日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

48.鉄道の歴史

 陸上で多くの人間や大量の物資を運ぶ方法として、鉄道が果たしている役割は大きいものがあります。レールを用いて人力や動物に引かせて運搬する方法は以 前から利用されていました。動力を用いた実用的な機関車としては、1825年にイギリスのスチーブンスンが自作した蒸気機関車ロコモーション号が最初で す。600人の乗客を乗せて約40kmの距離を走ることに成功しました。
 スチーブンスンはイギリスの技術者で炭鉱の技師として働いていましたが、蒸気機関車を作りたい一心で1823年に息子と共同で、世界初の蒸気機関車製造会社を設立しました。
 その2年後に上記の成功を果たします。実はそれ以前の1804年に、イギリスのトレビシックが世界で初めて蒸気機関車を製造しましたが運転走行には成功しませんでした。
 日本ではそれより50年近く後の1872年に、新橋と横浜の間で最初の鉄道が開通して輸入された蒸気機関車が走りました。その約10年後の1881年にはドイツのジーメンスが世界最初の電気機関車による営業運転に成功しています。