日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

776.日本の花火大会

 海外では「花火」はイベントのメインではない。しかし日本では昔から全国各地で花火を見ることが目的の「花火大会」が行われてきた。日本ではご先祖様に大きな花をお供えする意味もあった。しかしながら今年は新型コロナの影響で各地の花火大会は中止になった。そこで日時や場所を伏せて小規模花火打ち上げが各地で実施されている。6月1日には8時から全国各地で一斉に、各花火師たちによってサプライズ花火の打上げが行われた。200か所以上という。大きな歓声があがることはなかったが。日本の打上げ花火は、火薬を球状に成形した「星」を詰めた紙製の球体「玉」を、立てた円筒を用いて打ち上げる独自の花火である。星の詰め方などで花火師たちは工夫をしている。打上げ花火は多様化しているが、主流は光が同心円状に広がるものであり、菊の花や牡丹の花などに見えるのが「花火」の語源かもしれない。花火の色は金属の炎色反応を利用している。黄色はナトリウム、深紅色はリチウム、黄緑色はバリウム、淡紫色はカリウムなど。ちなみに日本三大花火は、秋田大曲の花火、茨城土浦の花火、新潟長岡の花火とされる。