日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

412.節句と節分

「節句」は中国の陰陽五行説に由来し、江戸時代に公的な行事として「五節句」が定められた。1月7日は七草の節句、3月3日が桃の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕、9月9日が菊の節句である。一方で「節分」は、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことであり、1年に4回ある。だが今では節分といえば立春の前の日をさす。そして「豆まき」が行われる。ある調査によれば、節分の実施率は37%で、クリスマス(69%)やバレンタイン(42%)に及ばない。そしてこの37%も、「豆まき」とは限らない。節分の内容に関する調査では、恵方巻を食べたが51%で豆まきは29%だった。その「豆まき」も今では大豆をまくとは限らない。豆まきで有名な千葉の成田山新勝寺では大豆と落花生の両方を詰めた袋をまく。大阪の通天閣も長野の善光寺も「落花生」をまく。北海道、東北、新潟などでは多くが落花生をまく。「殻付きなので清潔」「拾いやすい」「やわらかくおいしい」といった理由のようだ。