日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

668.渋沢栄一

新一万円札の顔に決まった実業家「渋沢栄一」は、明治から大正にかけて多くの企業や事業を立ち上げて「日本資本主義の父」といわれる。2021年のNHK大河ドラマの主人公に選ばれた。1840年埼玉県の藍玉製造販売を営む家に生まれた。1867年パリ万博使節団の一員として渡欧して、スエズ運河を一企業が造っていることに感動したという。500を超える会社と600を超える社会事業にかかわった。第一国立銀行を皮切りに、紙幣や新聞などに紙を供給する製紙会社、鉄道、ガス、建設、運輸など社会のインフラに関わるあらゆる方面に手を出した。一方、福祉、医療、教育などの社会事業にも力を注いだ。多くの事業や会社運営に関わりながら、オーナーやトップにとどまることがなかった。91歳まで長生きした。東京都北区には渋沢史料館がある。紙の博物館の隣にあって、私も訪ねたことがある。