日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

384.脳卒中とは

 「脳卒中」とは、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、脳の血管が破れて出血する「脳内出血」「クモ膜下出血」など、脳血管障害の総称である。脳卒中による死亡者数は年間10万人を超える。脳卒中の最大の危険因子は「高血圧」と「動脈硬化」である。他にも喫煙や糖尿病なども原因になる。動脈硬化によって血管の柔軟性がなくなりもろくなると、血栓ができやすくなる。この血栓が血管を詰まらせることで脳梗塞が引き起こされる。脳は内側から、「軟膜」「くも膜」「硬膜」という3つの膜に包まれており、軟膜とくも膜の間にある血管の動脈りゅうが破れて出血するのが「クモ膜下出血」である。脳梗塞の治療は、まず薬で血栓を溶解させる方法が使われる。この治療効果は高いが、発症から4.5時間以内にやらないと効果がない。脳卒中の発症危険性を測るには「脳ドック」を受けるとよい。