佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)
 2017/11/23 (1 ヒット)

 厚生労働省が示す「五大疾病」は、「糖尿病」「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「精神疾患」である。2015年の糖尿病患者数は、全世界で4億1500万人にものぼる。「糖尿病」は、血糖値が一定の基準を超えて高くなっている状態をさす疾患であり、飽食の時代が生んだ比較的新しい病気といえる。血糖値はさまざまなホルモンによって、非常に狭い範囲に保たれている。だが人類の体で血糖値を下げるホルモンは膵臓から分泌される「インスリン」ただ一つである。高血糖の状態が続くと、血管の劣化が進み動脈硬化を引き起こしやすくなる。ということは脳卒中などの確率が高くなる。また肥満になると糖尿病を悪化させるホルモンが多く分泌されるというので要注意だ。対応策は低カロリー食と適度な運動。もちろん薬物も開発され販売されている。


 2017/11/19 (14 ヒット)

 梅雨時期は湿度が高くじめじめしている。天気予報などで言われる「湿度」は、正確には「相対湿度」である。1立法メートルの空気の箱に含まれる水蒸気の限界量(飽和水蒸気量)に対して、実際にどれだけの水蒸気が含まれているかを示すのが、「相対湿度」である。この「飽和水蒸気量」は、気温が上がると大きくなり気温が下がると小さくなる。したがって同じ80%の湿度でも、10℃80%と30℃80%とではその水蒸気量には大きな違いがある。高温高湿の環境が最も「じめじめ度」が高くなる。さて、突然に温度が下がると、飽和水蒸気量は小さくなるから余分な水蒸気が水になり、「結露」が起こる。例えば室内の温かい空気が冷たい窓ガラスに触れると、その部分で水蒸気は水になって結露になる。


 2017/11/15 (18 ヒット)

 海外から日本に上陸して100年以上、今や日本人が最も愛する洋食の代表になったのが「ハンバーグ」である。明治15年日本で初めてハンバーグが登場したのは、日本初の料理学校である「赤堀割烹教場」である。そのとき使われたソースはトマトソース。故郷ドイツの港町の名前をとって「ハンブルグ風ステーキ」と呼ばれた。明治30年代になると洋食屋が次々と開店し、デミグラスソースが使われるようになった。昭和37年に「マルシンハンバーグ」がテレビコマーシャルに登場して、画期的なレトルトハンバーグが大ヒットした。こうしてハンバーグが一般家庭にも進出。昭和43年には子供たちの一番人気メニュ「玉子焼き」から「ハンバーグ」に変わった。昭和49年にファミレスの「デニーズ」がハンバーグソースに醤油ベースの和風ソスを採用して人気になる。その後もさまざまな新たなソースが開発された。「てりやきソース」「大根おろしポン酢」「ホワイトソース」「ガーリックソース」など。


 2017/11/11 (15 ヒット)

 人類は昔から病原菌による感染症と戦ってきた歴史をもつ。13世紀にはハンセン病、14世紀にはペスト、15世紀には梅毒、19世紀には結核とコレラ、20世紀までは天然痘と戦った。天然痘については、1980年にWHOがその根絶を宣言したが、天然痘根絶は感染症との戦いにおける金字塔とされる。天然痘は日本には仏教が伝来した6世紀頃に入ってきたとされる。大航海時代、欧人がインカ帝国などを征服できたのは、天然痘の免疫がなかった地で一気に広がったのも原因とされる。ワクチンができたのは18世紀末のこと。英国の医師ジェンナーが、牛の感染症である牛痘のウイルス接種を始めたのだ。その後もエボラ出血熱やAIDSなどの新興感染症が起こってきた。


 2017/11/07 (21 ヒット)

 1万本の「はんこ」を有するはんこタワーは、日本人の苗字の93%をカバーできる。ところが残り7%を、なんと10万種類の苗字が占めるという。韓国では300種、中国でも数千種なので、まさに日本は苗字大国である。福岡市にあるハンコ屋は10万個のはんこを扱うので、日本の苗字の99%をそろえるという。そのハンコ屋がレア苗字の一つに挙げたのが、「躑躅森(つつじもり)」という苗字。総画数が54で日本一。日本で苗字が増えた原因の第一は、本家から分家すると少し変えた苗字にしたこと、第二は多種多様な職業に応じて苗字をつけたこと、第三には大名など偉い人が「お前は○○を名乗れ」と勝手に命じたこと、などらしい。珍しい苗字のタイプには(1)漢字二文字ではない、(2)漢字に自由な読みを与えた、(3)苗字とは思えない名詞をつけた、がある。


 2017/11/02 (22 ヒット)

 お米(玄米)は、芽になる部分である「胚芽(はいが)」と、発芽の際の栄養になる「胚乳(はいにゅう)」と、これらをおおう表皮である「果皮(ぬか)」とから成っている。玄米から胚芽とぬかを取り除いたものが「白米」である。胚乳の細胞には大量のでんぷんが詰まっている。炊飯によってお米に水と熱が加わると、でんぷんの枝と枝を密着させていた水素結合が切れる。するとスキマに水分子が入り込んででんぷん粒子がふくらみ、お米はふっくらやわらかになる。世界には(1)インディカ米、(2)ジャポニカ米、(3)ジャバニカ米の3種類のお米がある。「インディカ米」は南アジアを中心に栽培され、一般に米粒は細長い。世界で生産されるお米の多くはインディカ米である。「ジャポニカ米」は日本や東アジアで栽培されており、米粒は丸みを帯びる。ジャバニカ米はアジアの熱帯地域で栽培される。

 


 2017/10/30 (24 ヒット)

 面積8.5平方キロメートルの大島は、気仙沼湾に位置して3000人が住む東北で最大の有人離島である。これまでは本土との交通手段は船舶しかなかった。東日本大震災で、大島と本土を結ぶ橋の必要性が再認識された。そこで大島架橋事業が始まった。本土の国道45号線と大島の浦の浜を結ぶ約8キロである。本土側にトンネル2基、大島側にトンネル3基があり、これらはすでに完成している。メインとなるのが気仙沼大島大橋で、支間長さ297メートルのアーチ橋である。この支間長は全国で3番目を誇る。その中央経間は重量2700トン、長さ228メートルもあり、この3月に国内最大級の大型クレーン船で吊り上げ設置された。その様子にはたくさんの人が見学に訪れた。事業は平成30年度の完成をめざして進められている。大島には若いころに一度行ったきりだ。


 2017/10/27 (26 ヒット)

 歯を失う原因の1位は「歯周病」である。歯周病は、歯を支える組織の病気であり、歯周病の原因は「プラーク(歯こう)」である。歯に付着しているネバネバの付着物を「プラーク」といい粘着力がある。プラークは、口の中にいる細菌とその細菌が出した代謝物の固まりであり、プラークの中にいる歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こす。プラークにミネラルが沈着して石のようになったものが「歯石」である。歯石は強固に付着しており自分では除去できない。歯ぐきの炎症が進行すると、歯周ポケットが広がって、この溝で歯周病菌がさらに増殖する。こうして歯周炎に進行する。重症化すると歯が抜け落ちてしまう。歯周病の対策と治療では、効果的なブラッシングの歯磨き指導と歯石の除去が最初になる。今では歯周病は生活習慣病の一つと認識されている。私は定期的に歯医者にメンテナンスに通っている。


 2017/10/24 (29 ヒット)

 桃は日本の夏を代表する果物で古くから人々に親しまれてきた。今私たちの食卓を彩る桃のほとんどは、明治後期に岡山県で発見された「白桃」がルーツとされる。以後新品種の開発が絶え間なく続いている。桃は、農林水産省の品種登録データで育成者権利が存続している分だけで、98品種もある。多くの品種が生まれた背景には、柔らかくて傷みやすいという特有の性質がある。出荷時期が異なる多くの品種をそろえないと、桃農家の経営がなりたたないからだ。日本の桃で最大の栽培面積を誇る品種が「あかつき」である。都道府県別桃の収穫量では、1位が山梨県で2位が福島県、3位長野県となっている。


 2017/10/20 (36 ヒット)

 道路網をつないでいる「橋」に高齢化が進んでいる。戦後各地に造られた橋の多くは、これから続々建設後50年を超えて改修や更新を迫られる。日本の橋は1950年以降その建設数が増加していき、1970年代にピークに達してそれ以降減少する。鉄筋コンクリート橋の耐用年数は50年とされている。国土交通省が把握する橋の数は約73万。その66%は管理者が市町村になっており、19%が都道府県である。特に市町村の場合は、橋の専門技術者が不在で費用負担の面でも地域では支えられなくなっている。自治体の人口をそこにある橋の数で割った値をみると、地域格差が大きいという。例えば島根県は、一つの橋を支える人口が51人と少ない。


 2017/10/17 (37 ヒット)

 将棋界に彗星のごとく現れて、デビューから負けなしで「29連勝」という偉業を達成したのが、中学生棋士藤井四段である。その強さはどこにあるのか?藤井四段は昨年10月に棋士になったが、まさに公式戦を一局戦うごとに強くなっている。藤井四段の最大の長所は終盤での正確な読みの力で、その強みは趣味である詰将棋で培われたという。詰将棋は決められた駒の配置から王手の連続で、敵の王将を詰ませる一種のパズルである。難解な問題を解く速さと正確さを競う「詰将棋解答選手権」では、小学6年のときから3連覇している。また実力向上に一役買っているのが将棋ソフトで、研究にとりいれて役立てている。


 2017/10/14 (50 ヒット)

 仙山線は1929年にまず仙台―愛子間で開業し、その後奥羽山脈を貫く全長5300メートルのトンネルが完成し、1937年に全線開通した。今年はそこから80年になる。そのJR仙山線の作並駅には、まだ蒸気機関車の時代に折り返し運転をするために、機関車を方向転換させるのに使われた「転車台」があり長く忘れられていたが、2014年に発掘された。そしてこの転車台など9つの施設が土木遺産の認定を受けた。作並には1981年に開園した「仙台ハイランド遊園地」があった。年間利用者数10万人を記録したこともあったが、2015年に閉園した。現在は跡地を地用した太陽光発電所が計画中である。園内にあった観覧車は、楽天イーグルス「Koboパーク宮城」に移設されて、げんざい活用されている。


 2017/10/11 (51 ヒット)

 コンニャク芋は、ミャンマー、マレーシアなど東南アジア原産とされる。食用としてのコンニャクは仏教伝来とともに日本に伝わったとされ、精進料理などで使われた。江戸時代になってコンニャクは大衆に広がった。コンニャク芋の中には多数のマンナン細胞(コンニャクマンナン)があり、これはゆでてすりおろし、たっぷりの水を含ませて糊状にしたものにアルカリ性の灰汁(現在は水酸化カルシウム)、を加えることで固まり私たちの知るコンニャクになる。全国のコンニャク芋の90%以上が群馬県で生産されている。コンニャクを最も多く食べているのは山形県である。山形県上山市には「こんにゃく番所」があり、珍しいコンニャク料理やコンニャク製品を食べたり購入したりできる。「コンニャク懐石」が有名。ちなみに黒っぽいコンニャクは、意図的にひじきなどを加えて昔のコンニャクらしい外観にしている。私の子ども時代、家の前には一面のコンニャク芋畑が広がっていた。


 2017/10/03 (44 ヒット)

 ニュースなどで「PKO」ということばをよく聞く。国連平和維持活動のことであり、日本は最近南スーダンのPKOから完全撤収した。PKOは現在世界16か国に展開して、11万人超が参加している。当初は停戦監視が主流だったが、1990年代からは武力を使ってでも市民を守る任務が増えた。昨年1年間にPKOに従事して死亡した人は117人である。南スーダンPKOには60か国から1万3000人が参加しており、インドや中国など5か国は1000人以上の軍人を派遣している。途上国にとってPKOの人件費は重要な外貨獲得手段であり、現在軍事警察要員の派遣上位国は、エチオピア、インド、パキスタンなどの途上国が占めている。


 2017/10/01 (53 ヒット)

 元祖100円ショップとされるのが、100円ショップで日本一の「ダイソー」大創産業である。全世界に4950店舗を展開して年商4200億円を誇る。その総本山は広島。国内には3150店舗、海外26の国と地域にも店舗をもつ。毎月700もの新アイテムを出している。現矢野社長が奥さんの実家のハマチ養殖業を継いだが失敗して、1972年にトラックで雑貨の移動販売会社を設立する。しかし商品への値札付けが大変なのですべてを100円にした。これが始まり。「儲ける商品よりも売れる商品を」ということで経営をしているという。全ての商品を100円にしてから54年、広島の小さな雑貨屋が従業員1万人の大企業に成長した。私もおおいに利用させていただいている。


 2017/09/30 (39 ヒット)

 日本のトイレは世界中から絶賛されている。36年前にTOTOが「おしりだって洗ってほしい」のコマーシャルで売り出したのが、「ウォシュレット」である。いわゆる温水洗浄便座。これはトイレ業界に革命を起こしたとされる。日本を訪れた外国人が気に入ってしまい、買って帰ることもあるらしい。また女性トイレには水が流れる音を発生させる装置がついている。もちろん日本発明のトイレ用擬音発生装置である。これも外国人女性には人気。外国に行くと日本の(公衆)トイレがいかにすばらしいかを実感できる。なお外国人が困ってしまうものが「和式トイレ」に遭遇したとき。使い方がわからないことの他に、アジア人特有の「便所座り」ができないことにも原因がある。東京都はトイレの様式化に今後37億円を投入する。


 2017/09/28 (41 ヒット)

 ニューヨーク近代美術館に常設展示されることになったのが、日本発祥の「絵文字」である。今では世界中で多くの人がメールにつけて使っており、EMOJIは世界共通語である。美術館には176種類の絵文字を一面に並べたものが展示された。絵文字は、1999年にNTTドコモが携帯電話で使えるようにしたのが最初である。これがコミュニケーションに革命的な変化を与えたとされる。外国人の場合は同じ絵文字を連打することが多いらしい。感情を強く表すのだという。世界で最も多く使われている絵文字は「笑顔マーク」である。ちなみに米国オバマ前大統領が演説で、日本が生み出してくれたものを並べて紹介した。それは「KARATE」「KARAOKE」「MANGA」「ANIME」そして「EMOJIであった。


 2017/09/24 (46 ヒット)

 私は学生時代の国内旅行ではいつも安価なユースホステルに泊まって旅をしていた。昔は安価に泊まれる若者の宿はこれだった。ドイツで生まれたユースホステルが日本に誕生したのは、私が生まれた1951年である。会員制であり、相部屋で二段ベッド、食器は利用者が洗い寝具も利用者が片づける。飲酒は禁止。夕食後は全員参加のミーテイングがあり、そこで歌やゲームを行う。1970年代のピーク時には全国に587軒があったが、2015年には212軒に減った。年間利用者数もピーク時の341万人から41万人まで減った。今では改革が進められて、大半が個室を準備するようになり、禁酒もなくなり、食器洗いやミーテイングをやめたところも多いらしい。時代の流れを感じる。


 2017/09/22 (50 ヒット)

 京都の「祇園」といえば日本一のお茶屋街である。その祇園の様子をテレビで見た。200年続くお茶屋「富美代」の8代目おかみさんを追ったNHKの番組である。祇園のお茶屋は、肩書では入れず、お金を積んでも入れない「一見さんお断り」が多い。 なじみ客の紹介が必要だ。「富美代」ののれんをくぐれるのは一流の証という。「富美代」の代々のおかみは、結婚することを許されないが、長女を設けて後継者に育て上げることを求められる。未婚のまま娘を生むか、養女を迎えるしかない。舞妓は芸妓を姐さんと呼んで目標にして、美しくあり続けながら芸の鍛錬をする。舞妓も芸妓も結婚することを許されない。自分の全てをお客さんに捧げる。祇園の女性たちは、一般の女性とは異なる世界を生きていることに驚いた。


 2017/09/19 (55 ヒット)

 最強の囲碁AI(人工知能)とされる「アルファ碁」は、この5月に中国の最強棋士「柯潔9段」との三番勝負を3戦全勝した。柯潔9段に「相手は完璧で勝てる見込みを抱かせなかった」と言わせた。グーグル傘下のディープマインド社が囲碁AIの開発に乗り出してから3年である。高段者の棋譜を画像として読み込み、人間の脳神経を模した革新的な技術「ディープラーニング」を取り入れて、一気に人間に追いつき追い越した。その進化のスピードは半端でなく、「アルファ碁」の1年は人間の100年に相当するという。


(1) 2 3 4 ... 17 »