日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

671.人類の食の起源

700万年前人類の祖先は樹上生活から地上生活へと移行した。そのころの主食はドングリなどの木の実や木の根などを生で食べていたようだ。200万年前に第一の食の革命が起こる。それは火を使って木の実などを調理したことである。生の場合と違ってデンプンは加熱によりブドウ糖になって甘くおいしいものになる。1万年前、第二の食の革命が起こる。人類は農耕によって糖質たっぷりの穀物を育て始める。アジア人の祖先が選んだ穀物が「お米」であった。お米は、大量のデンプンの間にたんぱく質も食物繊維をも含む優れた食べ物であり、長期間の保存もできる。デンプンはブドウ糖になってその多くが脳に運ばれる。脳は多くのエネルギーを消費する。加熱して食べることを可能にした人類は、大量のブドウ糖を得てその脳を大きくすることができた。しかし一方でお米は糖質のかたまりであることから体重を増加させる。低糖質ダイエットは減量効果を有するが、長く続けると病気になりやすくなる。