日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

797.忍者ブーム

 オンラインゲームやマンガなどを通して「忍者」が人気らしい。最近では日本以上に、アメリカをはじめ諸外国で「Ninja」は人気があり、ハリウッドでも数々の映画に登場している。「忍者」や「忍び」「くの一」というと、黒ずくめの装束で運動能力に優れ、敵の城や屋敷に潜入し、刀や手裏剣(しゅりけん)などの武器を使い忍術も使うイメージで知られている。実際は「忍者」とはスパイそのものであり、戦国時代の忍者は大名たちに雇われ庶民にまぎれて情報収集活動をしていた。情報を確実に届けるために強じんな体力、知力、精神力が求められ、山の中で修行して、自然の中から知恵を学んだ。伊達政宗も忍者集団「黒はばき組」を使い、会津芦名氏の情報を得ていたという。忍者と言えば「伊賀」と「甲賀」が有名だ。江戸時代になると忍者の仕事は激減したが、徳川家康は伊賀者を大事にして、服部半蔵以下200人に江戸城の警護をさせていた。忍者の極意は「口伝」で伝えられてきたが、江戸時代になっていくつもの忍術書が書かれた。猿飛佐助や霧隠才蔵なども知られるが架空の存在だ。私は白土三平の「サスケ」や「カムイ外伝」など忍者マンガを見て育った。テレビでも「忍者赤影」や「忍者舞台月光」を見ていたものだ。