日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

780.太平洋戦争

 もうすぐ戦争終結から75年になる。「太平洋戦争」について振り返って勉強してみたい。日本が日中戦争の中にあった1939年、ヒットラーのドイツがポーランドに侵攻し、イギリスとフランスがドイツに宣戦布告して、第二次世界大戦が始まった。ドイツはフランスをも破りヨーロッパの広い区域を支配下にした。フランスがドイツに敗れたことで、日本はフランス領のインドシナ北部へ軍隊を進めた。目的は石油やゴムなどの資源確保である。そして日本はドイツ、イタリアと三国同盟を結びソ連とは日ソ中立条約を締結した。アメリカは日本が東南アジアに侵略を進めているとして、日本への石油輸出を全面禁止にした。当時の日本は石油のほとんどをアメリカに頼っていた。1941年近衛内閣が総辞職して、陸軍の東條英機が首相になった。アメリカは日本に中国領やインドシナからの撤兵を求めたが、これに対して日本は御前会議で開戦を決定する。そして日本陸軍はイギリス領マレー半島に上陸、海軍はハワイ島真珠湾に奇襲攻撃、アメリカとイギリスに宣戦布告して「太平洋戦争」が勃発する。日本軍は破竹の進撃でシンガポールを占領、フィリピン、ジャワなど広大な地域を占領した。そして日本国民は勝利に沸いた。だが1942年6月ミッドウェイ海戦で日本軍は大敗し、以後戦局はどんどん不利になる。米軍がサイパン島に上陸し日本軍3万人が全滅した。軍の大本営はこれを「玉砕」と呼んで称えた。B29による本土空襲が始まり、ついに沖縄で地上戦になる。沖縄戦では日米両軍と住民合わせて20万人が死亡。米英ソは日本にポツダム宣言で無条件降伏を求めたが日本はこれを黙殺。なおイタリアは1943年に降伏、ドイツも1945年5月に降伏した。
 アメリカは8月6日と9日に広島長崎に原爆投下。ソ連は日本に宣戦布告して満州や朝鮮に侵入を開始。8月15日ついに玉音放送で戦争終結を発表した。それにしてもどうしてここまで「降伏せずに粘る」必要があったのだろうか?日中戦争と太平洋戦争で310万人の日本人が亡くなった。