広報委員 佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)

2017/08/07 (33 ヒット)
  1.  プロレスの歩みは日本の戦後昭和史に重なっている。1953年に力道山が日本プロレスを旗揚げすると、プロ野球や大相撲と並ぶ大きな人気を獲得した。テレビが高価だったので試合を中継する街頭テレビの前には人垣ができた。試合の途中で三菱の掃除機がマットを掃除していたのは、三菱電機がスポンサーだったから。1960年代後半からはジャイアント馬場、アントニオ猪木がブームをけん引した。1980年代初頭はタイガーマスクに沸いた。私も父が大のプロレスファンだったので、いつも父とテレビを見ていた。もちろん力道山の試合も見ていた。稀代の悪役レスラーといえば、反則や場外乱闘が得意なアブドーラザブッチャーである。そのプロレスだが、時代は進んで今では50ものプロレス団体があるという。

2017/08/04 (41 ヒット)

 古代ミステリーで注目され続けるテーマが「邪馬台国はどこにあったのか?」である。そもそもは、中国の古典「魏志倭人伝」に記載された、約1800年前の邪馬台国に関する約2000文字からなる文章にある。男王が70~80年間治めたが国は乱れていた。そこで30の国々が共立して卑弥呼を女王にたてた。卑弥呼は鬼道につかえていた。といった記載がある。30の国々の中で強大な力を持っていたのは、現在の福岡県にあった「伊都国」である。また同じ時期出雲にも岡山にも王国があった。最近発掘が進んで注目されているのが奈良県の「まきむく遺跡」である。12.4m×19.2mという当時では巨大な建物があった。ここが邪馬台国の政治的中枢であったとの説も。「邪馬台国という独立国は存在しなかった」とか「卑弥呼という名の女性は存在しなかった」といった説もあるという。謎が豊かなことこそ魅力的なのだろう。


2017/07/30 (33 ヒット)

 私たちの日常に真空の場所は少ない。しかし実は身の回りは真空に満ちている。たとえば空気は、窒素分子や酸素分子からできているが、分子と分子の間の空間には何もない。「物質がない」ので真空である。水素分子の中を見れば、中心に原子核がありその大きさは原子の大きさの10万分の1である。周囲を飛び回る電子はさらに小さいので「原子の大部分は何もない真空」といえる。分子の間や原子の中はスカスカの状態なのである。私たちの体も周りの物質も、微細に見ればそのほとんどは真空なのである。通常そこまで意識する必要はないが。


2017/07/28 (39 ヒット)

 中国の宇宙開発は1950年代に始まったが、1970年代には世界で5番目に人工衛星を打ち上げ、2003年に世界で3番目に有人宇宙飛行にも成功した。2011年には年間のロケット打上げ回数が米国を上回り、2012年には人工衛星打上げでロシアを抜いた。これまでの累計打上げ回数は230回になる。成功率は94.3%と高い値を示す。宇宙へ行った中国の飛行士はのべ14人。今年も26回の打上げを計画しており、11月3日には新型ロケット「長征5号」打上げに成功した。これは打上げ可能衛星の最大質量が23トンという大型である。2030年までに、月に有人宇宙船を送る計画。


2017/07/25 (37 ヒット)

 マメは栄養豊富なだけでなく、環境負荷が小さく土壌も豊かにするので、持続可能な食料生産に貢献する。マメ科植物は世界に約2万種類もあり、北極圏から熱帯まで広く栽培されている。低脂肪で、たんぱく質は米の3倍、ビタミンBやミネラルも豊富。栄養の乏しい土壌でも育ち、根にすみつく根粒菌は植物の成長に欠かせない窒素を供給してくれる。種類別生産量では、1位:大豆、2位:インゲンマメ、3位:ヒヨコ豆、4位:エンドウ、5位:ササゲとなっている。ヒヨコ豆とレンズ豆は日本で栽培されていない。大豆は日本では食用が多いが、世界的にはほとんどが搾油用や家畜飼料用で栽培されている。


2017/07/19 (40 ヒット)

 おにぎりは、ほぼ日本固有の食べ物であるが、最近は海外でも人気とか。鎌倉時代から戦国時代は「にぎりめし」が兵糧として重宝された。江戸時代になると、旅などへの携行食になった。元禄時代になってのりで巻いた「おにぎり」が誕生した。1885年に登場した日本初の駅弁の中身は、実は梅干入りのおにぎり2個だった。1978年セブンイレブンがパリパリのりタイプのおにぎりを商品化。1985年には上部からシートを引き抜いて、のりとご飯を合体させる三角おにぎりが登場する。今はカットテープを上部からラインに沿って引いて、左右に分けるセパレート型が主流。今やおにぎりはコンビニの主力商品の位置にあり、高級おにぎりも人気が高い。


2017/07/15 (41 ヒット)

 チタンは希少金属である。製錬方法が確立されてから70年しか経っていない「若い金属」だが、「軽い」「さびない」「熱に強い」などの特徴を持つ。比重は4.5.銅は6000年前、鉄は4000年前から実用化されているが、チタンは1948年になって現在主流の製錬技術「クロール法」が開発された。天然のチタン酸化物鉱石をマグネシウムで還元する方法である。クロール法でつくられたチタンはスポンジ状だ。この製造工程では莫大な電力を消費するという課題がある。チタンはまず防衛産業で使われ、次に航空機やスポーツ、医療機器へと用途が広がった。世界需要の半分を航空機が占める。


2017/07/12 (46 ヒット)

 岩手県松尾村では、硫黄鉱山が閉山されてしまったので、地域振興のために温泉を掘った。すると蒸気が湧き出した。これに目をつけたのがアルミ精錬を手がけていた日本重化学工業である。「蒸気で発電できれば工場で使える」と思い、工業技術院の協力も得て1956年調査に着手、10年後の1966年に運転開始した。当時の出力は9500kW。不具合やトラブルが続いたが、その対応経験が東芝などの技術蓄積につながった。現在国内の地熱発電所は14箇所。その発電量は約60万kWで全電源の0.3%にすぎない。


2017/07/06 (40 ヒット)

 実はキノコは動物でもなければ植物でもない。昔は植物の一種と考えられていたが、現在は酵母やカビなどと同じ「菌類」に属する。菌類は子孫を増やすために「胞子」をつくる。胞子をつくる「子実体」の部分を私たちが「キノコ」と呼んでいる。本体である「菌糸」は地中にあって見えない。日本に生えているキノコは約5000種類。キノコなどの菌類は、死んだ生物や枯れた植物などを分解して土にかえす働きをしている。私たちが口にする「シイタケ」「シメジ」「えのきだけ」「舞茸」「エリンギ」などは、工場で商業的に人工栽培されたものが多い。シイタケなどは山で原木栽培されるものもある。


2017/07/06 (44 ヒット)

 V22は、米国のベルヘリコプター社とボーイングバートル社が共同開発した航空機で、愛称は「オスプレイ」である。輸送機であり、1989年に初飛行した。これまでの生産数は200機以上とされる。最大の特徴は、垂直/水平飛行を可能にした「垂直離着陸機」という点にある。ティルトローター方式を採用しており、ヘリコプターに比べて高速飛行が可能で航続距離にも優れる。ヘリコプター用の甲板から離着陸が可能だ。在日米軍は現在、MV22オスプレイを普天間飛行場に24機配備しており、これまで全国各地に飛来させている。熊本地震では救援物資輸送を支援した。


2017/07/06 (56 ヒット)

 思い返すに昔の名刺は縦書きだった。郵便番号がなかった時代の名刺はほとんど縦書きだったが、名刺の中に算用数字の記載が増えるにしたがって縦書きは減っていった。1998年から7桁の郵便番号が記載されるようになり、〒記号の後に3桁+4桁の数字が並ぶと、縦書き名刺では無理が出た。1990年代後半からは電子メールアドレスが記載されるようになると、もはや名刺は横書きにならざるをえなくなる。中国漢字文化圏(縦書き)から欧米文化圏(横書き)への変化の一例といえるかも。


2017/06/30 (41 ヒット)

 地球は大きな磁石である。地球の中に電気を流し続ける発電のしくみがあり、それによって大きな磁力が常に発生している。地球内部には核がある。外核では鉄などの金属が溶けた金属は動き回っている。その結果地球の小さな磁場の中で電気が生まれ(電磁誘導原理)、この電気がさらに大きな磁場をつり地球全体が磁石になる。地球をとりまくこの「磁場」は、有害な放射線が地上に降ってこないように守ってくれているという。


2017/06/27 (42 ヒット)

 使い終わったびんを回収洗浄して、再び中身をつめて商品として使う「びんのリユース」は、かつては当たり前だった。その歴史は古く、明治の初めころにガラスびんを集めて売る「びん商」が生まれた。市区町村や酒類販売店が分別収集した「びん」は、その中からリユースびんが抜き取られ、洗びん工場に送られてそこで洗浄され、そのままリユースされるものとカレット工場に送られるものに分かれる。カレット工場では砕いて新びんの原料にする。リユースできるびんは、丸正マークのついた一升瓶とビール瓶、それにRマーク刻印がついたびんである。


2017/06/27 (35 ヒット)

 チベットは、中国南西部に位置しインドやネパールと隣接する中国の直轄自治区である。ネパールとの国境にエベレスト(ヒマラヤ山脈)がある。面積は123万平方キロ、ちなみに日本国土は約38万平方キロ。人口は318万人で9割がチベット族。1951年に中国軍がラサに進駐し、1959年の動乱を軍が鎮圧し、ダライラマ14世はインドに脱出した。こうして1965年にチベット自治区が成立。ラサ市内では人口の半分以上を漢族が占め、飲食店や商店の多くを漢族が経営する。観光客は2015年に2006年の10倍になり増加している。歴代ダライラマの居住したポタラ宮は世界遺産。だが大半の農民や遊牧民は貧しいままだ。


2017/06/22 (41 ヒット)

 5~6人程度で意見を出し合い、問題解決のアイデアなどを生み出すのが「ブレインストーミング」である。企業や官公庁などで、課題解決以外にも、事業創出や経営改善に活用するところもある。良いアイデアを出すだけでなく、チームワークをよくするとか、課題を自分ごと化する効果も狙える。例えば飲食店で料理が出るのが遅いと思ったら、その原因を追究するというより、店長の視点で「どうやったら速く出せるか」のアイデアを考える。アイデア出しは質ではなく量を求める。他人のアイデアに便乗して考える、などが大事。


2017/06/20 (52 ヒット)

 エアコンは夏には冷たい風を出して冬には暖かい風を出すことができる。エアコンは室内機と室外機がセットで、両方に熱交換器がある。熱いところから冷たいところへ移動する熱の性質を利用しており、熱を運ぶのは冷媒という物質である。今は代替フロンが使われ、エアコンのパイプの中を気体になったり液体になったりしながら、駆け巡っている。気体の温度は圧縮すると上がり膨張すると下がる性質や、液体は蒸発時に気化熱を奪う性質を利用する。例えば冷房の場合、室内の熱交換器が室内の空気から熱を奪い、室外の熱交換器がその熱を室外の空気にのせて排出する。


2017/06/14 (62 ヒット)

 かつては大晦日の夜にはTBS系で「レコード大賞」が放送され、続いて人気歌手たちは会場の帝国劇場からNHKホールの「紅白歌合戦」へと大急ぎで移動した。当時は「レコ大から紅白」が歌手の「黄金コース」で、受賞歌手は翌年のギャラがアップした。日本レコード大賞を主催するのは日本作曲家協会、1959年に制定され第1回大賞は水原弘の「黒い花びら」だった。歌謡曲黄金時代の1977年には、番組視聴率は50.8%を記録した。半世紀以上続いてきた日本レコード大賞は今年で58回目だが、変化の波におされている。


2017/06/07 (62 ヒット)

 NTTドコモは、ネット接続サービス「iモード」機能搭載ガラケーの出荷を終了すると発表した。「iモード」サービス自体は継続する。「iモード」は、世界初の携帯電話IP接続サービスとして、1999年2月にサービスが開始された。ドコモが独自に開発したもので、音楽のダウンロードやニュース配信が可能になり、銀行振り込みや飛行機座席予約なども可能になった。また「iモードメール」はインターネットメールとして使えることから爆発的に普及し、2010年には契約者数が約4900万人に達した。現在は1700万余件。スマホの普及に押されて利用者数は減少している。


2017/06/02 (63 ヒット)
 最近本屋さんの一角で、「おとなのぬりえ」関連書籍が多数並ぶようになった。河出書房新社が2005年に始めた「大人の塗り絵」シリーズがきっかけで、大ブームを呼んでいる。社内の企画会議で大人向け塗り絵本の刊行を提案したときは賛否両論だったが、試しに6000部発行したらすぐに売り切れた。これまでに約150点を刊行し、実用書では異例の累計600万部超えを達成。「大人の……」さきがけ商品は、1989年からロングセラーを続ける永谷園の「おとなのふりかけ」である。少子高齢化が進む中、童心を大人向けに企画した商品が出てくる。学研の「大人の科学」など。

2017/05/23 (71 ヒット)

 乾電池にとって大事な3つの材料は(1)プラス極(2)マイナス極(3)電解液である。マンガン乾電池もアルカリ乾電池も、プラス極には二酸化マンガンが使われ、マイナス極には亜鉛が使われている点で同じ。ただ構造は異なり、マイナス極の亜鉛はマンガン乾電池では外側の容器になっているが、アルカリ乾電池では中央部の芯になっている。マンガン乾電池の電解液は弱酸性の塩化亜鉛溶液で、アルカリ乾電池ではアルカリ性の水酸化カリウム溶液である。連続して大きなパワーが必要な用途にはアルカリ乾電池を使い、それ以外では安価なマンガン乾電池を使うとよい。


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