佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)
 2017/09/17 (60 ヒット)

 日本人はマグロ好きである。日本人とまぐろの関係は古く、縄文時代にまでさかのぼる。冷蔵技術のない江戸時代には、漁場から魚市場につくまで数日かかった。生のまぐろは食べられず、まぐろを切り身にして塩気の強いしょうゆにつけることで、生のまま届けることが可能になった。今に伝わる「ヅケ」である。まぐろの水揚げ日本一は静岡県で、全国の15%を占める。ほとんどが遠洋はえなわ漁船による冷凍まぐろである。世界には8種類のまぐろがいて、日本で消費されるのは6種類。(1)クロマグロ、高級魚であり別名ホンマグロ、大きいものは200キロを超える。今では完全養殖も可能になった。(2)ミナミマグロ、(3)メバチマグロ、(4)キハダマグロ、(5)ビンナガマグロ、(6)コシナガマグロ。種類別漁獲量では、キハダが65%、メバチが21%、ビンナガが12%で、残りのたった2%がクロマグロとミナミマグロである。


 2017/09/15 (54 ヒット)

 地球上の生物は現在約200万種類とされる。それらは極微の単細胞生物から、体重160トンのシロナガスクジラまでさまざまである。これらの生物は3つのドメインと5つの界で分類されている。3つのドメインとは、「真正細菌」「古細菌」「真核生物」。「真正細菌」は大腸菌やシアノバクテリアなどで、地球上で数量的には最も大量に存在する。種類数では「真核生物」がほとんどを占め、およそ200万種からなる。この真核生物で昆虫は、全動物中の8割以上を占め100万種と推定されている。地球は「虫の惑星」ともいえるのだ。真核生物の中の動物の中に「人類」も含まれる。200万種という数は明らかになっている分だけなので、実際はそれよりはるかに多いらしい。


 2017/09/13 (52 ヒット)

 島根県安来市に庭園を見せる美術館がある。足立庭園美術館である。その日本庭園は「一幅の絵画」である。窓枠を額縁に見立てると、額絵や掛け軸になる。米国の日本庭園専門誌が発表しているランキングで、なんと14年連続首位を誇る。この美術館と庭園は、実業家の足立全康氏が1970年に、故郷に設立した。枯山水庭、苔庭、池庭など6つの庭を15年がかりで整えた。今では年間60万人を超える入館者がある。この庭を維持しているのが、専属の庭師集団7人である。


 2017/09/11 (56 ヒット)

 カシオといえば、電卓や時計カメラなどで有名な企業である。実はこの社名「カシオ」は人名「樫尾」からきている。戦争中に8畳1間に8人家族で暮らしていた樫尾家。旋盤工をやっていた長男忠雄氏が1946年に、金属加工業「樫尾製作所」を設立した。次男俊雄氏、三男和雄氏、四男幸雄氏を含めた4兄弟が力を合わせて「電卓のカシオ」をつくりあげた。アイデアマンの次男俊雄氏が新商品を開発、機械に強い四男幸雄氏が製造をして、活発な三男和雄氏が販売を担当、経営と経理はまとめ役の長男忠雄氏が担当した。外国産の高価な計算機しかなかった時代に、町工場が国産で高性能な電気式計算機に挑戦し、1957年に小型純電気式計算機14Aを完成させた。大きなヒットが1972年発売の「カシオミニ」であった。


 2017/09/07 (61 ヒット)

 カメラも写真もなかった時代に、精密な絵を描いていた欧州の画家たちが用いていたのが、「カメラ・オブスキュラ」という装置である。かの有名なフェルメールも用いていたといわれる。「カメラ」とはラテン語で「部屋」を意味する。からっぽの箱の一面にレンズを配置して、このレンズを通した光がピンホール現象で上下逆になって手前のガラス板に映し出されるものである。このガラス板の上に薄い紙を載せて、上からなぞることにより正確で精密な絵を描くことが可能であった。こうして風景や人物を映し出して描いたといわれる。なおこのガラス板の部分に、薬品を塗った銀板を置いたものが、その後発明された世界初のカメラ「ダゲレオ式カメラ」である。このカメラ・オブスキュラの原理図解は、レオナルドダビンチのメモに記載されていたという。 ちなみに日本にカメラが持ち込まれたのは1848年。写真画像は左右反転するので、男性の着物姿では左前になってしまい刀も右側になってしまうという問題があった。さらに同じ姿勢を30分も維持する必要があり、何かに寄り掛かった状態で撮影した。坂本龍馬の写真でも何かに寄り掛かっている。


 2017/09/05 (60 ヒット)

 運転時に車体の外部に付ける表示マークとしては、以下の4つがある。(1)初心運転者標識、(2)高齢運転者標識、(3)聴覚障害者標識、(4)身体障害者標識、である。(1)はいわゆる若葉マークで、免許所有歴が1年未満の人がつける。(2)は4色からなるマークで、70歳以上で運転に影響を及ぼす身体機能低下がある人が付ける。(3)は蝶のデザインマーク、(4)は四つ葉のクローバーマークで、いずれも障害を理由に免許に条件がある人が付ける。この中で(1)と(3)は、表示していないと罰則があるが、(2)と(4)は「表示に努めること」とされている。またこれらの表示がある車に対して、危険行為の運転をすると違反になり罰則がある。


 2017/09/03 (65 ヒット)

 ジュースの中には「濃縮還元100%」と記載されたものがある。ジュース用の果物は、収穫期に1年分を蓄えなくてはならないので、水分を抜いて減量することによりタンクや倉庫を小さくでき、冷蔵電力も安くなる。そのため果物産地にある工場ではジュースにした後、果汁濃縮棟という設備で加熱して水分を蒸発させる。ただこのとき気圧を下げて加熱することで温度をあまり上げずに蒸発させることができる。例えばオレンジジュースの場合、水分を抜いて体積を7分の1にしてしまい、それをマイナス10℃で貯蔵する。冷蔵設備付きのジュース専用タンカーで日本に運び、日本の工場で減量した分と同じ量の水を加える。こうして計算上は100%ジュースになるので「濃縮還元100%」と記載して販売される。


 2017/09/01 (41 ヒット)

 横浜市中区にあるのが「カップヌードルミュージアム」だ。正式には安藤百福発明記念館といい、2011年にオープンした。日清食品HDの創業者である故安藤百福(ももふく)氏が1958年にチキンラーメンを発明し、さらには1971年にカップラーメンを発明した。今やカップヌードルは世界中でものすごい数の人々に愛されている。ミュージアムで目を引くのは、即席めん第一号のチキンラーメンから現在に続く商品を壁一面に並べた歴史展示室で、ここには3000点ものカラフルなパッケージが並んでいて壮観らしいので見てみたい。創業者の理念は「食足りて世の中は平和」だという、なるほど。


 2017/08/24 (55 ヒット)

 お酢(食酢)は、紀元前5000年のバビロニアではすでに食され、東洋でも中国では約3000年前の周の時代には存在していたといい、人類最古の発酵調味料といえるらしい。お酢は英語ではVinegar(ビネガー)という。お酢には「穀物酢」と「果実酢」がある。お酢の作り方は、例えば純米酢の場合、まずお米に米麹と水を加えてでんぷんを糖に変え、それに酵母を加えて糖をアルコール発酵させてお酒をつくる。できた酒に純米酢を合わせて加温し、酢酸菌を加えるとお酒のアルコール成分と酸素を結び付けて「酢酸CH3COOH」ができるのだ。「お酢を飲むと体がやわらかくなる」というのは全くのウソである。しかし「食酢」は、血糖値抑制や血圧低下や内臓脂肪減少に効果がありそうだ。


 2017/08/22 (45 ヒット)

 テレビで、生まれ順と職業の関係調査結果をやっていた。日本人の場合は、「長子」「中間子」「末っ子」「一人っ子」の4つの人数割りは、だいたい「3:1:3:3」だという。プロ野球選手281人の調査結果では、末っ子が138人と最も多くて49%を占めた。サッカー日本代表選手64人では、やはり末っ子が45人で、こちらはなんと70%を占めた。現役東大生226人の調査結果では、長子が51%を占めた。一流企業の創業者108人の調査結果では、中間子が49人で45%だった。日本の歴代総理60人の調査結果でも、中間子が26人と最も多かった。こういった場合のデータには偏りがないと言いきれず、一概には断言できないが面白い。


 2017/08/20 (47 ヒット)

 その昔、電柱といえば黒い防腐剤(クレオソート)が塗られた木製のものであったが、今ではほとんど見かけなくなった。国内の電柱の数は、年に7万本ペースで増えており、約3550万本にもなるという。東京電力HDの管理する中には、1万2000本の木製電柱が残るという。それでも全体の590万本からみれば、ほんのわずかだ。昭和30年代からコンクリート製電柱が広まった。その製造をテレビで見たことがあるが、外枠の円筒型にコンクリートを入れて高速で回転させ、遠心力で内部に空洞があるコンクリート柱を製造するのだ。しかし現在では特に東京都で「無電柱化」が進められており、これは景観上に加えて防災上も求められるという。いずれは電柱がない時代になるかも。


 2017/08/20 (54 ヒット)

 その昔、電柱といえば黒い防腐剤(クレオソート)が塗られた木製のものであったが、今ではほとんど見かけなくなった。国内の電柱の数は、年に7万本ペースで増えており、約3550万本にもなるという。東京電力HDの管理する中には、1万2000本の木製電柱が残るという。それでも全体の590万本からみれば、ほんのわずかだ。昭和30年代からコンクリート製電柱が広まった。その製造をテレビで見たことがあるが、外枠の円筒型にコンクリートを入れて高速で回転させ、遠心力で内部に空洞があるコンクリート柱を製造するのだ。しかし現在では特に東京都で「無電柱化」が進められており、これは景観上に加えて防災上も求められるという。いずれは電柱がない時代になるかも。


 2017/08/19 (48 ヒット)

 テレビで豪華クルーズ客船の製造に関する番組を見た。旅客機が登場するまで、船は世界を巡る唯一の手段であった。今では船旅を楽しむために、より大きく豪華な客船を製造して運航する競争が繰り広げられている。イタリアジェノバの造船所で、750人乗り、全客室がスイートルームという超豪華クルーズ客船が製造された。今では5000人以上が乗れる巨大客船がある中で、たった750人である。製造は、53個に分けられたメガブロックをそれぞれ製造し、これを船台上で巨大クレーンを用いて組合せ、溶接してつないでいくことで行われる。スクリューの回転駆動は、4つの巨大なディーゼルエンジンで発電機を回し、得られた電力でモーターを回す方式だ。スクリュープロペラは1個の重さが14トンで、これを長さ36mのシャフトに取り付けたものを、2個有している。設計に3年、製造は1年半という短期間で行われた。こうして完成したのが「セブンシーズ・エクスプローラー」、5万6000トンである。乗客定員750名に対して乗組員が540名もいる。


 2017/08/17 (43 ヒット)

 中国が、アジア、中東、欧州を陸路と海路で結ぶ壮大な経済圏づくりを進めている。「シルクロード経済圏構想」である。これは2013年に周近平国家主席が提唱したもので、中国が核になって、シルクロード経済ベルト(一帯)と21世紀海上シルクロード(一路)という二つを基本とする政策である。構想ルートは陸路が3つ、海路が2つで、合わせて5つある。各国をつなぐ鉄道、高速道路、港湾を建設し、石油や天然ガスのパイプラインや情報インフラをも整備する。賛同する国には中国が支援してインフラや貿易を整える。一帯には多くの中国資本が進出しており、例えば重要拠点のマラッカ海峡、マレーシアでは、中国が関わる開発が目白押しだ。


 2017/08/15 (47 ヒット)

 アルツハイマー病は、認知症の原因として最も多くを占めており、原因不明で特効薬や治療法もないとされている。私たちの脳の中では、「ゴミ」が発生してきてこれが集まって固まり、神経細胞を壊して脳を委縮させてしまうという。これを医学用語で「アルツハイマー病」という。この「ゴミ」は、アミロイドβというたんぱく質の沈着(アミロイド斑)であり、脳の中ではこのアミロイドβが次々と生み出されるとともに、一方では脳から排出されている。この排出量が低下してしまうと、やがてアルツハイマー病になるらしい。アミロイドβの排出は、睡眠時に多く行われるので、適切な睡眠時間と良好な睡眠が重要という。特に徹夜などはよくないらしい。「良好な睡眠」は健康上も重要である。


 2017/08/12 (47 ヒット)

 鉄道マニアに人気が高いのが「新幹線のお医者さん」といわれる「ドクターイエロー」である。7両編成で正式名称は「923型電気軌道総合試験車」。外観の特徴は黄色の車体と先頭部のカメラ。1号車では、電線電流、無線環境、ATC(自動列車停止装置)のチェックなどを実施している。レールにレーザー光を当てて走行中の25センチごとに、レールの位置やゆがみなどを計測できる。電車に電力を供給するトロリー線の摩耗もレーザーで検査。トロリー線から電力を受けるパンタグラフの「すり板」は、約3000キロで交換する。(東京―博多は1100キロ)そのすり板が局部摩耗するのを防止するため、トロリー線は一直線ではなく左右にくねらせている。「お医者さん」というが、実際に異常が見つかればそれを直すのは人間の作業である。


 2017/08/10 (46 ヒット)

 現在の東京には巨大な地下網が形成されている。その中心になるのは地下鉄である。「地下鉄の父」といわれる早川徳次は、1914年にロンドンを視察し、地下鉄を見て度肝をぬかれた。そこで運営会社「東京地下鉄道」を設立して、1927年には現在の東京メトロ銀座線の浅草―上野間を開通させた。副業として上野駅構内には地下鉄ストアを開店、これが日本の地下街の起源とされる。東京メトロ葛西駅には地下鉄博物館があり、地下鉄に関して学ぶことができる。もうひとつ重要な地下網がライフライン共同溝である。これは幹線道路の真下に、電気、ガス、上下水道などをまとめて、トンネル内に格納しているもので、東京23区内の主要国道164キロのうち117キロでこの共同溝がつくられている。


 2017/08/07 (64 ヒット)
  1.  プロレスの歩みは日本の戦後昭和史に重なっている。1953年に力道山が日本プロレスを旗揚げすると、プロ野球や大相撲と並ぶ大きな人気を獲得した。テレビが高価だったので試合を中継する街頭テレビの前には人垣ができた。試合の途中で三菱の掃除機がマットを掃除していたのは、三菱電機がスポンサーだったから。1960年代後半からはジャイアント馬場、アントニオ猪木がブームをけん引した。1980年代初頭はタイガーマスクに沸いた。私も父が大のプロレスファンだったので、いつも父とテレビを見ていた。もちろん力道山の試合も見ていた。稀代の悪役レスラーといえば、反則や場外乱闘が得意なアブドーラザブッチャーである。そのプロレスだが、時代は進んで今では50ものプロレス団体があるという。

 2017/08/04 (76 ヒット)

 古代ミステリーで注目され続けるテーマが「邪馬台国はどこにあったのか?」である。そもそもは、中国の古典「魏志倭人伝」に記載された、約1800年前の邪馬台国に関する約2000文字からなる文章にある。男王が70~80年間治めたが国は乱れていた。そこで30の国々が共立して卑弥呼を女王にたてた。卑弥呼は鬼道につかえていた。といった記載がある。30の国々の中で強大な力を持っていたのは、現在の福岡県にあった「伊都国」である。また同じ時期出雲にも岡山にも王国があった。最近発掘が進んで注目されているのが奈良県の「まきむく遺跡」である。12.4m×19.2mという当時では巨大な建物があった。ここが邪馬台国の政治的中枢であったとの説も。「邪馬台国という独立国は存在しなかった」とか「卑弥呼という名の女性は存在しなかった」といった説もあるという。謎が豊かなことこそ魅力的なのだろう。


 2017/07/30 (66 ヒット)

 私たちの日常に真空の場所は少ない。しかし実は身の回りは真空に満ちている。たとえば空気は、窒素分子や酸素分子からできているが、分子と分子の間の空間には何もない。「物質がない」ので真空である。水素分子の中を見れば、中心に原子核がありその大きさは原子の大きさの10万分の1である。周囲を飛び回る電子はさらに小さいので「原子の大部分は何もない真空」といえる。分子の間や原子の中はスカスカの状態なのである。私たちの体も周りの物質も、微細に見ればそのほとんどは真空なのである。通常そこまで意識する必要はないが。


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