日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

601.ローマ帝国とヨーロッパ

 地中海で繁栄を極めた古代ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスは、4世紀になると都を東に移動させた。それが現在のイスタンブールである。5世紀にローマ帝国は東西に分割され、西ローマ帝国は後に滅びるが東ローマ帝国は、1000年以上にわたり続いた。それが「ビザンツ帝国」でありその首都がイスタンブールであった。8世紀ビザンツ帝国の皇帝は、キリスト教における聖像崇拝禁止令を出す。そして聖像破壊運動が起こると、ローマ教会はこれに反発した。こうしてキリスト教は、東の「ギリシャ正教会」と西の「ローマカトリック教会」に分裂してしまう。なおプロテスタント教会は、16世紀になってローマカトリック教会から分裂した。西ローマ帝国には、北方ゲルマン民族が侵入した結果、いくつかの独立王国が形成された。最も大きく栄えたのがカール大帝のフランク王国である。カール大帝の死後フランク王国は3つに分割され、西フランク王国(後のフランス)と、イタリア王国(後のイタリア)と、東フランク王国(後のドイツ)になった。トランプのハートのキングのモデルはこのカール大帝である。