日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

521.お墓と遺骨の問題

 日本では近年「お墓」や「遺骨」が問題になっている。私も他人ごとではないが。核家族化が進みお墓の維持が困難になって「墓じまい」も増えている。高齢化と核家族化の進展で墓の管理継承が困難な人が増加、2017年度の「改葬」件数は10万4000件。実は従来型の墓の歴史はそう古くないらしい。現在のような墓石を建てるようになったのは江戸中期、「○○家の墓」という墓碑も明治末期以降という。日本の年間死亡者数は、2017年に戦後最多の134万人。最近人気が高いのは、地方自治体による公営合葬墓である。血縁を超えて遺骨を共同埋葬する。また都会で急増中なのが宗教法人による屋内納骨堂である。自動搬送式納骨堂も増えている。特に増えている問題に、一人暮らし高齢者の引き取り手のない遺骨である。時代の変化か?遺族が引き取りを拒否する場合も多いらしい。2019.03.05