日本技術士会東北本部

772.ペストと北里柴三郎

 人類の長い歴史の中でも史上最悪とされる感染症の一つで、激しいパンデミックを起こしたのが「ペスト」である。ペストは有史以来何度も流行を繰り返した。中でも14世紀にヨーロッパで起こったパンデミックの死者は3000万人とされる。「黒死病」と呼ばれ怖れられた。当時のヨーロッパ人口の3分の1が消えた。人々は何もわからず教会にすがったが、そこはまさに密集が起こる場所だった。人々は都市から地方へ逃げたがこれが病気を拡散した。
 北里柴三郎は1871年に熊本で生まれた。1883年東京医学校を卒業し内務省衛生局へ、6年間ドイツに留学しロベルトコッホに師事した。そこで破傷風菌の免疫抗体を発見し、世界初の血清療法を確立した。日本に戻ってから、1894年に香港で蔓延したペストの原因調査のため香港現地へ行く。そして血液中にペスト菌を発見した。予防法として、加熱殺菌、日光消毒、ネズミの駆除、患者の隔離などの対策を指導する。香港後日本でもペストが流行した。実は北里の発見から1週間後にフランスのエルサンもペスト菌を発見していた。その結果ペスト菌の学名には「エルシニア・ペスティス」とエルサンの名前がつけられている。いろいろな経緯があったようだが世の中はそんなものだ。

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