広報委員 佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)

2016/12/06 (142 ヒット)

 ゼネラルエレクトリック社GEは、発明王エジソンが130年以上前に設立した照明会社にまでそのルーツをさかのぼる。2008年のリーマンショックで、もうけの多くを金融部門に頼っていたGEは、資金繰りに困るほど経営が悪化した。そこで経営トップのイメルト氏は、金融部門を縮小し、製造業に回帰することを決断した。最先端のデジタル技術と伝統的な製造業を融合させた新たなサービスの創造をめざしたのである。自社が製造した機器をネットにつないで付加価値の高い情報を得て、顧客へのサービス向上に役立てる。製造業部門の売上げは2007年の50%から2015年には91%に拡大した。


2016/12/04 (133 ヒット)

 コマツは、電気駆動式の超大型ダンプトラックで最大機種となる980Eを市場導入した。定格積載量369トン、積載時の車両総重量625トンというもの。ちなみにその辺を走る大型ダンプは11トン。米子会社のコマツアメリカが生産し世界の鉱山向けに供給する。これは3500馬力のディーゼルエンジンで発電し、車軸に内蔵したモーターを駆動させる方式である。大きさは幅10m、全長15.7m、高さ8m。ものすごく大きいので是非見てみたいが国内にはない。こうした超大型ダンプトラックのメーカーは国内ではコマツと日立建機のみ。他には米キャタピラーやスウェーデンのボルボ建設機械がある。


2016/12/01 (124 ヒット)

 家庭用マッチで国内シェア4割の兼松日産農林が、マッチの製造販売事業から撤退すると発表した。そういえば最近はマッチを使うことはほとんどない。喫煙者の減少とライターの普及や自動点火機器の普及がマッチを不要にしている。マッチとは、木や紙製の軸先端に発火性混合物(塩素酸カリウム)をつけたものを、紙箱側面などの赤リン部にこすって発火させる道具である。1830年にフランスで黄リンマッチが発明されたが危険なことから禁止になり、1852年スウェーデンで赤リンを用いた安全マッチが開発された。そこからスウェーデンはマッチ生産の大国になっている。


2016/11/29 (146 ヒット)

 コーヒーの木はアカネ科の常緑樹で白い花を咲かせる。花は次に小さな実となり、完熟した赤い果実の外皮をむくと果肉が現れる。その中にある薄い膜で覆われた種子がコーヒーの生豆である。うぐいす色の生豆を焙煎すると、黒くなり大きくなってコーヒーの芳香や苦味・酸味が生まれる。焙煎後に細かく粉砕することで、湯に触れたときに成分が抽出しやすくなる。世界一のコーヒー生産国はブラジルで2位はコロンビア。アフリカ産にはモカやキリマンジャロがあり、中南米産にはブラジル、コロンビア、ブルーマウンテン、グアテマラなどがある。日本のコーヒー消費量は世界第3位である。


2016/11/23 (125 ヒット)
 20世紀初頭まで、宇宙には「天の川銀河」の外には何もないと考えられていた。1924年になって、空に見られる多数の星雲は、「天の川銀河」のはるか外側遠くに存在する「別の銀河」であることがわかった。そして今では、これらの銀河が宇宙空間にどのように分布するかもわかってきた。それは「大規模構造」と呼ばれ、宇宙は無数の巨大な泡で構成されているというもの。泡の膜にあたる部分には多数の銀河が存在し、泡の内部空間には銀河がほとんど存在しない。ひとつの泡の直径は1億光年もある。壮大な話だ。

2016/11/21 (138 ヒット)
 炭素繊維は1961年に工業技術院の進藤博士により開発された。鉄よりも強くアルミよりも軽いと称される。東レは1971年に工業化して三菱レイヨンは1983年に工業化した。炭素繊維の世界市場は4万1000トン(2015年)。東レは世界シェア43%で首位。その東レが低価格品を生産するメキシコ工場に百数十億円を投資して能力を3倍にする。これは風力発電用風車向けが好調なためという。風力発電設備は巨大化が進み、特に回転羽根(ブレード)は軽量で高強度のものが求められる。それに応えるのが炭素繊維複合材料であり、ガラス繊維複合材料と組合わせて使用される。
 

2016/11/19 (124 ヒット)
 一世紀近く前、英国の細菌学者フレミングが「ペニシリン」を発見した。人類が手にした最初の「抗生物質」である。第一次大戦中に傷の化膿で命を落としていた多くの兵士たちを救った。だが抗生物質が使われ始めると、それが効かない耐性菌も生まれてきた。抗生物質の使用でほとんどの菌は死滅するが、変異により生まれた耐性菌だけが生き残り一気に増えていく。今の薬がどれも効かない「スーパー耐性菌」も見つかっている。
 

2016/11/15 (137 ヒット)
 お札と硬貨は独立行政法人の国立印刷局と造幣局でつくられた後、日本銀行が製造費用を支払ってこれを受け取る。民間の金融機関が日銀内に持っている口座から預金を引き出すことで、お金は世の中に出て行く。古くなったお金は金融機関から日銀に戻っていく。今年4月のお金の流通量は101兆7841億円で、40年前の8倍以上に膨らんでいる。日本は他の先進国に比べて経済規模の割りに流通量が多いという特徴がある。現金決済が多いことやATMが普及していることなどによる。
 

2016/11/13 (124 ヒット)
 6月10日は「時の記念日」である。今や秒レベルで正確な時刻を表示する「電波時計」が当たり前になっている。電波時計は、福島県と佐賀県の2つの送信所から送られる標準電波を受信して正確な時刻を表示する。インターネットの時刻表示もスマホの時刻表示も正確な時刻表示を実現している。2012年から市場に出回るようになったのが「GPS衛星電波時計」である。GPS衛星には非常に正確な原子時計が搭載されている。これだと、標準電波が届かない地域でも全世界で正しい時刻が把握できる。
 

2016/11/11 (114 ヒット)
 1954年にソ連で世界初の原発運転が始まってから60年あまり。全世界で約600基の原発が建設された。施設の老朽化が進んでおり、本格的な廃炉の時代を迎えている。現在運転を停止した商用原発は139基で、廃炉が完了したのは米国とドイツの11基だけという。廃炉事業は成長産業とされる。廃炉作業は(1)核燃料を取り出し、(2)汚染された原子炉や圧力容器などを撤去し、(3)最後に建屋を壊してさら地にする。大きな課題が、安全な作業の確保と放射性廃棄物の処分である。

2016/11/09 (114 ヒット)
 周期表に並ぶ元素の数は118種だが、その中の29種は人工的につくられた元素である。理化学研究所が人工合成によってつくった113番の新元素は「ニホニウム」と呼ばれることになった。記号は「Nh」。その昔、理科で周期表を覚えるのに使ったのが「水平リーベぼくのふね」である。これは1番から10番までの下記元素を示す。「水素」「ヘリウム」「リチウム」「ベリリウム」「ホウ素(B)」「炭素(C)」「窒素(N)」「酸素(O)」「フッ素(F)」「ネオン(Ne)」の10個。

2016/11/07 (116 ヒット)
 東京都江東区にあるセブンイレブン豊洲店。ここは1974年にオープンしたセブンイレブンコンビニの1号店であり、現在1万8650店を数えるコンビニ最大手の歴史スタート店である。1963年にヨーカ堂に入社した鈴木敏文は、生活に身近な小型店の可能性を感じて、米国セブンイレブンを運営する会社からコンビニのしくみを導入した。実際は顧客のために独自に工夫を重ねて、新たな販売手法を創り上げていった。セブン銀行も周囲からは「失敗する」と反対されながらも顧客のためと突き進み、今ではATM手数料で儲けるビジネスに成長した。コンビには飽和状態といわれながら店舗数は増加を続ける。

2016/11/05 (137 ヒット)

 回転寿司チェーンの「スシロー」は、店舗に「回転寿司総合管理システム」を導入し、データ分析から1分後と15分後に必要なネタと数量を常に予測して、客が食べたい寿司をタイムリーに提供している。システム導入により廃棄量は4分の1に減った。皿にICチップを設け一定時間経過の皿は自動的に廃棄になる。客の人数、属性、座った席、待ち時間などの情報から、ビッグデータを用いて客の需要を先読みする。「スシロー」は全国に300店舗以上を展開し、回転寿司業界で売上げトップに立つ。


2016/11/03 (115 ヒット)

 8月11日に新たな祝日「山の日」が誕生する。これにより1月から12月の中で祝日がないのは6月だけになり、祝日の総数は年16日になった。米国は年に10日、英国は8日しかない。ドイツ、フランス、イタリアも11日だ。諸外国は祝日数は少ないのに、年間休日数では日本を上回る。有給休暇など自主的に休みをとる人が多いから。日本は過去四半世紀で年間休日数は20日も増えた。週休二日制の定着と祝日の増加による。


2016/10/20 (130 ヒット)

 消費税とは、モノやサービスを取引する際にかかる税金のことで、特定の人に負担が集中せず高齢者も含めて国民全体で幅広く負担する税金である。法人税や所得税に比べて税収が景気動向に左右されにくいので安定税源とされる。低所得者ほど負担感は重くなる。日本では1989年に初めて3%の消費税が導入され、1997年に5%に上がり、2014年には8%に上がった。消費税は一般会計税収の約3割を占めて貴重な財源になっている。


2016/10/17 (134 ヒット)

 薄紙によるティッシュは、第一次大戦中に脱脂綿の代用品として開発された。1924年、大戦終了後過剰在庫になったティッシュを、米国キンバリークラーク社が使い捨てのメイク落とし用として、紙製箱に入れ「クリネックスティッシュ」として発売したのが「ボックスティッシュ」の最初である。米国ではティッシュのことをクリネックスと呼ぶ。1928年にクリネックスが現在の次々と取り出せる「ポップアップ式」を採用すると、家庭にも広く普及するようになった。ちなみにポケットティッシュは日本生まれであり、これを広告のために配布するのも日本だけ。


2016/10/15 (114 ヒット)

 熊本城は加藤清正が築いた守りの城である。江戸時代に何度も地震の被害を受けて大きな損傷を受けているが、その都度修理が行われてきた。一度も実際の戦いの場にはならなかったが、明治の西南戦争(西郷隆盛の反乱)では政府軍が熊本城に立てこもって戦争の場となった。政府軍の勝利となり、西郷は「官軍にではなく清正公に負けた」と言ったらしい。この戦いで天守などが焼失し、荒れたまま放置された。戦後の復興時に「天下の名城をもう一度」と募金活動が行われ、昭和35年に現在の天守が完成した。


2016/10/13 (129 ヒット)

 科学技術の向上や産業の発展に貢献する「全国発明表彰」、最優秀の恩賜発明賞には燃費や環境性能を高めたディーゼルエンジンを開発したマツダの3人が選ばれた。開発したディーゼルエンジン「スカイアクティブD」は、排気ガス中の有害物質を格段に減らした上で、1リットル当り24キロ超の燃費を実現した。マツダはハイブリッドや電気自動車ではなくディーゼルやガソリンエンジンの改良にこだわる企業風土をもつ。


2016/10/11 (119 ヒット)

 少子化が進んでいるというのに、乳児用紙おむつの生産量は増加している。品質が高いメイドインジャパンの紙おむつは、中国人に人気が高く爆買いを呼んだ。競合するのは3社。花王の「メリーズ」、ユニチャームの「ムーニー」、P&Gの「パンパース」。特に中国で人気が高いのが「メリーズ」である。P&Gは米国企業だが、パンパースにはわざわざ「日本製」と表示している。日本品質が認められるのは嬉しい。


2016/10/09 (123 ヒット)

 軽自動車の過当な燃費競争のきっかけは、2011年9月にダイハツ工業が投入した「ミライース」のヒットであった。ガソリン車で最も低燃費だった。スズキは同年12月に、より低燃費の「アルトエコ」で対抗した。2013年には三菱がトップレベル低燃費をうたった「eKワゴン」を投入した。スズキが燃費データ計測で不正をした26車種には、マツダへOEMの7車種、日産にOEMの2車種、三菱にOEMの3車種が含まれる。ちなみに三菱へのOEMは、タウンボックスミニキャブバン、ミニキャブトラック、デリカD2。


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