日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

449.バナナの話

 日本のバナナは99.9%が輸入品である。昔は貴重品でなかなか食べられなかったが、今では安価に手に入る。日本に輸入される果物で最も量が多い。バナナの生産量比較では、1位がインド、2位中国、3位インドネシアと並び、フィリピンは6位だが、日本に輸入されているバナナの86%はフィリピンからである。1位のインドは自国消費が多い。バナナの種類の中で最も多いのがキャベンデイッシュで世界の5割を占める。日本に輸入されるバナナの100%はキャベンデイッシュである。バナナは未成熟で輸入され保存倉庫で13度に保持される。出荷3日前に熟成庫に移す。根元に緑が残った状態で販売され、それが黄色になったら食べごろである。バナナの食べごろキープは13℃。家庭では冷蔵庫の野菜室に保存するのがいい。温度が高いとバナナからエチレンガスが出て成熟が進む。バナナは高地で栽培されたものほど高価でおいしい。高地では時間をかけて成長するから。バナナのカロリーは1本86kcal整腸作用があり排便に効果がある。特に青めのもので食物繊維が多い。