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761.高麗版「大蔵経」


 朝鮮半島における白村江の戦いは、唐・新羅連合軍と百済とが戦った。百済と親交があった倭国(日本)も援軍を送った。しかし百済は敗北し、多くの百済の人々が日本に亡命渡来した。そして多くのシステムや技術を日本に伝えた。さてその新羅もやがて滅亡し、代わって高麗ができた。高麗は仏教で国を治めるため国家的事業として、仏教聖典を集大成した「大蔵経」を数十年の歳月をかけて1087年に刊行した。版木を彫って木版印刷をしたものである。ところがそれらは1231年モンゴル帝国の侵略を受けて全て焼失した。1236年に高麗は「大蔵経」の再刊に着手する。16年をかけて完成したのが、高麗版「大蔵経」である。復刻された版木は大切に保管され、版木と印刷物は、今も韓国海印寺に残る世界遺産である。版木の数は8万枚を超えるというからすごい。日本の将軍や大名たちも使節を送ってこれを求めた。日本が誇る浮世絵などの木版印刷の高度な技術も、元をたどれば高麗の渡来人が伝えたものだったかもしれない。日本は古来朝鮮半島を通して多くのものを伝えていただいたのだ。