日本技術士会東北本部

754.富山の薬売り

 お店で薬を売るのではなく、日本全国の各家庭を訪ねて家庭に薬を置き、使った分だけ代金をいただくシステムの「富山の薬売り」は結構昔からあった。私も子供の頃はこうした薬屋さんに、遊べるおみやげをもらえるので楽しみだった。もちろん今も存在する。始まりは、加賀百万石前田利家のひ孫の前田正甫(まさとし)が薬コレクターでもあり、さまざまな生薬が入った万病に効く薬の製造を奨励したこと。富山には「漢方薬の知識」と「新鮮な水」があった。そして薬を全国に売り歩くことにしたが、価格が高いのでなかなか売れなかった。そこで薬は置いておき使った分だけ代金を後でもらうという独自の方法に変更する。こうして売り上げを伸ばすことができた。さらに薬売りたちが考えたのがサービス充実であった。おまけとして色刷り版画をサービスしたのである。もちろん薬の説明もていねいにした。子どもたちには紙風船などを配った。お客様第一のサービス精神が、江戸から現在まで時代が変わっても続く「富山の薬売り」である。2020.06.15

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