日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

414.ペットボトルとリサイクル

 ジュースや茶などの飲料容器として主役になったペットボトルは、リサイクルの優秀選手でもある。初めてペットボトルに入った飲料が販売されたのは1982年だが、その5年前にはしょうゆの容器として使われ始めていた。「ペット」は、炭素水素酸素でできた化合物「ポリエチレンテレフタレート」の頭文字PETからきている。軽いけれども、落としても割れず丈夫で、透明で中が見やすく安価であることから、飲料容器として優れている。清涼飲料でみると、ペットボトル入りの割合は、1996年には23%だったものが2016年には72%に増加している。今では年間約60万トン、227億本が販売されている。そして国内で回収されるペットボトルは約65万トン。回収されると8割強がリサイクルされ、50%強は国内で、それ以外は中国などでリサイクルされる。リサイクルの利用では、食品トレイなど用のシートが46%、繊維類が28%、ペットボトルが24%となっている。