日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

17.宇宙の大きさ

 宇宙の大きさはどれほどだろうと思ったことはありませんか?
 地球は太陽系の一部を構成しており、その太陽系は銀河の一部でしかも銀河の端部近くに小さく存在しています。そのような銀河がこの宇宙には無数に存在しています。それを想像するだけでその大きさは驚きです。
  光は秒速約30万kmの速度で宇宙空間を進みます。その光が1年かかって進む距離である9兆4600億kmは1光年と呼ばれます。現在地球に届いている最 も古い光は約137億光年前に放たれたものであり、これは宇宙誕生のビッグバンから約40万年後に発せられた「ビッグバンの残光」とされています。
  時間という観念に立てば、私たちが知ることができる宇宙の果ては137億光年になります。しかし宇宙は膨張を続けているため137億年前に光を発した地点 は、現在では470億光年先の距離にあります。地球が宇宙の中心にあるとは考えにくいので、宇宙は半径470億光年の球体よりも外側にあるだろうと考えら れます。
 これが現在の宇宙の大きさに関する結論です。
 宇宙に「果て」はあるのかという質問もあります。これに対しては、空間は曲がることが可能なので「宇宙は有限だがそこに果てはない」という解釈がされています。