広報委員 佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)

2017/06/22 (8 ヒット)

 5~6人程度で意見を出し合い、問題解決のアイデアなどを生み出すのが「ブレインストーミング」である。企業や官公庁などで、課題解決以外にも、事業創出や経営改善に活用するところもある。良いアイデアを出すだけでなく、チームワークをよくするとか、課題を自分ごと化する効果も狙える。例えば飲食店で料理が出るのが遅いと思ったら、その原因を追究するというより、店長の視点で「どうやったら速く出せるか」のアイデアを考える。アイデア出しは質ではなく量を求める。他人のアイデアに便乗して考える、などが大事。


2017/06/20 (8 ヒット)

 エアコンは夏には冷たい風を出して冬には暖かい風を出すことができる。エアコンは室内機と室外機がセットで、両方に熱交換器がある。熱いところから冷たいところへ移動する熱の性質を利用しており、熱を運ぶのは冷媒という物質である。今は代替フロンが使われ、エアコンのパイプの中を気体になったり液体になったりしながら、駆け巡っている。気体の温度は圧縮すると上がり膨張すると下がる性質や、液体は蒸発時に気化熱を奪う性質を利用する。例えば冷房の場合、室内の熱交換器が室内の空気から熱を奪い、室外の熱交換器がその熱を室外の空気にのせて排出する。


2017/06/14 (18 ヒット)

 かつては大晦日の夜にはTBS系で「レコード大賞」が放送され、続いて人気歌手たちは会場の帝国劇場からNHKホールの「紅白歌合戦」へと大急ぎで移動した。当時は「レコ大から紅白」が歌手の「黄金コース」で、受賞歌手は翌年のギャラがアップした。日本レコード大賞を主催するのは日本作曲家協会、1959年に制定され第1回大賞は水原弘の「黒い花びら」だった。歌謡曲黄金時代の1977年には、番組視聴率は50.8%を記録した。半世紀以上続いてきた日本レコード大賞は今年で58回目だが、変化の波におされている。


2017/06/07 (25 ヒット)

 NTTドコモは、ネット接続サービス「iモード」機能搭載ガラケーの出荷を終了すると発表した。「iモード」サービス自体は継続する。「iモード」は、世界初の携帯電話IP接続サービスとして、1999年2月にサービスが開始された。ドコモが独自に開発したもので、音楽のダウンロードやニュース配信が可能になり、銀行振り込みや飛行機座席予約なども可能になった。また「iモードメール」はインターネットメールとして使えることから爆発的に普及し、2010年には契約者数が約4900万人に達した。現在は1700万余件。スマホの普及に押されて利用者数は減少している。


2017/06/02 (29 ヒット)
 最近本屋さんの一角で、「おとなのぬりえ」関連書籍が多数並ぶようになった。河出書房新社が2005年に始めた「大人の塗り絵」シリーズがきっかけで、大ブームを呼んでいる。社内の企画会議で大人向け塗り絵本の刊行を提案したときは賛否両論だったが、試しに6000部発行したらすぐに売り切れた。これまでに約150点を刊行し、実用書では異例の累計600万部超えを達成。「大人の……」さきがけ商品は、1989年からロングセラーを続ける永谷園の「おとなのふりかけ」である。少子高齢化が進む中、童心を大人向けに企画した商品が出てくる。学研の「大人の科学」など。

2017/05/23 (34 ヒット)

 乾電池にとって大事な3つの材料は(1)プラス極(2)マイナス極(3)電解液である。マンガン乾電池もアルカリ乾電池も、プラス極には二酸化マンガンが使われ、マイナス極には亜鉛が使われている点で同じ。ただ構造は異なり、マイナス極の亜鉛はマンガン乾電池では外側の容器になっているが、アルカリ乾電池では中央部の芯になっている。マンガン乾電池の電解液は弱酸性の塩化亜鉛溶液で、アルカリ乾電池ではアルカリ性の水酸化カリウム溶液である。連続して大きなパワーが必要な用途にはアルカリ乾電池を使い、それ以外では安価なマンガン乾電池を使うとよい。


2017/05/18 (37 ヒット)

 今年5月に豊島区が新庁舎を建設した。総工費は430億円、しかしこの新庁舎は税金投入ゼロで実現した。そこに採用された方法は、区が所有する土地に1~9階までが区役所、11~49階が権利交換方式による地権者の住宅(分譲マンション)という建物である。マンション売上金181億円が庁舎建設に当てられた。旧区役所跡地は民間に貸与して191億円を捻出した。国の再開発事業補助金106億円も得た。こうして日本初のマンション一体型本庁舎は税金投入0で建設された。


2017/05/10 (45 ヒット)

 白内障は国内に患者が約4000万人いるとされる。白内障の手術は年間約140万例があるという、すごい数だ。高齢化の進展で患者数が増えている。この病気は紀元前から知られており、18世紀には水晶体のにごりが原因であることがわかっていた。白内障は、水晶体が年齢とともに白くにごって視力が低下する病気だ。水晶体は、目の中でカメラのレンズのはたらきをしている組織。白内障は比較的容易に手術されるという。手術の手順は(1)メスで角膜を切開(2)針で前のうを切開(3)超音波で水晶体を砕く(4)水晶体を吸収する(5)人工レンズを挿入、となる。


2017/04/27 (64 ヒット)

 所得税は、まず事情に合わせた「所得控除」分を引き、残った「課税所得」に税金がかかるしくみだ。所得控除としては、まず全ての人に(1)「基礎控除」がある。会社員や公務員では(2)「給与所得控除」がある。年収103万円以下の配偶者がいれば(3)「配偶者控除」がある。扶養している子供や祖父母などがいれば(4)「扶養控除」がある。さらには「社会保険料控除」や「生命保険料控除」「医療費控除」などもある。こうした控除分を引き、残った「課税所得」に税率をかける。税率は所得が増えるほど高くなる。195万円以下なら5%、これを超えて330万円まで10%、これを超えて695万円まで20%など。


2017/04/20 (64 ヒット)

 世界で4400万台売れたトヨタ自動車のカローラが、その発表から半世紀になる。「自動車をみんなのものに」をめざした大衆車であり、大衆車とは何かを追い求めた車でもあった。当時は大卒初任給が3万円に満たない時代、40万円台という価格だった。50年前には約50人に1台しかなかった国内の乗用車は今、ほぼ2人に1台になった。発売3年後から33年連続で国内販売の首位を維持した車である。国内では大衆車の主役をプリウスやアクアに譲ったが、海外では今も主役として健在で12の国と地域で生産されている。


2017/04/11 (68 ヒット)

 インターネット販売で合鍵をつくり女性宅に侵入した男が逮捕された。鍵のメーカーと番号がわかれば実物がなくても合鍵を入手できる。鍵番号は鍵穴の種類や刻みパターンを示す鍵の設計図にあたる。今では家の合鍵はメーカー名と番号がわかればネットで簡単に注文できる。15~20年前に主流だった「ギザギザ型鍵」は姿を消し、ピッキング対策で「精巧なディンプル型」が普及している。この鍵は店頭では複製できないのでネットで注文になる。防犯で大事なことは、鍵番号を「見せない」「貸さない」「預けない」ことだという。


2017/04/07 (79 ヒット)

 かまぼこの購入額で仙台市はダントツの1位である。仙台市民は1世帯あたり年間1万2000円をかまぼこ購入に費やす。独走の理由は宮城の名産「笹かまぼこ」、県内外への贈答用に買う人が多い。明治時代に仙台でヒラメの大漁が続いた。そこでヒラメをすり身にして竹串に刺して焼いたのが笹かまぼこの始まりとされる。1935年創業の阿部蒲鉾店が「笹かまぼこ」と銘打ったのが名前の始まり。県内には50以上のかまぼこメーカーがあるという。鐘崎も有名だが石巻の「白謙」が人気が高い。


2017/04/03 (82 ヒット)

 今では当たり前になっているトイレの擬音装置。1950年頃から水洗トイレの普及が進み、簡易水洗型トイレを販売していた折原製作所は、女性客の要望に応えて流水に似た音を出す「エチケットーン」を1979年に開発・発売した。これが世界初のトイレ擬音装置誕生である。1988年に、今や擬音装置の代名詞ともされる「音姫」をTOTOが発売した。「音姫」は2009年には出荷台数が100万台を突破した。「音姫」購入の目的は節水である、女性社員らが用足し音を恥ずかしいからと大量の水を流し費用がかさむという課題があった。1990年にはINAXが「節水トーン」を発売した。トイレ擬音装置は外国ではあまり必要とされないらしい。


2017/03/13 (138 ヒット)

 最近話題のことばに「IoT(アイオーティー)」があり、英語のInternet of Thingsの頭文字である。家電や文房具といった日用品から巨大な設備や産業施設まで、あらゆるモノがネットにつながることで、社会が大きく変わると予測されている。近年では各国政府や大手企業が競うように成長戦略などに組み込む。この背景には、(1)センサーなどの電子部品が安価で小型になったこと、(2)大量のデータを扱えるネット環境の充実、の2つがある。ただネットにつないだモノが外部から勝手に操作される危険性が課題である。


2017/03/08 (100 ヒット)

 今から120年前の1895年、ドイツの物理学者レントゲンは目に見えない未知の何かの存在に気づき、これを「X線」と名付けた。X線は透過力が高く紙やヒトの体を透過して写真乾板に像をつくった。X線の発見を知ったフランスの物理学者ベクレルは、1896年にウラン塩が未知の線を出していることを発見し、「ベクレル線」と名付けた。1898年にイギリスの物理学者ラザフォードが、ベクレル線にはアルファ線とベータ線の2種類があることを明らかにした。1900年にベータ線より透過力の高い放射線が発見され、これはラザフォードによって「ガンマ線」と名付けられた。ガンマ線は電磁波の一種である。


2017/03/05 (110 ヒット)

 「うま味」は他の基本味である「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」と並ぶ基本味の一つである。昆布に含まれる成分においしさの元があることに着目して、東京帝国大学の池田菊苗博士が1908年にグルタミン酸を取り出すことに成功し、その味を「うま味」と名付けた。博士は新しい調味料「グルタミン酸ナトリウム」の製法を開発。こうしてつくられたのが「味の素」などの商品名で普及している「うま味調味料」である。うま味の代表が昆布に多く含まれる「グルタミン酸」で、他にもかつお節に含まれる「イノシン酸」や、干しシイタケに含まれる「グアニル酸」がある。今日ではUMAMIという用語で国際的にも認知されている。


2017/03/01 (85 ヒット)

 水産大手企業は、かつて世界の海で自由に漁業ができる時代には「魚を捕る」ビジネスを展開していた。その代表が捕鯨であり、戦後食糧難の時代に貴重なタンパク源を国民に供給した。昔はクジラ肉が安かった。しかしその自由度はなくなり次に商社に脱皮した。世界各地の拠点で水産物を買いつけし、それを拠点工場で加工して販売する事業である。そこで生まれたのが「冷凍食品事業」であった。電子レンジの普及とあいまって冷凍食品の需要は高まった。マルハニチロ、日本水産、東洋水産、ニチレイなど。今水産大手企業は、新たに「育てる漁業」に力を入れている。2000年代に入ってからマダイやブリで先行し、今後はクロマグロの養殖で大きな飛躍をめざしている。


2017/02/28 (105 ヒット)

 セロハンテープは戦後の文房具における大ヒット商品の一つである。1930年に米国3M社が開発したのが始まり。第二次大戦後GHQから開発を依頼されたのが、ばんそうこうを製造していた日絆工業(現ニチバン)である。依頼を受けて約1ヶ月で完成納入すると、GHQ将校らは優秀な日本の技術力に驚いたという。こうして1948年に「セロハンテープ」が誕生した。ニチバンは現在も6割強のシェアをもつ。このセロハンは木屑からつくられ、粘着剤は天然ゴムなどからと、天然素材でつくられている。


2017/02/24 (109 ヒット)

 スマホの着信音の代わりに使われているのがバイブレーション(振動)方式である。これはモーターの先に分銅(ふんどう)が付いていて、重心が偏った状態で分銅が高速回転することにより振動が起こり、それがスマホケースに伝わるようになっている。分銅の直径は4ミリと小さいが、スマホの平面に垂直の方向にふるえるように工夫されている。1980年代のポケベルが使われていた時代に、この振動方式は開発された。主たるメーカーは日本電産やシコー技研。


2017/02/22 (103 ヒット)

 コーラやジュースなどの飲料では、原材料表示欄に「果糖ブドウ糖液糖」といった表示があるが、私はこれまでよく理解していなかった。これは「異性化糖」という液糖であり、トウモロコシなどのでんぷんを原料にして、酵素の働きによってブドウ糖に変換しさらに果糖に変換したものである。表示が「ブドウ糖果糖液糖」とあれば果糖の割合は50%未満だが、「果糖ブドウ糖液糖」とあれば果糖の割合は50%以上90%未満になる。砂糖の甘味度を100とすると果糖は120~170である。つまりより甘味度を上げるためには「果糖ブドウ糖液糖」を用いることになる。ちなみにガムシロップは「果糖ブドウ糖液糖」そのものである。「果糖ブドウ糖液糖」は温度が低いほど甘いので、清涼飲料水など冷たい飲み物によく使われる。


(1) 2 3 4 ... 15 »