日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

579.イスラームの歴史

 仏教、キリスト教と並ぶ世界三大宗教のひとつが「イスラーム」である。イスラームは、ユダヤ教とキリスト教に影響を受けて生まれた。唯一の神だけを信じ、信者は全て神の前で平等であるとする。教えは偶像崇拝を禁止している。現在イスラームの信者数はおよそ16億人にのぼるという。「メッカ」はイスラームが誕生した聖地である。ここにあるカーバ神殿には世界中から多くの信者が巡礼に訪れる。このメッカで570年にムハンマドが生まれた。ムハンマドは610年頃ヒラー山にこもり瞑想に入る。そしてある日、唯一絶対の神「アッラー」の言葉が伝えられた。ムハンマドは神のことばを伝える預言者となった。徐々に信者を増やしムスリムによる共同体を形成、兵力を整え630年にメッカを征服してイスラームの聖地とした。その後アラビア半島を統一する。ムハンマドの死後、その言葉は書物にまとめられ「聖典コーラン」となった。