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29.紙メディアと電子メディア


 紙は、紀元105年に中国で製法が体系化されて以来何世紀にもわたり、情報を記録し保管する機能と、記録された内容を表示する機能の両方を、単独で担っ てきた優れものです。実際、ほんの20年ほど前まで社内では、業務報告書も図面もファイルとして紙データで保管されていました。しかし情報を大量に記録す るには大量の紙が必要になり、大量の保管スペースが必要になるということで、情報量が増大するにつれてこうした紙の欠点が明らかになってきました。
 そこで紙の持っていた「情報の記録」という機能は、どんどん電子メディアに置き換わってきました。情報の記録・保管さらに検索性に関しては、明らかに電子メディアの方が優れているのです。
  電子メディアの場合には、情報を記録・保管する機能と保管された情報を表示する機能が分離されているという特徴があり、それゆえに記録機能自体を人が認識 できる必要がないので、どこまでも高密度化ができるという点に特徴があります。しかし情報を表示するためには何らかの装置を必要とします。
 電子メディアが増大していますが、国内で「紙」の生産量はほぼ横ばいにあり、極端に使用量が減ったわけではありません。「紙」と「人」の間には「読む」という行為しか存在しませんから、紙ほど人に優しい情報メディアはないと思えるのです。