日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

424.JR東日本の新幹線

 新幹線のスタートは東海道新幹線だが、JR東日本の場合でみれば、国鉄時代の1982年6月であった。

 東北新幹線の大宮―盛岡間が開業したのだ。同年11月には大宮―新潟間の上越新幹線も開業する。だが当時は「大宮始発」という暫定開業だった。それでも大宮―盛岡間を3時間17分で結ぶ画期的なものであった。1985年3月には上野まで延伸し、1991年6月になってやっと東京へ直結した。その後も2002年に盛岡―八戸間が、2010年に八戸―新青森間が開業して、東北新幹線は28年をかけて全線開通を果たしたのである。2016年には新青森―新函館北斗間の開業によって、新幹線はついに青函トンネルを通り津軽海峡を越えた。1982年の東北新幹線開業当時、その最高速度は時速210キロだった。その後高速化と快適性の新技術追求により、現在のE5系、E7系では日本最速の時速320キロ運転を実施している。