佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)
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 2018/04/22 (5 ヒット)

 アルベルトアインシュタインは、1879年ドイツ南部のウルムという町で生まれ、その後ミュンヘンに移り住んだ。彼はユダヤ人一家に生まれた。アインシュタインが生まれた年に、エジソンが実用的白熱電球開発に成功している。16歳でスイスのチューリッヒ工科大学に入学する。ここでドイツ国籍を放棄して兵役を逃れた。22歳でスイス国籍を取得して、死ぬまで公的にはスイス人であった。大学は無事に卒業するが就職はできなかった。彼は自信過剰のうぬぼれやであり、その影響かもしれない。ようやくスイス特許局に仕事を見つけ、26歳で4本の論文を次々に発表する。その3本目と4本目が「特殊相対性理論」である。論文は当初周囲の理解をまったく得られなかったが、マックスプランクは彼を強力に支持した。30歳でチューリッヒ大学の助教授、32歳でドイツプラハ大学の教授、33歳でチューリッヒ工科大学の教授、35歳でベルリン大学教授に就任する。改造社という出版社の招待で1922年日本郵船の客船に乗り日本にやってきた。この船の上でノーベル賞受賞の知らせを聞いた。彼は日本びいきであったが、日本が軍国主義に向かうことを懸念した。1955年76歳で死去。


 2018/04/20 (7 ヒット)

 NHKスペシャル「人体」の「腎臓(じんぞう)」を見た。腎臓は「尿をつくっているだけ」と思ったら大間違いだ。腎臓は握りこぶしほどの大きさで2個あるが、その内部は太い血管が密集している。そこから血液を通して各所にメッセージ物質を送り出している。腎臓は体内ネットワークのかなめであり、血液を取り仕切る司令塔である。腎臓には一つだけでも100万個もの「糸球体」があり、これが血液から尿をつくりだすフィルターの役目をしている。糸球体には老廃物を含む血液が供給され、内壁にある無数の微細な孔を通して赤血球以外の液体は尿細管へ送られる。この尿細管にある無数の細かい毛が再吸収血液の成分を最適に調整している。実は糸球体を通る血液の1%だけが老廃物として尿になり、残りの99%は再び再吸収されて血液に戻される。尿細管に接して血管があり、他の臓器からの情報に応じて再吸収で尿細管から血管に送られる血液の成分を最適化している。この腎臓における再吸収システムが、血液内の成分を許容範囲内に維持するようにしている。


 2018/04/15 (18 ヒット)

 日本の紙幣は国立印刷局で印刷されている。紙幣の印刷方式は、ドライオフセットと彫刻凹版印刷を組み合わせたものになっているが、そこには各種の偽造防止技術が入っている。例えば千円札の場合についてその一部を以下に紹介する。自分で確認してみてほしい。ちなみに1000円札は14色の特別なインキを用いて印刷されている。(1)パールインキ:左右両端にピンク色を帯びたパール光沢半透明印刷部がある。(2)潜像模様:裏面右側中央部を下から斜めにするとNIPPON潜像印刷が見える。(3)隠し文字:裏面右上桜の花びらの中に隠し文字がある「ニ」「ホ」「ン」。(4)すき入れパターン:肖像画のすぐ右に縦線でスキ入れバーが入っている。(5)マイクロ文字:上部や右上部などにマイクロ文字NIPPONGINKOが並んでいる。裏面右下桜の下部にマイクロ文字「NIPPONGINKO」、富士山の左上にも。(6)潜像パール模様:左下に2重潜像文字で「1000」と「千円」がある。(7)特殊発光インキ:日本銀行総裁印に紫外線を当てるとオレンジ色に光る。(8)透かし:もちろん肖像画の透かしが紙の抄紙時に組み込まれている。(9)深凹版識別マーク:目の悪い人のための識別バーがある。


 2018/04/11 (23 ヒット)

 世界四大発明の一つとされる活版印刷術は、グーテンベルグによって発明された。この活版印刷術を使って最初に印刷されたのが「42行聖書」と呼ばれるもので、別名「グーテンベルグ聖書」。現在全世界に不完全本も含めて47部が存在する。日本にも完全本1冊がある(慶應義塾図書館)。この「グーテンベルグ聖書」だが実はグーテンベルグが印刷したものではないとされている。グーテンベルグは52歳のときに(1450年)、ヨハン・フストから金を借りて活版印刷術を発明した。具体的に言えば活版、インク、印刷機を発明。だがフストに借金を返済できずに、1455年フストは訴訟を起こしてグーテンベルグの発明した印刷機や活字や道具類を押収した。そしてフストはグーテンベルグの弟子だったシェーファーとともに世界で初めての活版印刷物を完成させた。それが「グーテンベルグ聖書」である。なおグーテンベルグの生涯に関する記録はほとんど残っていない。ただ返済できなかった借金に関する法廷記録のみによって、その発明が明らかになっている。


 2018/04/09 (25 ヒット)

 私が子供のころ500円といえば、青っぽくて肖像画は岩倉具視の紙幣だった。1982年になって旧の500円硬貨が登場した。そして2000年には新500円硬貨に変更された。この変更は偽造防止のためである。この旧500円硬貨と新500円硬貨には、大きな点で4つの違いがある。

(1)旧硬貨では側面に「NIPPON 500」という刻印があったが、新硬貨では斜めのギザギザに変更になった。

(2)材質が旧硬貨は白銅だったのが新硬貨ではニッケル黄銅に変更された。

(3)新硬貨では大きな500文字の二つの「0」の内部に潜像文字が刻印されて、斜めからみると「500円」が浮かんでくる。

(4)上部「日本国」と下部「五百円」文字の背景に細かい筋模様が入った。

さて新500円硬貨には、私たちが気付かない「秘密のマイクロ文字」が刻印されているのは知られていない。ルーペでも見えないので顕微鏡で確認するしかない。一つは裏面の「500」という数字の中にバラバラにNIPPONの文字が隠れている。もう一つは表面の桐デザインの中央付近にも同様にバラバラにNIPPONの文字が隠れている。これは私が顕微鏡で確認したので間違いない。驚きの造幣技術である。


 2018/03/24 (56 ヒット)

 NHKテレビ「歴史秘話ヒストリア」を見た。今年はロンドンの大英博物館で葛飾北斎展が開かれ、そこでの注目は「Great Wave」である。これは有名な富嶽三十六景の神奈川沖浪裏に描かれた波頭をさす。北斎は1760年江戸に生まれる。37歳で神社に奉納されていた西洋画を見る、そこには富士山と波が描かれていたという。北斎が50歳ころに描いた波の絵は、以前に比べて幾分迫力が増していた。1831年72歳で富嶽三十六景を描く。その中で神奈川沖浪裏に「第一のGreat Wave」を完成させた。北斎はその後も人々が驚くような意欲的作品を次々と発表する。そして「富嶽百景」では「海上の不二」において、砕け散る波がしらが鳥に姿を変えて飛んでいくかのような新しい「第二のGreat Wave」を完成させた。80歳を超えてからは信州の小布施を訪れて、ここで「最後のGreat Wave」を完成させる。それが上町祭屋台の天井に描かれた「男浪」「女浪」である。この2枚は今回初めて小布施を離れて大英博物館に運ばれた。私が小布施に行ったときちょうど貸出し中になっていた。


 2018/03/20 (57 ヒット)

 霊峰富士は古くから信仰の対象とされ、多くの絵画にも取り上げられてきた。葛飾北斎の「富嶽三十六景」は72歳にして制作された。天保2~4年頃に北斎は、「富嶽三十六景」46枚を永寿堂西村屋から出版し、これが大ヒットになって「風景版画」のジャンルが誕生した。一方で保永堂は歌川広重に東海道五十三次を描かせて出版した。「富嶽三十六景」は、お江戸日本橋から始まって46枚目の諸人登山まであり、特に有名なのが「神奈川沖浪裏」「山下白雨」「凱風快晴」であろう。三十六景のはずだが、好評のため続編として10枚が追加された。北斎が実際に現地をすべて訪れて写生したかどうかは疑問があるが、頭の中で構成された風景は見事で、図柄の面白さを追求している。「神奈川沖浪裏」では、藍色の濃淡と白のみで大波を表しかぎ爪のような波頭を創り出している。作曲家ドビュッシーはこの図を見て管弦楽曲「海」を作曲した。北斎はさらに75歳にして「絵本:富嶽百景」を出版している。


 2018/03/18 (55 ヒット)

 物質の根本材料である「元素」は、これまでに陽子の数が1個の水素から118個のオガネソンまで118種類が見つかっている。113番元素のニホニウムは理化学研究所で誕生した。宇宙誕生から1万分の1秒後に陽子や中性子が生まれた。約3分後には陽子と中性子が2個ずつ集まってヘリウムが誕生した。次にリチウムも生まれたがここでいったん停止し、約4億年後になって高温高圧の星の内部で、ヘリウムが核融合することで炭素が生まれ、こうした核融合と核崩壊などで酸素、窒素、ケイ素なども生まれた。26番目の鉄までの元素がそろった。だが星の中での核融合では「鉄」以上に進むことはない。鉄より重い元素は超新星爆発によってできたとする説が有力だが、実はよくわかっていない。43番、85番、そして93番以降の元素は、自然界に存在せず人工的につくられた。


 2018/03/17 (61 ヒット)

 全国の「街の本屋さん」が減ってきている。全国の書店数は1万2500店余り、2000年に比べて4割以上も減った。ネットやスマホの全盛で「紙の本」離れが進み、出版物の売れ行きは落ち込んでいる。大規模書店はそれほどでないが、小さな書店は経営が厳しくなっている。店主は高齢化し引き継ぐ人もいない。国内出版物の販売額は1996年がピークで2兆6500億円、昨年はそれに比べて45%減であった。雑誌はピーク時に1兆5600億円だったが昨年はその半額以下になった。2000年に上陸したネット販売大手のアマゾンは、今や売上高日本一の書店になっている。そもそも本や雑誌の販売の仕組みは一般商品と異なる。出版社が指定した価格で売ることになっている。価格競争を避けて出版文化を守るためとされる。売れ残りは取次ぎや出版社に返品できる委託販売が基本である。


 2018/03/14 (68 ヒット)

 お笑いコンビ「パックンマックン」で活躍するハーバード大学卒業のパトリック氏のことばで「なるほど」と思うものがあった。

(1)「コミュニケーション」とは、日本語の「共」の概念を含んでいるので、ことばをやり取りするだけではなく「やりとりの結果何かを共有する」という概念まで含んでいる。単に会話しただけでは「コミュニケーション」は成立しない。

(2)日本語ではことばを省略することが多い。「例の件よろしくね」と言われても、日本人は場の空気を読みすぎるので、「例の件とは何?」と聞きにくい。こうしたことが「和」をつくってきたが、正しく伝わらないこともある。

(3)日本人は他人に対して謝りすぎだ。人に話しかける言葉は「すみません…」から始まる。挨拶代わりに謝罪のことばを平気で使う。アメリカ人にはないこと。

(4)日本語には尊敬語や謙譲語といった敬語があって、相手に対してとてもやさしい言葉である。


 2018/03/12 (54 ヒット)

 この10数年で薬の世界はすっかり様変わりしたという。かつて大手製薬企業の売り上げを支えたのは、多くの人がかかる病気が対象の「低分子薬」で、これは化学工場で低コスト大量生産ができた。しかしこうしたかつての薬の大半は、特許期限が切れて安価なジェネリック薬に市場を奪われた。現在の売上高上位を占めるのは、「バイオ医薬品」である。対象となる病気は今のところ特定のがんやリウマチなどに限られるが、遺伝子組み換えや細胞培養など高コスト技術で製造され、薬価はけた違いに高くなる。特許切れ後も後発薬がつくりにくい。画期的な抗がん剤として注目を集める「オプジーボ」は、日本では年間3500万円に及ぶと試算されて問題になり、今年になって一気に半額に引き下げられた。それでも100ミリグラムで36万5000円と高価である。日本ではどんなに高額な薬でも公的医療保険で面倒をみてきた。だが高齢化で医療費が膨大になって、費用対効果が見直されてくるだろう。


 2018/03/09 (65 ヒット)

 英語で書かれた最も美しい文学作品といわれるシェイクスピアの数々の戯曲、中でも「ハムレット」は最高傑作とされ、数限りなく舞台で演じられまた映画化もされた。To be or not to be that is the question (生きるべきか死すべきかそれが問題だ)は、あまりにも有名なせりふである。作者のシェイクスピアについては、実在しなかった人物ではないかという説がある。自筆原稿も1行の日記も手紙も存在しないからである。別人が使っていたペンネームではないかといった説がある。明らかになっているのは、1564年イングランドに生まれ18歳で結婚、28歳で突然劇作家としてロンドンに現れる。その後「ロミオとジュリエット」をはじめ大当たりの戯曲を発表し続ける。日本でいえば徳川家康が幕府を開いたころである。43歳ころに引退して故郷に隠棲し1616年に52歳で死去する。400年以上前の作品は今も色あせることがない。


 

366.日本人とコミュニケーション

 お笑いコンビ「パックンマックン」で活躍するハーバード大学卒業のパトリック氏のことばで「なるほど」と思うものがあった。

(1)「コミュニケーション」とは、日本語の「共」の概念を含んでいるので、ことばをやり取りするだけではなく「やりとりの結果何かを共有する」という概念まで含んでいる。単に会話しただけでは「コミュニケーション」は成立しない。

(2)日本語ではことばを省略することが多い。「例の件よろしくね」と言われても、日本人は場の空気を読みすぎるので、「例の件とは何?」と聞きにくい。こうしたことが「和」をつくってきたが、正しく伝わらないこともある。

(3)日本人は他人に対して謝りすぎだ。人に話しかける言葉は「すみません…」から始まる。挨拶代わりに謝罪のことばを平気で使う。アメリカ人にはないこと。

(4)日本語には尊敬語や謙譲語といった敬語があって、相手に対してとてもやさしい言葉である。

 

367.街の本屋さん

 全国の「街の本屋さん」が減ってきている。全国の書店数は1万2500店余り、2000年に比べて4割以上も減った。ネットやスマホの全盛で「紙の本」離れが進み、出版物の売れ行きは落ち込んでいる。大規模書店はそれほどでないが、小さな書店は経営が厳しくなっている。店主は高齢化し引き継ぐ人もいない。国内出版物の販売額は1996年がピークで2兆6500億円、昨年はそれに比べて45%減であった。雑誌はピーク時に1兆5600億円だったが昨年はその半額以下になった。2000年に上陸したネット販売大手のアマゾンは、今や売上高日本一の書店になっている。そもそも本や雑誌の販売の仕組みは一般商品と異なる。出版社が指定した価格で売ることになっている。価格競争を避けて出版文化を守るためとされる。売れ残りは取次ぎや出版社に返品できる委託販売が基本である。

 

368.元素のでき方

 物質の根本材料である「元素」は、これまでに陽子の数が1個の水素から118個のオガネソンまで118種類が見つかっている。113番元素のニホニウムは理化学研究所で誕生した。宇宙誕生から1万分の1秒後に陽子や中性子が生まれた。約3分後には陽子と中性子が2個ずつ集まってヘリウムが誕生した。次にリチウムも生まれたがここでいったん停止し、約4億年後になって高温高圧の星の内部で、ヘリウムが核融合することで炭素が生まれ、こうした核融合と核崩壊などで酸素、窒素、ケイ素なども生まれた。26番目の鉄までの元素がそろった。だが星の中での核融合では「鉄」以上に進むことはない。鉄より重い元素は超新星爆発によってできたとする説が有力だが、実はよくわかっていない。43番、85番、そして93番以降の元素は、自然界に存在せず人工的につくられた。

 

369.富嶽三十六景

 霊峰富士は古くから信仰の対象とされ、多くの絵画にも取り上げられてきた。葛飾北斎の「富嶽三十六景」は72歳にして制作された。天保2~4年頃に北斎は、「富嶽三十六景」46枚を永寿堂西村屋から出版し、これが大ヒットになって「風景版画」のジャンルが誕生した。一方で保永堂は歌川広重に東海道五十三次を描かせて出版した。「富嶽三十六景」は、お江戸日本橋から始まって46枚目の諸人登山まであり、特に有名なのが「神奈川沖浪裏」「山下白雨」「凱風快晴」であろう。三十六景のはずだが、好評のため続編として10枚が追加された。北斎が実際に現地をすべて訪れて写生したかどうかは疑問があるが、頭の中で構成された風景は見事で、図柄の面白さを追求している。「神奈川沖浪裏」では、藍色の濃淡と白のみで大波を表しかぎ爪のような波頭を創り出している。作曲家ドビュッシーはこの図を見て管弦楽曲「海」を作曲した。北斎はさらに75歳にして「絵本:富嶽百景」を出版している。

 

370.葛飾北斎、3つのGreat Wave

 NHKテレビ「歴史秘話ヒストリア」を見た。今年はロンドンの大英博物館で葛飾北斎展が開かれ、そこでの注目は「Great Wave」である。これは有名な富嶽三十六景の神奈川沖浪裏に描かれた波頭をさす。北斎は1760年江戸に生まれる。37歳で神社に奉納されていた西洋画を見る、そこには富士山と波が描かれていたという。北斎が50歳ころに描いた波の絵は、以前に比べて幾分迫力が増していた。1831年72歳で富嶽三十六景を描く。その中で神奈川沖浪裏に「第一のGreat Wave」を完成させた。北斎はその後も人々が驚くような意欲的作品を次々と発表する。そして「富嶽百景」では「海上の不二」において、砕け散る波がしらが鳥に姿を変えて飛んでいくかのような新しい「第二のGreat Wave」を完成させた。80歳を超えてからは信州の小布施を訪れて、ここで「最後のGreat Wave」を完成させる。それが上町祭屋台の天井に描かれた「男浪」「女浪」である。この2枚は今回初めて小布施を離れて大英博物館に運ばれた。私が小布施に行ったときちょうど貸出し中になっていた。


 2018/03/06 (69 ヒット)

 NHKテレビ「ブラタモリ」で十和田湖と奥入瀬を訪ねていた。十和田湖は日本では唯一の二重カルデラ湖であるという。火山活動でマグマ上部の山が沈み込むとそこに穴(凹部)ができ、その凹部に水がたまってカルデラ湖ができる。十和田湖の形は、略四角形の湖に二つの半島が飛び出ているが、湖を構成する大きなカルデラが先にできて、その後二つの半島に挟まれたエリアに小さいカルデラができたのである。この小さいカルデラの部分は中湖と呼ばれる。十和田湖は日本で3番目に深い湖だが、その深い部分は新しくできた小さいカルデラの中心部で320m以上という。十和田湖に流れ込む大きな川はない。一方で十和田湖から流れ出る唯一の川が「奥入瀬渓流」である。緑豊かな森の中を流れる美しい渓流で、たくさんの滝がある。V字形の谷ではなくU字形の谷の一部を川が流れる。そこには300種類ものコケが生息する。


 2018/03/03 (65 ヒット)

 私は昔、草しか食べていない牛や馬がどうしてあれほど大きな体を得ることができるのか、非常に不思議だった。かつての草食巨大恐竜も同じである。草にそれほど十分な栄養があるとは思えない。植物繊維の主成分はセルロースである。これは地球上で最も豊富に存在する炭水化物なので、人間もこれをそのまま食料にできれば食糧危機を回避できる。しかし人間はそれができない。牛、馬、ヒツジなどの草食動物はそれができるのだ。セルロースを直接分解できる生物は非常に少ない。大半の草食動物も、実は植物を自らの力で栄養素にすることはできない。そのため植物繊維を分解して栄養素に変えてくれる微生物を飼う「微生物培養タンク」を有している。例えば牛の場合4つの胃の中の第一と第二の胃で微生物を飼っている。この微生物を育てて、これを消化吸収することで栄養を得ているのである。だから正確には、「草食動物」ではなく「微生物食動物」なのである。


 2018/03/02 (83 ヒット)

 お米の成分のほとんどは炭水化物(でんぷん)である。常温では水に浸けておいても、お米に水が入り込むことができずそのまま食べることはできない。しかしお米に水を加えて加熱処理をする(炊飯)ことで、加水分解が行われて消化しやすい状態になる。この消化しやすいアルファ化状態を、急速乾燥によって固定化したものが「アルファ化米」である。つまり炊き上げたごはんに熱風を当てて乾燥させたものといえる。こうすれば常温で長期保存ができ、水またはお湯を加えるだけで実食可能になる。白米以外に五目ご飯、赤飯、ピラフなどもある。15℃の水で60分、お湯なら15分で加食ごはんになる。第二次世界大戦時、軍から「火力を使わず炊飯もせずに食べられるごはん」を求められた大阪大学産業科学研究所が、アルファ化米を開発した(尾西食品)。1995年の阪神淡路大震災時に活用され、災害時の保存食として注目されるようになった。


 2018/03/01 (74 ヒット)

 北アメリカ大陸では、コロンブスの到達よりもはるか昔から先住民が「原油」を利用していた。アメリカのドレイクが1859年に世界で初めて、実際の石油掘削に成功した。企業家がドレイクをやとって照明用の燃料を得ようとしたのである。ここから石油を利用する時代が始まった。最初の用途は単なる照明用であった。しかし今では、私たちの身の回りの多くのものが石油を原料にして作られている。海外からタンカーで運ばれてきた原油は、精製工場で精製されて「LPガス」「ナフサ」「ジェット燃料油」「灯油」「軽油」「重油」「その他」に、沸点の違いを利用して分けられる。この中で「ナフサ」と呼ばれるものからは、各種のプラスチックや合成ゴムやガソリンなどがつくられる。プラスチックは現在100以上もの種類があり、生産量が多い四大プラスチックが「ポリエチレン」「ポリスチレン」「ポリ塩化ビニル」「ポリプロピレン」である。現在では医薬品の多くも石油からつくられている。


 2018/02/25 (81 ヒット)

 私たちは世界地図を見てそれが正確なものと思っている。しかしそもそも球体である地球の表面を二次元平面で表すことは不可能である。1569年にベルギー出身の地理学者であるメルカトルが出版した世界地図に使われた「地図投影法」が「メルカトル図法」である。地図投影法には、方位図法、円筒図法、円すい図法などがあり、メルカトル図法は円筒図法の一つである。450年たった今でも使われている。メルカトル図法は「正角図法」とも呼ばれ、角度が正確に描かれる。経線と緯線が常に直角に交わり、どの位置でも東西南北の方向が変わらない。そのためこの地図は、海上を航海する際にとても役立つ。ただメルカトル図法では、赤道から離れた地域は拡大されて描かれてしまう。南極や北極のあたりは事実上表現できない。


 2018/02/25 (73 ヒット)

 世界中に大ブームを巻き起こした「ルービックキューブ」は懐かしい。日本でも昭和55年に発売され、1980円と当時にしては高価だったにもかかわらず、10か月で350万個を売り上げた。カラフルなキューブをカチャカチャ鳴らしながら、一心不乱に回転させている姿は、当時の学校や家庭や会社などでよく見られた光景だった。ルービックキューブは、26個のサブキューブが6面体を構成し、ひとつの面に対して縦横上下の3方向に自由に回転できる立体パズルである。各面が赤、青、白、オレンジ、黄、緑と色分けされ、これを6面ともそろえられたら完成となる。しかし単純なのになかなか完成できない。ルービックキューブを考案したのはハンガリーの発明家建築家であるエルノールービック氏である。33歳で考案した。現在もいろいろな発展形が販売されている。


 2018/02/20 (84 ヒット)

 人の腸内には、1000種類以上の腸内細菌が約500兆~1000兆個も存在し、その重さは約1.5キロにもなる。これらの細菌は、病気を防ぐ働きもしている。アトピー性皮膚炎、花粉症、小麦アレルギー、1型糖尿病など、人の免疫系にかかわる病気や胃腸疾患が急増している。これらは21世紀病といわれる。実は抗生物質や抗菌剤などの過度な使用によって、腸内の共生細菌が減ったりバランスをくずしたりすることも、その原因であることがわかってきた。現代人は共生細菌をも悪者扱いして、過度な清潔を求めすぎてきた。赤ちゃんは胎児の間は無菌状態だが、産道を通るときに最近のシャワーを浴びる。そして母乳保育は赤ちゃんに微生物との健全な関係を構築させ、正常な免疫系を発達させるために重要なのだ。細菌たちとの共生は、人間の健康を保つための手段のひとつだ。


 2018/02/14 (97 ヒット)

 アドリア海に浮かぶ水の都「ヴェネツィア」は、「水の都ベニス」とも呼ばれ、かつては海上交通で栄えて1000年も栄えたひとつの国であった。今は世界中からたくさんの観光客が訪れる。全長3キロの運河を中心にして、無数の小さい運河が網の目のように広がっている。「ヴェネツィア」は120の小さな島からなり、それらを483の橋がつないでいる。大小150もの運河を使った交通手段はゴンドラである。アドリア海の海岸に川が運んだ土砂によって、「ラグーナ」と呼ばれる潟がつくられ、そこに侵略を逃れた人々が5世紀頃に住むようになった。水深は平均1.5mでところどころに湿地がある。このラグーナに長さ10mもの丸太の杭を大量に打ち込んで、その上に建物そして街がつくられた。サンマルコ広場のシンボルは高さ98mにもなる鐘楼であるが、これは1902年に突然崩壊した。原因は軟弱地盤にあった。「ヴェネツィア」は今も洪水や地盤沈下に悩む。周辺では湿地や干潟が消失しつつある。


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