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33.窓ガラス


 人類が最初にガラスを使ったのは非常に古く、紀元前3000年頃のメソポタミア文明やエジプト文明とされています。そして古代ローマ時代には窓ガラスも使われていました。
 日本で初めて住宅に窓ガラスを使ったのは、江戸時代に伊達政宗の孫の伊達綱宗の江戸屋敷とされており、もちろん輸入品でした。明治時代になって多数の建築物で窓ガラスが必要とされましたが、ほとんどは輸入品でした。国産化に挑戦して何度も失敗しています。
 当時の製造法は「手吹き円筒法」というもので息を吹いて円筒形のガラスを作りこれを縦に割って平らに広げるというものでした。大変手間と費用がかかる方法でした。そういえば古い建築物を見学すると、その窓ガラスはゆがんでいるのがわかります。
 1964年にイギリスで画期的な板ガラスの製造方法が発明されました。それが「フロート法」と呼ばれるもので、現在もほとんど全ての板ガラスはこの方法によって製造されています。この方法で、初めて平らでゆがみのない窓ガラスの製造が可能になったのです。
 「フロート法」は、溶かしたガラス素地を溶融スズの上に浮かべることで重力を利用して平滑な板ガラスを製造するものです。徐々に冷やしながら成形していきますが、その製造ラインは幅4mのガラス板を長さ200m以上もかけて徐冷するものです。