日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

651.東京モーターショー

 10月24日に東京ビッグサイトで2年に1度の自動車の祭典「東京モーターショー」が開幕した。出展内容は、ハイブリッド車が多い日本市場にも電気自動車EVが本格的に普及する時代の到来を予測させるという。背景には、車の電動化を促す世界的な環境規制がある。日産が世界初の量産型EV「リーフ」を発売して9年弱。リーフの国内累計販売は約13万台にとどまる。日本勢はハイブリッド車などの開発を優先してきた。EVは航続距離の短さや充電時間の長さなどの課題がある。東京モーターショーでホンダは、小型EV「ホンダe」を発表、これはホンダが初めて手掛ける量産EV。トヨタは高級車レクサスで初のEVを発売する計画だ。マツダが出展した初のEV「MX-30」はスポーツ用多目的車SUVのである。だが「ホンダe」の航続距離は220キロ、「MX-30」も200キロでガソリン車よりはかなり短い。充電スタンドは全国に約3万台と増えているものの、急速充電できるものは3分の1しかない。スズキが出展する「HANARE」は、自動運転EVで車内にはハンドルもペダルもなく、モーターはホイール内にあって室内が広い。前後対称型でどちら向きにも走行できる。2019.1.04