日本技術士会東北本部

536.呉と戦艦大和

 広島県の呉、かつてはさびれた漁村だった。そこに海軍の呉海軍工しょうが設置された。やがてここで仮想敵アメリカに対抗すべく世界最大の巨大戦艦建造が計画された。その期間はたったの4年10か月、指揮したのは海軍造船少佐西島であった。その設計図は3万枚に及ぶ。画期的なブロック工法採用や工数管理などで工期短縮をはかり、長さ314mのドッグで予定より半年早く「戦艦大和」を完成させた。そのドッグの屋根部分は現在も残っている。昭和16年12月の真珠湾攻撃でアメリカとの太平洋戦争に突入する。その半年後が大和の初陣である、山本五十六が指揮する空母4隻を含む日本艦隊がミッドウエーに向かった。しかし空母艦隊は全滅し大和は力を発揮できずに引き返す。昭和20年3月呉は大空襲を受けて一面火の海になり2000人近い一般市民が犠牲となった。16万発の焼夷弾という。大和は4月沖縄に向かう途中で300機もの攻撃を受け、将兵3000名とともに沈没した。東洋一と言われた呉の造船所は日本海軍の墓場となった。だがアメリカは、3万8000トンという当時世界最大のタンカー建造を求めて、呉の造船技術はたった9か月でこれに応えた。昭和27年にタンカーは完成する。2019.04.02

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