日本技術士会東北本部

755.歴史書、司馬遷「史記」

 司馬遷の「史記」には中国の歴史が記載されている。「史記」が伝える中国最古の王朝は「夏(か)」で、それに続く王朝が「殷(いん)」である。「殷」は紀元前1700年頃黄河中流域に起こった。当時占いに用いたのが亀の甲羅があり、それらに刻まれていたのが「甲骨文字」である。紀元前11世紀に「周」が勢力を強め「殷」を攻め滅ぼす。「周」は封建制度をつくり国を治めた。用いられていたのが「漢字」である。紀元前5世紀に「周」は衰えて、戦国時代に突入する。550年続いた戦乱の世を終わらせたのが「秦」である。紀元前221年「秦」は中国を統一し、王は皇帝を名乗った。始皇帝である。「秦」は郡県姓を採用し文字と通貨の統一を行った。しかし紀元前210年始皇帝が死去し、「秦」は15年で滅んでしまう。反乱軍が起こりそのリーダーとなったのが「楚」の武将「項羽」と、農民出身の「劉邦」であった。結果的に勝利をおさめた「劉邦」は、紀元前202年皇帝の座につく。「漢」の高祖である。以後漢帝国は400年にわたり中国を支配した。紀元25年からは後漢と呼ばれ、司馬遷が「史記」を書いたのはこの時期である。30巻に及ぶ大作である。

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