日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

436.小形家電リサイクル

 家電のリサイクルでは、2001年に始まったのが「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」「エアコン」の4品目リサイクルであり、これが先行した。これらは特定家庭用機器に指定され、小売業者と製造業者は消費者から有料で引き取ってリサイクルすることが義務付けられている。上記4品目を除いた家電は、これまで鉄やアルミなど一部金属を除いて埋め立て処分されていたが、5年前に4品目以外の家電にもリサイクルを広げることになった。それが「小型家電リサイクル」で、家庭で使う小型家電から貴重な金属を取り出し再利用しようとするものである。例えば電話機、ドライヤー、扇風機、アイロン、携帯電話など28品目が指定されている。ただしこのリサイクルは「義務」ではない。そして具体的な品目や回収方法などは各自治体に一任されている。この制度自体があまり一般に知られていないこともあって、実際はあまり進んでいない。東京五輪を控えて都市鉱山が注目されてくるようになったが。