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7.iPS細胞


山中教授のノーベル賞受賞が決まって一躍有名になったiPS細胞は、正式には人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem cell)といいます。
もともと全ての細胞になれる究極の多能性(万能性)を持った細胞としては受精卵があります。人の体にある200種以上60兆個の細胞は、このたった1個の受精卵がどんどん分裂をしてできたものです。受精卵は分裂を繰り返すうちに、ある細胞は神経に、ある細胞は血液に、ある細胞は筋肉に、と大きなグループごとに分かれていきます。そして各細胞はいったん役割が決まってしまえば、いろんな細胞に変化する力はなくなってしまうのです。
ところが、皮膚の細胞にいくつかの遺伝子(4個)を放り込んだら、まるで受精卵の中にある細胞とそっくりの多能性を有する細胞ができてしまいました。これがiPS細胞です。マウスではこのiPS細胞から精子や卵子もできています。iPS細胞から神経や臓器などを作り出すことで、再生医療に大きな道が開ける可能性があるので期待されています。ところでiPSと名付けたのは山中教授ですが、先頭のiが小文字なのはiPADを真似たのだとか。