TOP : 349.金貨、銀貨から紙幣へ
 2018/01/20 (40 ヒット)

 昔々、人類は最初、自分に足りないものは「物々交換」で補っていた。次に用いられたのは「物品貨幣」である。例えば中国では、希少価値の高い子安貝の貝殻が物品貨幣として使われていた。紀元前7世紀頃現在のトルコにあったリデイアという王国で、世界最古の金属貨幣が誕生した。この硬貨には金と銀の合金が用いられた。銀が豊富なギリシャで紀元前5~6世紀、都市国家ごとに銀貨がつくられた。同時に金融業者が登場する。共和制ローマ時代にもさまざまな金貨や銀貨がつくられた。17世紀のイギリスで、金を預かっていた「金匠」たちが「金匠手形」を発行し、今でいう銀行が誕生する。ストックホルム銀行は、「金匠手形」を発展させて1661年に、ヨーロッパで初めて国家が認めた「紙幣」を発行した。「紙幣」は、金貨や銀貨と異なりそれ自体に価値はない。だが国家が価値を保証し人々がそれを信じることで、貨幣として成立して今に至る。