TOP : 475.潜伏キリシタン世界遺産
 2019/11/17 (29 ヒット)

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産になった。構成するのは12の集落や教会である。日本では250年もの間キリスト教が禁じられていた。こうした禁教の間もひそかに信仰を守り抜いたのが「潜伏キリシタン」である。島原半島の原城跡で悲劇があった。1637年の島原天草一揆である。2万人を超すキリシタンが幕府軍に殺された。潜伏キリシタンたちは、表向きは仏教徒をよそおい観音像を聖母マリアに見立てて祈った。平戸も潜伏キリシタンが多く住んだ。祈りの対象としたのが安満岳で、中腹にある神社の裏側の小さなほこらを「奥の院」として祈った。潜伏キリシタンの間に口伝えで伝えられてきたのが「オラショ」である。唄オラショはスペインの古い聖歌に由来するという。今日のキリスト教とは異なる日本独自の信仰を続ける人々が「かくれキリシタン」である。長崎の大浦天主堂は幕末に外国人向けに建てられた教会であるが、ここで1865年に奇跡が起きた。マリア像の前で10人余の日本人が外国人神父に信仰を告白したのだ。250年もの禁教により日本にはいないと思われていたキリシタンが現れた奇跡だった。