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611.作曲家小関裕而   2020年6月22日

 来年春から始まるNHK朝の連続テレビ小説「エール」は、福島県に生まれた作曲家小関裕而(ゆうじ)をモデルにしている。戦前から戦後にかけて活躍し、作った曲は5000余という。代表的なものを挙げれば、夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」、鎮魂の祈り「長崎の鐘」、鐘のなる丘主題歌「とんがり帽子」、「イヨマンテの夜」「君の名は」「高原列車は行く」「阪神タイガースの歌(六甲おろし)」、1964年東京五輪開会式の「オリンピック・マーチ」など数知れない。戦時中には戦意高揚の歌をつくった。「勝ってくるぞといさましく…」で始まる「露営の歌」を始め、「暁に祈る」「若鷲の歌」「ラバウル海軍航空隊」など。福島市には小関裕而記念館がある。私は昔のテレビ番組「家族そろって歌合戦」で、審査委員をやっていた姿を見ている。小関裕而は福島市の呉服屋に生まれ、ほとんど独学で作曲の道を志した。2019.8.21

610.世界遺産の巨大古墳   2020年6月21日

 この7月、大阪府にある「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産への登録が決まった。49基のさまざまな古墳で構成された、国内で23番目の遺産である。そのうちの過半数を占める29基が、天皇や皇后など天皇家の墓とされる「陵墓」「陵墓参考地」である。それらは古代史の謎を秘めたブラックボックスになっている。古墳時代に日本列島に君臨した大王(天皇)たちが、自らの権力を墓の造営に注ぎ込み、5世紀には規模が極大に達した「古墳群」が造営された。古墳は全国に約16万基あるという。国内最大の前方後円墳の大山古墳(仁徳天皇陵)は墳丘長さが486mもあり、第2位の古墳(応神天皇陵)も長さ425mある。古墳に葬られた被葬者についても学術的には確定していない。謎を秘めたブラックボックスになっているのは、宮内庁が管理する「陵墓」には、研究約者さえもが自由な立ち入りが認められていないからである。宮内庁が仁徳天皇陵として、我々もそのように学校で習った古墳も、今は大山古墳と呼ばれ、仁徳天皇という認識は誤りとの見方が多い。

609.宇宙はすごい   2020年6月20日

 この宇宙は、140億年前に火の玉のような状態で生まれた。ビッグバンである。そこから膨張が始まる。そのとき宇宙にはまだ「原子」すらなく、陽子、中性子、電子がバラバラに飛び交っていた。40万年後に水素やヘリウムの原子ができた。宇宙空間にただようのはガスだけだった。ガスに濃淡が生まれ、濃い部分は重力でますます濃くなり、ガスの集まりは温度が上昇して1000万℃になると、核融合反応が始まる。4つの水素原子から1つのヘリウム原子ができるとき、莫大なエネルギーが発生する。そのエネルギーで光り輝くようになって恒星が誕生する。現在の太陽もこうして生まれた。私たちの太陽系は、およそ1000億個の恒星がある大集団「天の川銀河」の中にある。天の川銀河は直径が10万光年くらいの円盤状になっている。その中心にはブラックホールがある。この宇宙にはこうした「銀河」が1兆個もあるという。銀河が集まって「銀河団」をつくっている。多数の銀河団がこの宇宙では網目状の構造を形成している。こうなるともはや、想像の限界をはるかに超えている。

608.レジャープール   2020年6月19日

 夏休みのレジャーと言えばプールである。それも各地の「レジャープール」が大人気だ。子供が大好きな夏のレジャー施設を聞いたある調査では、2位の「遊園地・テーマパーク」をおさえて「プール・レジャープール」が1位になった。レジャープールの利用者数は年間2000万人という。そこでの3大アトラクションが(1)ウォータースライダー(2)波のプール(3)流れるプール、である。ウォータースライダーの誕生は1963年に千葉県船橋のレジャー施設にできた「大滝すべり」で、これが世界初だった。直線的に滑る方式。それが今では進化して巨大化している。一人滑りもコースが複雑で長くなっている。また数人のグループでボートに乗って滑るタイプが人気だ。2017年福島県に登場したのは長さ283m高低差40.5mで日本一だという。波のプールも人気があるがその波をつくっているのは、モーターで鉄の箱を上下させて水槽内の水を押し出す造波装置である。1965年都内のプールに初めて流れるプールが登場した。これも世界初である。この流れるプールの技術が、競泳アスリートのトレーニング用流れるプールに応用された。フォームチェックがやりやすいという。

607.「みそ」と「しょうゆ」   2020年6月18日

 「みそ」と「しょうゆ」はとても関係が深く原料もつくりかたもよく似ている。いずれも主原料は大豆で、日本の「こうじ菌」を用いた発酵食品である。しょうゆの原料は、大豆、小麦、食塩である。みその原料は、大豆、米、麦、食塩である。しょうゆが発明されたのは鎌倉時代だが、庶民に普及するのは江戸時代に現在の千葉県野田市にしょうゆの一大産地ができて、大量に江戸に運ばれるようになってから。しょうゆの普及で、握り寿司、ウナギかば焼き、てんぷら、そばなどが同時に普及した。鎌倉時代に覚心というお坊さんが、宋に渡って禅宗を学び帰国後に、和歌山県に「金山寺みそ」の作り方を伝えた。金山寺みそとは、夏野菜が入ったおかず味噌の一種である。この金山寺みそが発酵時の上澄みを、なめてみたところおいしかったというのが、しょうゆ発明につながったそうだ。ちなみにしょうゆの種類は5つあり、こいくち、うすくち、たまり、さいしこみ、しろしょうゆで、全国消費量の8割を「こいくち」が占める。キッコーマンしょうゆの売り上げは国内より海外が多いらしい。2019.8.15

606.「ローマ字」について   2020年6月17日

 私たちはパソコンのキーボード入力に「ローマ字入力」というのを使う。ではこの「ローマ字」とは何でしょうか?そもそもは、外国人が日本語を学ぶために考案したものだという。フランシスコ・ザビエル以降日本にやってきた宣教師たちが、日本語を学ぶためにその口語をポルトガル式のつづりで記した。江戸期には蘭学者たちがオランダ語式ローマ字を使った。そのローマ字が第二次大戦後に、1947年から小中学校の授業にとりいれられた。今も教科書に載っているらしい。それは五十音を規則的に表す「訓令式」と呼ばれるものであり、「ジ」はzi、「シ」はsi、「ツ」はtuのように表す。一方英語の発音に近づけてつくられたのが「ヘボン式」である。米国人宣教医のヘボン氏が和英辞典の表記で用いた。「ジ」はji、「シ」はshi、「ツ」はtsuのように表す。私たち日本人は、漢字、ひらかな、カタカナ、ローマ字と4種の文字を使い分けている。

605.やきもの   2020年6月16日

 「やきもの」は、土を焼いたもので原料の土には熱によって溶けてガラスとなる成分が含まれ、それが溶けて固まるとき土の粒子がくっつく。日本では縄文土器がつくられたのがやきものの始まりである。やきものは、大きく「土器」「炻器(せっき)」「陶器」「磁器」の4つに分けられる。土器は700~1000℃の低い温度で焼かれ簡単につくれるが割れやすい。今も植木鉢などに使われる。炻器は1200℃程度で焼かれ強さを増す。須恵器が該当する。飛鳥時代に釉薬の技術が日本に伝わり、陶器が焼かれるようになった。そして江戸時代初期の1610年に、李三平が有田で陶石という白い石を発見して、これを原料に1300~1400℃の高温で焼くことにより真っ白な「磁器」をつくりだした。やきものに向いた土は、カオリンという粘土物質が主体で、長石や珪石を多く含んだ花崗岩や流紋岩が風化したものである。ちなみに六古窯と呼ばれるのは、愛知の常滑焼と瀬戸焼、福井の越前焼、滋賀の信楽焼、兵庫の丹波焼、岡山の備前焼である。磁器では有田焼が有名である。

604.高速道路の話   2020年6月15日

 高速道路の利用者数は8月がダントツで多いらしい。お盆の帰省かな。外国人に人気の場所が、首都高速箱崎ジャンクションだという。狭い土地に複雑な立体交差を作り上げていて美しいらしい。また大阪の阪神高速11号池田線は、高速道路が高いビルの中を突き抜けて走っている。高速道路がビルの5~7階をテナントにして入居していることだという。日本の高速道路は料金が高い。1キロ当たり基本料金は、米国とドイツは無料、イタリアが11.5円、フランスが17.3円なのに対して、日本は25円もする。理由は、日本では平坦地が少なく山地が多いので、そこを高低差やカーブが少ないようにつくろうとすれば、橋やトンネルが多くなってしまうから。例えば新東名高速道路では、全体の半分以上が橋とトンネルだという。高速道路を1キロつくるための費用は、平坦地で50億円、山間部だと180億円という。日本の安全対策技術のひとつが「高機能舗装」である。通常のアスファルトに比べてスキマを大きくして、雨天時の給水排水をよくしている。

603.日本の国道○号線   2020年6月14日

 NHKテレビチコちゃんからの受け売りですみませんが。国道とは国が管理する道路のことで、1~3桁の番号がついている。一般国道は全国に459路線ある。日本で初めて国道に番号をつけたのは明治時代で、ほとんどが東京日本橋を起点にした道路で、1号から44号までつけた。大戦後の昭和27年に新しい道路法を制定、番号をつけ直しした。一級国道と二級国道に分けられた。前者は1桁と2桁で1から40の番号がつけられた。国道1号は東京~大阪、2号は大阪~北九州、3号は北九州~鹿児島、4号は東京~青森など骨格となる道路を1から12号にした。13から35号は県庁所在地などを結ぶ国道に、北から順につけた。二級国道は101から244が北から順に割り当てられた。昭和40年に一級二級の等級分けは廃止された。余談で、青森県の国道339号は途中が階段になっていて車は通れない。日本一短い国道は神戸市にある174号で距離は187メートル。

2019.8.7

602.東京の過密鉄道網   2020年6月13日

 大都市東京は、鉄道網の路線数で世界一である。JRが42路線、私鉄などが91路線、地下鉄が15路線あって、合計148もの鉄道路線が脳神経のようにつながり、一日の乗客4000万の人々を運び続けている。その路線図は迷路のようである。時間の正確さへのこだわりも世界一であり、ほとんどの外国人が驚く。JR東日本の東京総合指令室では、首都圏を走る24路線の運行を550人の指令員が管理している。毎日トラブル発生が絶えず、その都度時間との戦いで対応や遅延復帰に努力している。首都圏の鉄道はこの10年で他社他路線との接続を33件増加させた。おかげで乗り換えがなくなり利便性は大きく向上したが、トラブル発生時の対応はさらに難しくなった。首都圏では、ギリギリの限られたレール上をできるだけ多くの電車が走るようにと、秒刻みのコントロールが行われる。乗客の方も分刻みで計画通り乗るのが常識になっていて、より早く行ける方法をアプリに教えてもらっている。朝の通勤時間帯1時間のために、莫大な費用が発生しているのだという。