佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)
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 2014/06/09 (656 ヒット)

 人類はずいぶん昔から「電気」と「磁気」の存在に気づいていました。
 しかしこれらは全く別物だと考えられてきたのです。
 1820年デンマークのエルステッドが、導線に電流を流すと近くにあった方位磁石が動かされることに偶然気づきました。
 イギリスの物理学者ファラデーは、電流が磁気を生むことができるなら逆に磁気が電流を生むこともできるのではないかと考え、1831年に電磁誘導の法則を発見します。この法則を利用しているのが、社会に欠かせない存在の「発電機」です。
 発電機は、コイルの中で磁石を回転させることで電流を生み出しています。身近なところでは自転車の発電機も同じです。こうして生み出される電気は交流です。
 電磁誘導の法則は、誘導電圧V=-N・ΔΦ/Δtであるので、コイルの巻き数Nが多いほど、そして単位時間内の磁束の変化量(磁石の回転速度)が速いほど、大きな電圧が発生されます。
 火力発電でも原子力発電でも、結局はタービンを回転させて発電機を回して発電するので、同じ電磁誘導の原理です。


 2014/06/05 (627 ヒット)

 車のエンジンは、その構造から「レシプロエンジン」と「ロータリーエンジン」に分類できます。そして「レシプロエンジン」には、「ガソリンエンジン」と「ディーゼルエンジン」の2種類があります。
 「レシプロエンジン」とは、シリンダー内を往復するピストンの動作を、コンロッドとクランクシャフトによって回転運動に変換する構造です。
自動車のエンジンは基本的に4サイクルエンジンであり、吸入、圧縮、爆発、排気の4つの工程で1つのサイクルを完了します。この4工程間にピストンはシリンダー内を2回上下して、クランクシャフトも2回転しますが爆発は1回だけです。
 ちなみにバイクや草刈り機などの2サイクルエンジンの場合は、クランクシャフトが1回転するごとに1回の爆発が起こります。
  「ガソリンエンジン」はガソリンを燃料とし、「ディーゼルエンジン」は軽油を燃料とします。ガソリンエンジンは燃料と空気の混合気を、プラグの点火によっ て爆発させます。ガソリンを霧状にして空気とともにシリンダー内に送り込むのが、キャブレーター(気化器)と呼ばれる装置です。
しかしディーゼルエンジンでは、空気だけを圧縮させ、高温になった空気にインジェクターから軽油を噴射することで燃焼を起こさせるようになっています。つまりディーゼルエンジンには点火プラグはありません。


 2014/05/29 (554 ヒット)

 「うるし(漆)」とは、ウルシ科の落葉高木であり、その樹皮を傷つけてそこからにじみ出した生うるしを採取して、これを精製することで天然樹脂塗料を得ることができます。
  うるしの発祥は中国とされますが、日本でも縄文時代以前からうるしが使われていたことがわかっています。そして日本人は、古くから「うるし」をいろいろな 分野で活用してきました。その証拠に、「漆器」は英語では「Japan」と呼ばれるほど、日本古来の伝統的工芸品として世界で認められているのです。
  現在日本で使われているうるしの90%以上は中国産です。国産うるしは貴重で高価であり、国産うるしの産地では岩手県二戸市浄法寺が一番で有名です。うる し液の主成分は、ウルシオールとラッカーゼです。一般の塗料では、水分や溶剤が蒸発することによって乾燥して塗膜を形成します。
しかしうるしは、酸化酵素ラッカーゼが主成分のウルシオールを酸化重合させて硬化するという反応によって塗膜をつくります。
 この反応のためには適度な温度と湿度が必要で、湿度が高いほうがいいとされます(25℃、80%)。そこで乾燥には「むろ」と呼ばれる木の棚を保湿しながら行います。乾燥には非常に時間がかります。
 漆の優れた特徴は以下のようなものです。
(1)耐薬品性、(2)強い接着力、(3)耐久性、(4)耐熱性、(5)塗り重ねや研ぎ出しが可能、(6)水となじむ、(7)鮮やかな光沢を発揮、(8)鉄分に反応して黒化。


 2014/05/01 (1123 ヒット)

 航空機材料として必須の「ジュラルミン」の発明は、1906年にさかのぼります。
 発明者ドイツのウィルム氏は、アルミニウムを硬くする目的で、銅を加えたアルミ合金を高温で加熱した後、水で急冷しました。
  しかし材料は硬くなりませんでした。失敗したとあきらめて帰宅し、2日後に出勤して念のために硬さを測定したのですが、硬度計が狂っているのではないかと 思うほど硬くなっていて驚いたのです。これが「ジュラルミン」と呼ばれる強靭なアルミ合金の発明でした。後にこれは「溶体化処理、時効処理による析出強化 機構」に基づくことが解明されます。
 ジュラルミンは、アルミニウムに、Cu4%、Mg0.5%、Mn0.5%を加えて作られ、時効硬化とは、固 溶化熱処理を行った後これを放冷することで、時間経過とともに析出硬化させることにより高硬度を得るものです。実は面白い話があります。ドイツの飛行船 ツェッペリン号が墜落した時の破片を、英国在住の日本人が手に入れて日本へ送り、住友軽金属がこれを分析して研究した結果、日本でもジュラルミンを作るこ とができるようになったといいます。日本人のすごいところは、その後これを改良した超ジュラルミンよりも30~40%も高強度の超々ジュラルミンを、独自 の技術で開発したことです。その超々ジュラルミンを最初に採用したのが「零戦」でした。


 2014/04/09 (662 ヒット)

 万能細胞というのは、体をつくる全ての種類の細胞に変化できる細胞のことです。
 たとえばたった1個の受精卵から、60兆個の人体の細胞の全てができることから、受精卵は天然の万能細胞であるといえます。哺乳類などでは、いったん体の各組織に分化した後の細胞は、元に戻る初期化を自発的に起こすことはないというのが生命科学の常識でした。
 ところが理化学研究所などが、この常識を覆す新たな万能細胞(STAP細胞)の作製に成功しました。
 STAP細胞は、山中教授らのIPS細胞よりも簡単に効率よく作ることができ、がん化の恐れも少ないとされます。
 実験では生後1週間という若いマウスのリンパ球などの細胞を、弱酸性(PH5.7)の液体に25分間つけて刺激を与えるだけで初期化が起こるというものです。
 この新しい万能細胞を作ったのは、博士号をとって3年という30歳の若き女性研究者小保方晴子さんです。早稲田大学理工学部大学院から再生医療の分野に飛び込み、化学の面からこれにアプローチして大きな成果を得ました。
負けず嫌いだそうですが、努力家でもあると思います。


 2014/04/04 (895 ヒット)

 ヒマラヤ山脈は、世界最高峰のエベレスト8848mを始め、世界に14座しかない8000m以上の山のうち10座が存在する「世界の屋根」と呼ばれる場所です。
 実はヒマラヤ山脈はその昔海の底であったと考えられています。エベレストの頂上も海底の地層からなることがわかっています。
ヒマラヤ形成の鍵は「大陸移動」でした。ドイツの地質学者ウェゲナーは1912年に画期的な説を発表しました。それが「大陸移動説」です。ところが当時の学者たちからはばかにされるありさまで、誰にも信じてもらえず「大陸移動説」は学会から追放されました。
 「大陸移動説」とは、地球の表面上を大陸が移動して、大陸はその位置や形を変えるというもので、2億5000万年前、地球上の大陸は1箇所に集まり「パンゲア」を形成していたがそれがその後分裂移動して現在の形になったというものです。
 ウェゲナーは自説を証明するための証拠集め行動をしていましたが、失意のうちに50歳で死去します。死後、1950年代になってやっと「大陸移動説」が復活して認められるようになるのです。
 2億年前ころパンゲアは分裂を始め、インド亜大陸が北上を開始して5500万年前にアジア大陸に衝突し、その結果ヒマラヤ山脈は徐々に隆起しはじめたのです。そして1000万年前にはついに8000mに達しました。
 ヒマラヤ山脈は大陸と大陸の衝突によって隆起して誕生したのです。


 2014/04/03 (618 ヒット)

 銅合金にはいくつかの種類があり、いろいろな用途で使われています。
 「青銅」は、銅とスズを基本に鉛や亜鉛を添加した合金であり、スズの含有割合で性質や色合いが変化します。
 青銅は「ブロンズ」とも呼ばれ、銅像は一般に青銅からつくられます。奈良の大仏も鎌倉の大仏も青銅製です。オリンピックの銅メダルも、10円硬貨も、水道の蛇口も青銅です。
 次に「黄銅」は、銅と亜鉛の合金で特に亜鉛が20%以上のものをさします。これは「真ちゅう」とも呼ばれ、亜鉛が20%未満のものは「丹銅」と呼ばれます。
 5円硬貨は黄銅製です。他にも仏具や金管楽器や電球の口金などが黄銅製で、一般機械部品にも使われています。
  「白銅」とは銅とニッケルの合金であり、ニッケルを10~30%含みます。50円、100円硬貨は白銅です。ちなみに500円硬貨は、銅-亜鉛-ニッケル の合金であるニッケル黄銅製です。なお、銅-亜鉛-ニッケルの合金は「洋白」とも呼ばれます。装身具やフルートなどの楽器に使われています。


 2014/03/28 (625 ヒット)

 私もときどきお世話になることがありますが、マッサージチェアは日本発祥の製品です。大阪に本社を持つフジ医療器の創業者が、試作に試作を重ねて1954年に生産を始めたのが最初です。
 それは木製の椅子に取り付けた2個のゴム製の玉が、左右に動き肩や背中をもむというシンプルなものでした。そしてハンドルを回して上下方向高さを調節できました。
 その後も改良を進め、硬貨を入れると動くタイマーをつけて銭湯などに売り込んで普及させたのです。
1970年代になると「もみ」に加えて「たたき」機能を持つようになり、1979年には椅子の背に内蔵されたローラーが自動的に上下に動く機種も登場します。
 21世紀になると、機械が体形を感知して最適なプログラムを選ぶようになり、ストレッチなど多彩な機能も組み込まれました。
最 新機種(47万円)では、32タイプのもみ技を組み合わせた19種のコースが搭載されているといいます。2012年に国内で販売されたマッサージチェア は、37万2000台もあるそうです。そのほとんどを、フジ医療器、ファミリーイナダ、パナソニックの3社が占めています。


 2014/03/19 (652 ヒット)

 かつて、印刷文字の書体は活版印刷の活字製作で決定されてました。本木昌造は日本の近代的活版の創始者であり、1870年に活字の製造販売を開始して、明朝体の号数活字体系化に成功しました。
 しかし1962年にポイント活字がJISになると号数活字は消えていきます。
 ポイント活字とは、1インチの72等分であるポイントを基準にした単位体系であり、日本はアメリカ式で0.3514mmを1ポイントとしています。
活字の鋳造や組版は大変労力を要することでした。そこで、光とガラスの文字盤とレンズを使って文字を印画紙に露光する「写真植字機」が、1929年に石井と森沢の2人によって生み出されます。
 石井と森沢は、その後それぞれ「写研」と「モリサワ」を設立して、両社は現在も国内最大手の書体・組版機メーカーです。写植機の登場で活字に比べて書体開発が容易になり、数々の新しい書体が誕生しました。
 現在DTP(デスクトップパブリッシング)で使われているフォントの多くも、この写植文字をデジタル化したものです。
 和文書体は大きく「基本書体」「毛筆書体」「新書体」の3つに分けられます。基本書体は「明朝体」と「ゴシック体」に分けられ、数多くのバリエーションがあります。毛筆書体は「和風系」と「中国系」があります。「POP体」や「影付き文字」などは「新書体」です。


 2014/03/04 (634 ヒット)

 百田直樹氏の「風の中のマリア」という小説では、オオスズメバチの不思議な生態が示されていて非常に興味深いです。氏はこのために猛勉強したそうです。

 大きな巣は一頭の女王バチと大勢のワーカーたちで構成されています。ワーカーは全て女王バチから生まれた娘たちであり、オスは一頭もいません。
 巣の材料は木の皮であり、するどい大あごで木の皮をはぎ口の中で何度も噛み砕いて、それに糊状の分泌液を混ぜて巣の材料にします。巣材は固まると丈夫なものになります。
 産卵することができるのは女王バチのみです。巣の中にはたくさんの育房室があり、各育房室に幼虫たちが一頭ずついます。白いイモムシのような幼虫は、約30日間で5回脱皮し、最後にまゆを作ってさなぎになります。
 さなぎから脱皮して羽化すると成虫になります。オオスズメバチは幼虫時代は肉食ですが、成虫になると樹液や花蜜が食物となります。オオスズメバチの成虫は、他の昆虫を狩ってそれを巣に運び、幼虫にエサとして与えて幼虫を育てるのです。
 ハンターとしては非常に強力であり、昆虫界の食物連鎖の頂点に立っているそうです。


 2014/02/19 (624 ヒット)

 食品が腐るのは、食品を栄養としてさまざまな細菌が大量に繁殖するためです。腐った食品には1グラムあたり1000万~1億もの細菌がいます。実は腐敗していない食品にも細菌は存在しているのです。
  この細菌が増殖すると腐敗が起きます。細菌は、条件さえよければ短時間で分裂を繰り返して簡単に増殖します。細菌は、酵素によって食品中のタンパク質を分 解してエネルギーを得ていますが、このときにアンモニアや硫化水素といった気体が作られ、これが嫌な臭いを発生させます。
 食品の保存において腐敗を防止するには、細菌の増殖を防止しなければなりません。

 一つは低温に保つこと、冷凍や冷蔵はこれを利用しています。
 二つ目は強い酸性の環境に保つこと、酢漬けやぬか漬けはこれによる保存です。
 三つ目は細菌が利用可能な水(自由水)を減らすこと、干物や塩漬けなどはこの利用です。

 ヨーグルトや納豆などの醗酵食品も基本的には「腐敗」と同じ原理です。人間にとってそれが有益であるか、有害であるかなどによって分かれているに過ぎません。昔は腐ることの原因がわかりませんでした。細菌が発見されたのは1674年のことです。


 2014/02/15 (727 ヒット)

 寿司屋といえばかつては敷居が高いお店でした。
 それを大衆化させたのが、いわゆる「回転寿司」です。
1958年に大阪の元禄産業が、東大阪市に開いた「廻る元禄寿司」が最初です。創業者の白石義明氏が、ビール工場のベルトコンベアからヒントを得て旋回式食事台を考案しました。1970年代後半に特許が切れると、回転寿司は日本全国に爆発的に広がったのです。
2012年の回転寿司市場規模は4800億円といわれます。回転寿司業界の御三家は「かっぱ寿司」と「スシロー」と「くら寿司」であり、これら3社で50%以上のシェアを握ります。寿司を握りながらシェアを握っています。
  東京の鈴茂鉄工は、寿司のシャリ玉ロボットを製造している会社です。このロボットは、1時間に3600貫のシャリを握り、価格は130万円。世界70以上 の国・地域に販売されています。1981年に1号機を完成させ、改良を進めて米粒の間に空気を含み中をふんわり握る技術を搭載しているそうです。


 2014/02/13 (762 ヒット)

 1991年に放送された「電子立国日本」のアーカイブ版NHK放送を見ました。
 かつては歯車を用いた手動計算機の時代があり、次にリレー計算機が登場しました。例えば昭和32年発売のカシオリレー計算機は342個のリレーを用いていたそうです。
 続いて昭和39年に4社から電子式計算機が発売されました。キヤノンからは2000個のトランジスタを用いた39.5万円の製品が、シャープからは530個のトランジスタを用いた53.5万円の製品が発売されました。
 一方アメリカでは宇宙・軍事用に集積回路の研究が進められていました。シャープの佐々木氏は、電卓用MOS-LSIの製造をアメリカ各社に依頼して歩きましたがどこでも断られ、あきらめて帰国しようとしたときにロックウエル社から連絡があり受諾してもらえました。
 こうして昭和41年にシャープから集積回路を積んだ9万8000円の電子計算機が発売されたのです。このシャープの成功を見て国内各社がアメリカ製LSIを搭載した計算機の商品化に走り、激しい競争が始まりました。こうしたにわか電卓メーカーは36社にものぼります。
 競争でどんどん価格が下がり、ついに昭和47年にカシオが12800円のカシオミニを発売し、翌年シャープが9980円のLCメイトを発売して、競争はメーカー淘汰の時代に入ります。その結果、ほとんどの企業は撤退に追い込まれました。
 リコーもまさに電卓撤退が決定され、東北リコーは仕事がなくなったのを思い出します。 そこから薄型化競争や低消費電力競争になり、安価な液晶表示装置が開発されます。
 この日本企業における「電卓競争」が、それ以後の「電子立国日本」に貢献したことは確実です。電卓の総生産量は10億台、2500機種、これに50社の生産会社が関わったのでした。


 2014/02/06 (711 ヒット)

 お茶は大きく「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」の3つに分類される。
 いずれもツバキ科の常緑樹である茶の木の葉や茎から作られる。
 全く醗酵させないのが緑茶である。緑茶は、摘み取った後すぐに加熱して醗酵を止め、もんでから乾燥させたもの。日本で生産される緑茶の65%が煎茶となる。
 茶の葉を完全に醗酵させたものが紅茶であり、途中で醗酵を止めたものがウーロン茶である。世界で生産・消費される茶の6割が紅茶、3割が緑茶である。
 1990年に誕生したペットボトルの緑茶は、日本独自に発展したものであり、そこには日本の高い技術力が潜んでいる。
 ペットボトル緑茶は500ml単位に換算すると年に51億本も飲まれている。トップを走るのは伊藤園。ペットボトルの紅茶では「午後の紅茶」が首位を保つ。ペットボトルウーロン茶はサントリーの独壇場である。
 茶葉の生産量では世界一が中国、2位がインド、3位がケニアで日本は9位である。茶葉の消費量でも1位は中国、2位がインド、3位がロシアで日本は8位。
 他には番茶、ほうじ茶、抹茶などがある。番茶は日本茶の主流から外れた番外茶をさす。ほうじ茶は煎茶や番茶を強火で炒って香ばしさを引き出したもの。玄米茶は蒸した玄米を炒ってこれに番茶や煎茶を加えたもの。
 茶葉以外から作られるお茶としては、オオムギから作る麦茶などがある。したがって麦茶は正確には「お茶」ではない、大麦(六条大麦が多い)の種子を煎じてつくられた飲料である。


 2014/01/20 (653 ヒット)

 スマホを取り巻く携帯電話の市場では厳しい競争が繰り広げられています。
 そもそもNTTが携帯電話の取り扱いを始めたのは1987年で、1992年にNTTドコモがNTTから独立します。
  1994年になって携帯電話がレンタル方式から売り切り方式になり、急激に市場が拡大を始めました。1999年にはiモードなどのインターネット接続サー ビスが始まり、携帯電話にはいろいろな機能が搭載されるようになります。2000年にKDDIが発足し、2006年にはボーダフォンを買収してソフトバン クモバイルが誕生します。
 2008年にソフトバンクがアップルのiPhoneを発売してからスマートフォン端末が使われるようになり、携帯がどんどんスマホに代わっていきました。
 2012年の携帯電話国内シェアでは、1位アップル25.5%、2位富士通14.4%、3位シャープ14%、4位ソニー9.8%、5位サムスン7.2%となっています。携帯の世界市場ではアップルとサムスンが競っています。
 米マイクロソフトがノキアを買収して本格参入することになりました。ノキアは2007年に全世界シェア38%を誇りましたがその後はどんどんシェアダウンしました。
 また最新ニュースではNTTドコモがアップルのスマホ端末を扱うことになり、本当に変化が激しい業界です。ちなみに2012年ドコモのシェアは約47%。


 2013/12/09 (786 ヒット)

 日本では狭い国土に多くの原子力発電所を建設して原子力発電に力を入れた結果、一時は総発電量の30%を超えました。一方、日本の地熱資源量は米国、インドネシアに次ぐ世界第3位でありながら、地熱発電は全体の0.3%という状態です。
  しかし福島の原子力発電所事故以後、再生可能エネルギーの活用が言われるようになりました。その一つに地熱発電があります。世界の地熱発電量を見ると、1 位アメリカ、2位フィリピン、3位インドネシア、4位メキシコ、5位イタリアと続き、日本は8位です。そして米国とフィリピンだけで全体の47%を占めま す。
 天然の蒸気を使って世界で初めて地熱発電が行われたのは、1904年イタリアでした。1956年ニュージーランドに世界最初の熱水型地熱発電所が作られました。1960年にはアメリカ西海岸にも地熱発電所が建設されます。
 日本で最初の地熱発電所建設は、1966年岩手県の松川地熱発電所で、これは蒸気型地熱発電です。1967年には大分県でわが国最初の熱水型地熱発電所が稼動しました。
 ところが日本の地熱発電推進上では、大きな3つの課題があります。
 (1)建設の費用と期間の問題。ボーリングを含めた建設費が高いことに加えて、環境調査などを含めて計画から発電まで10~15年もかかります。
 (2)資源の多くが国立公園内にあり開発が制限されることがあります。
 (3)地元の温泉業者の反対が大きいことです。


 2013/12/06 (795 ヒット)

 歩数計はウォーキングには欠かせません。
 日本初のウォーキング用歩数計は、1965年に山佐時計計器が発売した「万歩メーター」です。価格は2200円と当時にしては高価でした。
 これは山佐時計計器社長の加藤二郎が東京クリニック院長の大矢から、ウオーキングによる健康法を進める上から歩数計を熱望されたことで、開発に着手したものでした。
 初期万歩計の主な部品は「振り子」と「バネ」と「歯車」で、振り子の往復運動で歯車を回し、針で文字盤に歩数を表示するアナログ機械式のものでした。もちろん電池は不要です。ちなみに「万歩計」は山佐時計計器の登録商標です。
 次に1987年、振り子の先につけた磁石で磁力スイッチを動かしてカウントし、デジタル表示が可能な電子式デジタル万歩計が生まれました。歯車や針は消えましたが、まだ振り子は残されました。
 次に登場したのが加速度センサー内蔵機種であり、現在の製品はこの方式が多いようです。加速度センサー方式は、1996年にオムロンヘルスケアが最初に発売しました。
 加速度センサー方式では、振り子の代わりに歪に応じて電気を生じる圧電素子を振動板に貼りつけ、加速度を電気信号の波に変換します。ポイントは、加速度の波形を歩行によるものかどうか判定するプログラムにあり、各社のノウハウが発揮されています。
 今では携帯電話等でも歩数計機能を有するものがあります。


 2013/12/04 (701 ヒット)

 植物の力はすごいと思うことの一つに「光合成」があります。
 植物や植物プランクトンは、二酸化炭素を吸収し酸素を出しますが日光を当てて水を与えるだけで大きく成長します。考えれば感動すべきすごいことです。
 これは植物が二酸化炭素と水から光合成によってデンプンを作り出すことができるからです。植物の細胞の中には50~100個の葉緑体があります。葉緑体の中にあるクロロフィルという色素が、光を吸収して興奮状態になり元に戻るときに電子を放出します。
  植物はこの大量の電子を使って水分子を分解します。その結果水分子は水素イオンと酸素分子になります。酸素はそのまま外部に放出されます。一方、水素イオ ンを使ってATP合成酵素というものの働きによって、植物は二酸化炭素から炭素原子を取り出してブドウ糖をそしてデンプンを作り出すのです。
 動 物はこの植物(デンプン)を食べて炭素を得ていますが、元をたどれば私たちの体をつくっている炭素は、植物が空気中から取り込んだ二酸化炭素なのです。動 物は酸素を取り入れて二酸化炭素を排出します。地球の炭素は光合成を介して循環をしているのです。これは「炭素循環」と呼ばれています。


 2013/10/22 (805 ヒット)

 国立国会図書館は1948年に開館しました。東京永田町にある国会図書館は地下1~8階が全て書庫になっており、東西130mの廊下に沿って書架が並んでいます。東京本館以外も含めて全書庫総数は3800万点以上になるそうです。
 これは「納本」と言う制度により、本、新聞、雑誌、音楽CDなどの発行者は納入の義務があり、それが国立国会図書館に集まることでどんどん増えていくからです。
 図書館の歴史では、紀元前3世紀頃に建てられた古代エジプトのアレキサンドリア図書館が世界最古といわれます。そして不特定多数に無料で図書を公開する公共図書館では、1848年設立のアメリカボストン公共図書館が最初とされます。
 日本において自治体が設置する公立図書館は、全国に3214館がありますが、人口10万人当たりの公立図書館数では、1位フィンランド、2位ドイツ、3位イタリア、4位英国などに遠く及ばず、5位フランスの半分しかありません。図書館利用者数も日本は多くありません。
 今年3月に滋賀県に誕生した武雄市図書館は、「ツタヤ」を全国展開する企業が市の指定を受けて運営しています。図書館では今後いろいろな新しい試みが始まっていくものと思われます。


 2013/10/18 (1028 ヒット)

 「ヒッグス粒子」や「暗黒物質(ダークマター)」、こうした宇宙の謎に迫る最先端の観測を支えているのが、浜松市にある電子機器メーカー浜松ホトニクスです。
 浜松ホトニクスは、1953年の創業時から「光」に狙いを定めて技術を磨くことを「社是」にしてきました。創業者の堀内平八郎は、世界で初めてブラウン管テレビに文字を写し出してテレビの父と言われた高柳健次郎の門下生です。
  売上高の8割近くは光センサーが占めています。そして医療器具である陽電子放射断層撮影(PET)やコンピューター断層撮影(CT)用光センサーの世界 シェアは7~8割にもなります。売上高に対する営業利益比率は20%に迫ります。もうけの半分以上を研究開発費につぎ込んでいるそうです。
 国立天文台の「すばる望遠鏡」に搭載されたカメラでアンドロメダ銀河の全体画像が撮影公開されましたが、ここで活躍したのがカメラの目にあたる電荷結合素子CCDであり、これも浜松ホトニクスが作りました。カメラの画素数を8億7000万に高めたものです。
 また国際宇宙ステーションの観測装置における5種類の光センサーのうち3種類は浜松ホトニクス製だそうです。強みを持った企業といえます。


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