日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

408.仙台城

 1600年関ヶ原の戦いの直後に伊達政宗が築城し、その後明治になるまで伊達家代々の居城となっていたのが「仙台城」である。青葉山に築かれたことから「青葉城」とも呼ばれ、ヒット曲の「青葉城恋歌」でも知られる。城は標高約200mの青葉山に築かれたが、ここは北から東にかけて蛇行する広瀬川に守られ、特に東側はそそり立つ断崖である。南には竜の口渓谷があり、西は山林でここに水源を確保した。政宗のつくった本丸は、5基のやぐらで守られており天守は築かれなかった。本丸大広間は約430畳にもなる武家御殿建築だった。二代目忠宗になって北西側に二の丸が造営され、藩政の中心は本丸から二の丸に移った。明治の大火や太平洋戦争空襲で、当時国宝だった「大手門」「脇やぐら」などが消失した。現在は昭和42年に再建された大手門の脇やぐらのみが見られる。本丸北壁には切石積みの巨大な石垣を見ることができる。