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8.ファクシミリ誕生の話


 ファクシミリの原理を世界で最初に考案したのはイギリスのベインで、それは電話が発明される33年も前のことです。しかしなかなか実用化はされませんでした。 ファクシミリの国産第1号誕生の裏には、日本電気の若き技術者たちの苦闘がありました。1928年昭和天皇即位に当たって行われる御大典の様子を、リアルタイムで全国に報道したいという新聞社の要請によって、国産ファクシミリは誕生しました。
日本の新聞社はまず、ドイツのシーメンス式やフランスのベラン式写真電送機を購入してこれに当たろうと考えました。ところが試験の結果全てうまくいかなかったのです。そこで試しに日本電気の丹羽と小林が開発したNE式実験機を試したところ、写真画像をきれいに送ることができたのでした。そこで日本電気では、天皇即位に間に合わせるべく開発と評価を繰り返しました。結果的には、当日の天皇陛下の写真が京都や伊勢神宮から東京や大阪に送信できたのです。
ちなみに当時のファクシミリ方式は、送信側のドラムに巻いた写真の濃淡を光学的に走査して読み取り、信号を回線に送って、受信側ではドラムに巻いた印画紙に信号に応じた光を当てて画像を感光させるというものでした。つまり銀塩写真技術を用いたアナログ方式といえます。