日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

631.コロンブスのアメリカ大陸発見

 コロンブスのアメリカ大陸発見は誰もが知っている。だが意外にしられていないこともある。かつて東アジア地域は、ヨーロッパでは「インディアス」と呼ばれており、陸路を通じての貿易が行われていた。当時はアメリカ大陸の存在は知られていなかったので、1490年代海路で直接インディアスをめざして、貴重な香辛料や黄金を手に入れようと大航海時代が始まる。1492年3隻の帆船がスペインを出発、船団を率いたのはジェノバの商人コロンブスである。スポンサーはスペイン女王イザベル。インディアスがもたらしてくれる富に期待した。西へ航海を進めたコロンブスは、カリブ海のサンサルバドル島に到着。ここをインディアスだと信じた。現在のドミニカ共和国サントドミンゴ(世界遺産)に拠点をつくる。しかし黄金を見つけることはできず、航海は赤字になって部下たちが反乱を起こす。やがて本国から役人が来てコロンブスは逮捕されスペインに送り返された。サントドミンゴにはスペイン風の新しい街が築かれ、アメリカ大陸が発見され、大陸で銀山が見つかる。新大陸にあったアステカやインカ帝国はスペイン軍に侵略され、破壊されていき、キリスト教が広がっていったのである。