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764.「お疲れさまです」の氾濫


 近頃、挨拶でもメールでも手紙でも「お疲れさまです、お疲れさまでした」があふれているようだ。いつごろから「お疲れさま」が使われたのか、はっきりしていないが芸能界、例えば歌舞伎役者から広まったらしい。戦前から活躍した俳優がよく使っていたとも言われる。芸能界から次にメディア関係者でのあいさつになり、じわじわと一般社会に浸透したと考えられている。それまで頻繁に使われていたあいさつは「ご苦労様」だった。ところが1980年代ころからマナー本などで、「ご苦労さま」は目上の人に使ってはいけないという記述が増えた。これで使いにくくなり、それに代わったのが「お疲れさま」だった。2000年ごろから若者がさまざまな形で使うようになり、爆発的に利用が拡大した。若者たちが交わすあいさつは「おつかれー」になっている。「お疲れさま」が人気なのは、仲間意識を表現できるからだろうという。氾濫しすぎかと思うが、現在もこれに代わる新たなことばは出てきていない。だが実は「ご苦労様です」は、もともと目下だけに使うあいさつではなかったのだという。確かに私も「ご苦労様」は使うのを躊躇している。