日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

625.国民年金と厚生年金

 以前も同じようなことを書いたと思うが…。公的年金は、自分が納めたお金を後で受け取るのではなく、その時の現役世代が高齢者を支える仕組みになっている。国民年金の保険料は月に16410円で、最低10年納めれば期間に応じた額の基礎年金が受け取れる。40年もれなく納めた人が受け取れる満額は月に65008円である。ただ実際の平均受給額は約5万円。厚生年金の保険料は収入によって異なる。納めた保険料に応じて基礎年金の他に報酬比例部分も受けとれる。実際の平均受給額は約15万円。厚生年金の場合、加入者に養われている配偶者も、保険料負担なしで基礎年金がもらえる。今年度に年金をもらい始める「モデル世帯」の受給額は、夫婦二人の合計で月22万円。しかし年金額は今後マクロ経済スライドのしくみで伸びを抑えられる。政府は、現役世代の平均手取り収入に対する年金額の割合が50%を下回らないようにするという。