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817.「源氏物語」紫式部、藤原定家


 「源氏物語」といえばその作者は紫式部である。しかし今日私たちが「源氏物語」を読むことができるのは、藤原定家のおかげだという。紫式部が「源氏物語」を書きあげたのは平安時代中頃であるが、紫式部が書いたものは平安時代のうちに全て失われてしまい、一つも残されていない。その後多くの写本がつくられたが写し間違いが多く内容もバラバラだった。鎌倉時代になって200年後に決定版を作成したのが藤原定家であり、現在に伝わる「源氏物語」はその定家本を元にしている。藤原定家が書き写した源氏物語はこれまで4冊が確認されている(いずれも重要文化財)。昨年5冊目の定家本「わかむらさき」が発見された。藤原定家は京都で和歌を生業とする家に生まれ、小さいころから和歌を詠まされた。「和歌の天才」と言われ後鳥羽上皇の勅撰和歌集「古今和歌集」編さんもつとめた。コピーも印刷もない時代には、写し取るしかない、次々と写本がたくさんつくられたわけだが、正確でないものが出てしまう。藤原定家は60歳を過ぎてから「源氏物語」写本の統一をしようと努力したという。なお「源氏物語」は全54帖。