は同じである。西欧などに多い「銅版画」は「凹版印刷」と基本原理は同じである。「シルクスクリーン版画」は「孔版印刷」と基本原理は同じである。ところでギャラリーなどで展示販売されている版画には「リトグラフ」が多い。この「リトグラフ」は「平版印刷」と基本原理は同じである。リトグラフの石版印刷方式を編み出したのは、ドイツ人のゼネフェルダーである。彼は1798年ドイツのケルンハイム地方でとれる石灰石を利用して、これに油性インクで描いた原画を水でぬらすことで印刷ができることを発見した。炭酸カルシウムを主成分とするこの石は、表面に無数の微細な孔がある。石の表面に脂肪性絵具で絵を描き、その上に硝酸ゴムを塗ると油性絵の具の部分は脂肪酸カルシウムとなり水をはじく。絵のない部分は親水性だから油性インクをローラーで塗ると、親油性の画像部分だけにインクがのり、水と油の反発によって印刷ができる。現在、新聞、チラシ、カレンダー、書籍類などの印刷に用いられているオフセット印刷の原点は「石版印刷」なのである。