日本技術士会東北本部

2019年09月04日

451.シロナガスクジラ

 この地球上で大きさの頂点にたつのが「シロナガスクジラ」である。確認されている最大のものは、重さ200トン、体長33mもある。海にすむがクジラは哺乳類である。かつては36万頭いたが現在は約1万2000頭という。クジラの祖先は陸上で暮らしていた。祖先と思われるのがパキケタス体重60キ

2019年08月11日

450.力を増大させる手段

 人間の力を増大させる手段として、古くから知られているものが「くさび」と「てこ」と「滑車」である。これらはもちろん現在も広く使われている。地面を掘る鍬、木工に使う斧、金属切断のたがねなどは「くさび」を利用したもので、細い先端を頑強な対象物に打ち込み、分離切断させるのに用いる。お城の

2019年08月07日

449.バナナの話

 日本のバナナは99.9%が輸入品である。昔は貴重品でなかなか食べられなかったが、今では安価に手に入る。日本に輸入される果物で最も量が多い。バナナの生産量比較では、1位がインド、2位中国、3位インドネシアと並び、フィリピンは6位だが、日本に輸入されているバナナの86%はフィリピンか

2019年08月03日

448.水飲み鳥(平和鳥)

 最近あまり見かけなくなったが、町のショーウインドウなどで水鳥の形をしていて、ときどきコップの水にくちばしを突っ込んでは、休むことなくその体を前後に動かし続けている「水飲み鳥(別名平和鳥)」をご存じだろうか。この水飲み鳥は世界中に知られ、その発明者は日本人平田棟雄ともいわれる。水飲

2019年07月30日

447.アリの社会

 世界で最も個体数が多い生物、それがアリでその数1京匹という。世界中でアリは1万種以上いる。アリは複雑な社会をもっている。そうしたアリの社会は5000万年前からできているらしい。現在ではそれぞれの種に応じて完成した社会が存在している。日本にいるアリの中で最大級がクロオオアリ、巣の奥

2019年07月27日

446.ネットフリックスと機械学習

 通販サイトを使うと購買履歴から「おすすめ商品」が示されるのは珍しくない。行動履歴を含めた個人データは「新しい石油」とも呼ばれ、政治や経済にまで大きな影響を与え始めている。今では、「企業が私の欲望を私よりも正確に知ることができる」という時代だ。世界最大の動画配信サービス「ネットフリ

2019年07月23日

445.個人向けPHS終了

 スマホ世代の若者にはPHSといってもわからないかも。PHSはPersonal Handy phone Systemの略で、1995年にNTTパーソナルとDDIポケットがサービスを始めた。大半が「070」で始まる番号を使う。国内で現在もPHSサービスを続けているソフトバンクとウイル

2019年07月21日

444.製鉄の話(初歩)

 大昔、鉄は太古の海に地表から流れ込んだ。約27億年前に光合成細菌が出現して酸素をつくりだした。鉄はこの 酸素で酸化されて沈殿し鉱床となった。これが地表に出たのが鉄鉱石の鉱山である。製鉄とは、この鉄鉱石から酸素を奪って微量の炭素を加えて鋼をつくることである。純粋の鉄はやわらかい。炭

2019年06月17日

443.塩梅

 「塩梅」と書いて「あんばい」と読む。元々は食物に辛みをつける塩と酸味をつける梅の組合せの意味だが、やがて料理の味加減や物事の程合いや具合を示すようになった。塩と梅とは切っても切れない深い関係があり、その微妙な組合せが梅干しのできを決定する。梅はそのままでは食に適さないが、塩と一緒

2019年06月14日

442.韮山反射炉

 機会があって伊豆の国市にある韮山反射炉を見学してきた。明治日本の産業革命遺産として2015年に世界文化遺産に登録された。反射炉とは、17~18世紀にかけてヨーロッパで発達した、金属を溶かして大砲などを鋳造するための溶解炉である。内部の天井がドーム状になった炉本体と、レンガ積みの高