日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

512.宇宙に生命はいるか

 太陽系の外側は遠いので、望遠鏡で惑星を直接見ることはできない。人類は長い間、太陽系外に惑星があることに気付いていなかった。惑星が周囲を回っていると、その影響で中心の恒星がわずかにふらつく。この「ふらつき」を見つけることで惑星の存在を知ることができる。ペガサス座51番星で「ふらつき」があることは以前から知られていたが、その周期がわずか4日だったので、ありえないことから惑星とは信じられなかった。ペガサス座51番星は木星ほどの大きさながら、恒星との距離は太陽と地球の間の20分の1としかないので短周期で回っていた。このことがわかって以降、次々と新しい惑星が発見されていった。今では銀河系にある恒星のほぼ半分では惑星が回っていると推測されている。広大な宇宙にはものすごい数の惑星があり、環境もいろいろなので生命が存在する可能性は高い。ただ非常に長い歴史から見れば、現在生きている人類はほんの一瞬だから「時間の一致」と「宇宙空間距離」を考えると、地球外生命と人類との遭遇は考えられない。私の信頼する科学者はそう言う。2019.02.14