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119. プラズマテレビの盛衰


 プラズマテレビとは、2枚のガラス板の間に封入された希ガスに電圧をかけることで放電させ、紫外線を出し、その紫外線によりRGB3色の蛍光体を発光させることで、画面を表示する方式のテレビです。
 簡単にいえば、非常に小さなカラー蛍光灯を多数一面に並べたものということです。
 プラズマデイスプレイは、1964年に基本原理が公表されました。
 1996年に富士通ゼネラルが世界初の42インチプラズマテレビを発売し、翌年にはパイオニアが50型民生用プラズマテレビを発売しました。
 プラズマテレビは、液晶と違い自発光型なので、視野角が広く、応答速度が速く、寿命が長く、大型化が容易であることから大いに期待されました。ただ消費電力が液晶より大きいということと設備投資が大きいという問題もありました。
 1998年当時、液晶テレビは32インチが限度と考えられていました。そこで高精細大画面テレビ用にはプラズマ方式が最有力とされたのです。
 パナソニックはPDPをテレビ事業の中心にすえて国内外に6つの工場を建設し、莫大な投資を行いました。そして2006年には世界最大103V型プラズマデイスプレイを発表します。
 しかし2008年には日立とパイオニアがプラズマからの撤退を発表し、ついにパナソニックも2013年にプラズマテレビ事業からの撤退を発表するに至ったのです。
 原因は、液晶デイスプレイの技術進化が予想をはるかに上回ったことにあり、プラズマテレビは液晶テレビの進化によって敗北を喫したといえます。

記67