TOP : 542.タマムシの輝き
 2020/03/18 (114 ヒット)

 タマムシは甲虫目タマムシ科の昆虫である。世界で約1万5000種が報告されているという。昆虫とは本当に種類が多いのに驚く。ヤマトタマムシに見られるように、タマムシの特徴のひとつが体表面に金属光沢を有することである。赤や青や緑などの色に輝いて見えるが、これは「構造色」によるものだ。コンパクトディスクの表面が輝いて見えるのと同じ原理である。色素によらないこうした色彩は「構造色」と呼ばれる。ヤマトタマムシの羽根表面は、非常に薄い何層もの層からなる。これらの層で反射したさまざまな光の波長が、強めあったり弱めあったりすること(干渉)で、金属表面のように複雑な色合いに見える。そして構造色は見る角度によって色が変わる。タマムシの構造色は非常に美しいため、古くから工芸品などに用いられてきた。その代表が国宝「玉虫厨子」である。約1200前の飛鳥時代につくられたとされる。構造色を有する生物には他にもモルフォ蝶やアワビの貝殻などがある。夜行貝も螺鈿細工に多く用いられた。2019.04.14