日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

341.「壱」、「弐」、「参」

 現在漢字で数字を書くには、普通は「一」「二」「三」……「十」であるが、金額などの場合においては「大字」と呼ばれる「壱」、「弐」、「参」や「拾」を用いることがある。これらは常用漢字表にもある。大事な数字が、線の書き足しによって簡単に変えてしまえることを防止するという理由からである。例えば「一」に横線を足せば「二」や「三」になり、「三」は「五」に変えることができる。実は、「一」「二」「三」以外にも、「伍(ご)」、「陸(ろく)」、「漆(しち)」、「捌(はち)」、「玖(く)」が大字である。例えば一万円札を見ればそこには「壱万円」とあり、二千円札を見れば「弐千円」とある。五千円札は「五千円」だが。