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134.私たちの体と微生物


 私たちの体には、数百兆個もの細菌が同居しています。体を構成している細胞数(約60兆)よりも多いのです。これらの常在菌は重要な役割を果たしています。
 細菌は、ひとつの細胞からできている単細胞生物であり、細胞を分裂させることで増えていきます。遺伝情報をもつ染色体を包む膜を持っていない点で、多細胞生物の細胞とは異なっています。多くは鞭毛を動かして移動することができます。
 現在1万種ほどの細菌が確認されています。細菌の大きさは直径0.2ミクロンから800ミクロンほどで、私たちの体細胞よりも小さいものがほとんどです。皮膚の中や口の中に住む常在菌は、外からやってくる病害菌を排除する役割を果たしてくれているのです。
 常在菌が最も多く住んでいる場所は大腸であり、その次が口の中です。胃の中は強酸性のため常在菌の数は少ないそうです。
 腸内細菌の多くは酸素のあるところで生息できません。ただし大腸菌は酸素があっても生きていけます。大腸の腸内細菌の数は100兆個以上といわれ、なんと糞便の1/3~1/2は腸内細菌とその死骸であるといわれています。
 牛や羊などの草食動物では、生きていくためのエネルギーのほとんどを、腸内細菌がつくってくれる短鎖脂肪酸から得ています。したがってこれらの動物は、腸内細菌なしでは生きていけないのです。