日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

771.エベレスト登山

 登山家なら誰もがめざす世界最高峰がエベレスト(中国名チョモランマ8848m)である。通常なら1シーズンで1000人近くが登頂するが、今年は新型コロナの感染拡大を受けて南のネパール北の中国、いずれも登山許可を原則禁止している。エベレストには、1953年に英国隊の登山家ヒラリーとシェルパのテンジン2人が、ネパール側から世界で初めて頂上を征服した。1960年にはチベット側からの登頂に中国隊が世界で初めて成功した。かつては選ばれたトップクラスだけに許された山だったが、1990年代以降は商業登山が台頭してきて、一般登山者も挑戦可能になった。かつては裏方だったシェルパたちが商業登山を運営するようになって、安全で質の高い登山をサービスするようになり難度が下がったのだ。ゴミ処理のルールもつくられ環境への意識も高まった。それでもエベレスト登山は危険でお金がかかることに変わりない。
 日本人は、1970年に日本山岳会の植村直己と松浦が初めて登頂に成功、1975年には田部井淳子が女性として世界で初めて登頂に成功している。