広報委員 佐藤光雄(技術士:機械、宮城県)

2017/10/20 (3 ヒット)

 道路網をつないでいる「橋」に高齢化が進んでいる。戦後各地に造られた橋の多くは、これから続々建設後50年を超えて改修や更新を迫られる。日本の橋は1950年以降その建設数が増加していき、1970年代にピークに達してそれ以降減少する。鉄筋コンクリート橋の耐用年数は50年とされている。国土交通省が把握する橋の数は約73万。その66%は管理者が市町村になっており、19%が都道府県である。特に市町村の場合は、橋の専門技術者が不在で費用負担の面でも地域では支えられなくなっている。自治体の人口をそこにある橋の数で割った値をみると、地域格差が大きいという。例えば島根県は、一つの橋を支える人口が51人と少ない。


2017/10/17 (10 ヒット)

 将棋界に彗星のごとく現れて、デビューから負けなしで「29連勝」という偉業を達成したのが、中学生棋士藤井四段である。その強さはどこにあるのか?藤井四段は昨年10月に棋士になったが、まさに公式戦を一局戦うごとに強くなっている。藤井四段の最大の長所は終盤での正確な読みの力で、その強みは趣味である詰将棋で培われたという。詰将棋は決められた駒の配置から王手の連続で、敵の王将を詰ませる一種のパズルである。難解な問題を解く速さと正確さを競う「詰将棋解答選手権」では、小学6年のときから3連覇している。また実力向上に一役買っているのが将棋ソフトで、研究にとりいれて役立てている。


2017/10/14 (13 ヒット)

 仙山線は1929年にまず仙台―愛子間で開業し、その後奥羽山脈を貫く全長5300メートルのトンネルが完成し、1937年に全線開通した。今年はそこから80年になる。そのJR仙山線の作並駅には、まだ蒸気機関車の時代に折り返し運転をするために、機関車を方向転換させるのに使われた「転車台」があり長く忘れられていたが、2014年に発掘された。そしてこの転車台など9つの施設が土木遺産の認定を受けた。作並には1981年に開園した「仙台ハイランド遊園地」があった。年間利用者数10万人を記録したこともあったが、2015年に閉園した。現在は跡地を地用した太陽光発電所が計画中である。園内にあった観覧車は、楽天イーグルス「Koboパーク宮城」に移設されて、げんざい活用されている。


2017/10/11 (18 ヒット)

 コンニャク芋は、ミャンマー、マレーシアなど東南アジア原産とされる。食用としてのコンニャクは仏教伝来とともに日本に伝わったとされ、精進料理などで使われた。江戸時代になってコンニャクは大衆に広がった。コンニャク芋の中には多数のマンナン細胞(コンニャクマンナン)があり、これはゆでてすりおろし、たっぷりの水を含ませて糊状にしたものにアルカリ性の灰汁(現在は水酸化カルシウム)、を加えることで固まり私たちの知るコンニャクになる。全国のコンニャク芋の90%以上が群馬県で生産されている。コンニャクを最も多く食べているのは山形県である。山形県上山市には「こんにゃく番所」があり、珍しいコンニャク料理やコンニャク製品を食べたり購入したりできる。「コンニャク懐石」が有名。ちなみに黒っぽいコンニャクは、意図的にひじきなどを加えて昔のコンニャクらしい外観にしている。私の子ども時代、家の前には一面のコンニャク芋畑が広がっていた。


2017/10/03 (21 ヒット)

 ニュースなどで「PKO」ということばをよく聞く。国連平和維持活動のことであり、日本は最近南スーダンのPKOから完全撤収した。PKOは現在世界16か国に展開して、11万人超が参加している。当初は停戦監視が主流だったが、1990年代からは武力を使ってでも市民を守る任務が増えた。昨年1年間にPKOに従事して死亡した人は117人である。南スーダンPKOには60か国から1万3000人が参加しており、インドや中国など5か国は1000人以上の軍人を派遣している。途上国にとってPKOの人件費は重要な外貨獲得手段であり、現在軍事警察要員の派遣上位国は、エチオピア、インド、パキスタンなどの途上国が占めている。


2017/10/01 (23 ヒット)

 元祖100円ショップとされるのが、100円ショップで日本一の「ダイソー」大創産業である。全世界に4950店舗を展開して年商4200億円を誇る。その総本山は広島。国内には3150店舗、海外26の国と地域にも店舗をもつ。毎月700もの新アイテムを出している。現矢野社長が奥さんの実家のハマチ養殖業を継いだが失敗して、1972年にトラックで雑貨の移動販売会社を設立する。しかし商品への値札付けが大変なのですべてを100円にした。これが始まり。「儲ける商品よりも売れる商品を」ということで経営をしているという。全ての商品を100円にしてから54年、広島の小さな雑貨屋が従業員1万人の大企業に成長した。私もおおいに利用させていただいている。


2017/09/30 (24 ヒット)

 日本のトイレは世界中から絶賛されている。36年前にTOTOが「おしりだって洗ってほしい」のコマーシャルで売り出したのが、「ウォシュレット」である。いわゆる温水洗浄便座。これはトイレ業界に革命を起こしたとされる。日本を訪れた外国人が気に入ってしまい、買って帰ることもあるらしい。また女性トイレには水が流れる音を発生させる装置がついている。もちろん日本発明のトイレ用擬音発生装置である。これも外国人女性には人気。外国に行くと日本の(公衆)トイレがいかにすばらしいかを実感できる。なお外国人が困ってしまうものが「和式トイレ」に遭遇したとき。使い方がわからないことの他に、アジア人特有の「便所座り」ができないことにも原因がある。東京都はトイレの様式化に今後37億円を投入する。


2017/09/28 (17 ヒット)

 ニューヨーク近代美術館に常設展示されることになったのが、日本発祥の「絵文字」である。今では世界中で多くの人がメールにつけて使っており、EMOJIは世界共通語である。美術館には176種類の絵文字を一面に並べたものが展示された。絵文字は、1999年にNTTドコモが携帯電話で使えるようにしたのが最初である。これがコミュニケーションに革命的な変化を与えたとされる。外国人の場合は同じ絵文字を連打することが多いらしい。感情を強く表すのだという。世界で最も多く使われている絵文字は「笑顔マーク」である。ちなみに米国オバマ前大統領が演説で、日本が生み出してくれたものを並べて紹介した。それは「KARATE」「KARAOKE」「MANGA」「ANIME」そして「EMOJIであった。


2017/09/24 (26 ヒット)

 私は学生時代の国内旅行ではいつも安価なユースホステルに泊まって旅をしていた。昔は安価に泊まれる若者の宿はこれだった。ドイツで生まれたユースホステルが日本に誕生したのは、私が生まれた1951年である。会員制であり、相部屋で二段ベッド、食器は利用者が洗い寝具も利用者が片づける。飲酒は禁止。夕食後は全員参加のミーテイングがあり、そこで歌やゲームを行う。1970年代のピーク時には全国に587軒があったが、2015年には212軒に減った。年間利用者数もピーク時の341万人から41万人まで減った。今では改革が進められて、大半が個室を準備するようになり、禁酒もなくなり、食器洗いやミーテイングをやめたところも多いらしい。時代の流れを感じる。


2017/09/22 (31 ヒット)

 京都の「祇園」といえば日本一のお茶屋街である。その祇園の様子をテレビで見た。200年続くお茶屋「富美代」の8代目おかみさんを追ったNHKの番組である。祇園のお茶屋は、肩書では入れず、お金を積んでも入れない「一見さんお断り」が多い。 なじみ客の紹介が必要だ。「富美代」ののれんをくぐれるのは一流の証という。「富美代」の代々のおかみは、結婚することを許されないが、長女を設けて後継者に育て上げることを求められる。未婚のまま娘を生むか、養女を迎えるしかない。舞妓は芸妓を姐さんと呼んで目標にして、美しくあり続けながら芸の鍛錬をする。舞妓も芸妓も結婚することを許されない。自分の全てをお客さんに捧げる。祇園の女性たちは、一般の女性とは異なる世界を生きていることに驚いた。


2017/09/19 (35 ヒット)

 最強の囲碁AI(人工知能)とされる「アルファ碁」は、この5月に中国の最強棋士「柯潔9段」との三番勝負を3戦全勝した。柯潔9段に「相手は完璧で勝てる見込みを抱かせなかった」と言わせた。グーグル傘下のディープマインド社が囲碁AIの開発に乗り出してから3年である。高段者の棋譜を画像として読み込み、人間の脳神経を模した革新的な技術「ディープラーニング」を取り入れて、一気に人間に追いつき追い越した。その進化のスピードは半端でなく、「アルファ碁」の1年は人間の100年に相当するという。


2017/09/17 (35 ヒット)

 日本人はマグロ好きである。日本人とまぐろの関係は古く、縄文時代にまでさかのぼる。冷蔵技術のない江戸時代には、漁場から魚市場につくまで数日かかった。生のまぐろは食べられず、まぐろを切り身にして塩気の強いしょうゆにつけることで、生のまま届けることが可能になった。今に伝わる「ヅケ」である。まぐろの水揚げ日本一は静岡県で、全国の15%を占める。ほとんどが遠洋はえなわ漁船による冷凍まぐろである。世界には8種類のまぐろがいて、日本で消費されるのは6種類。(1)クロマグロ、高級魚であり別名ホンマグロ、大きいものは200キロを超える。今では完全養殖も可能になった。(2)ミナミマグロ、(3)メバチマグロ、(4)キハダマグロ、(5)ビンナガマグロ、(6)コシナガマグロ。種類別漁獲量では、キハダが65%、メバチが21%、ビンナガが12%で、残りのたった2%がクロマグロとミナミマグロである。


2017/09/15 (29 ヒット)

 地球上の生物は現在約200万種類とされる。それらは極微の単細胞生物から、体重160トンのシロナガスクジラまでさまざまである。これらの生物は3つのドメインと5つの界で分類されている。3つのドメインとは、「真正細菌」「古細菌」「真核生物」。「真正細菌」は大腸菌やシアノバクテリアなどで、地球上で数量的には最も大量に存在する。種類数では「真核生物」がほとんどを占め、およそ200万種からなる。この真核生物で昆虫は、全動物中の8割以上を占め100万種と推定されている。地球は「虫の惑星」ともいえるのだ。真核生物の中の動物の中に「人類」も含まれる。200万種という数は明らかになっている分だけなので、実際はそれよりはるかに多いらしい。


2017/09/13 (28 ヒット)

 島根県安来市に庭園を見せる美術館がある。足立庭園美術館である。その日本庭園は「一幅の絵画」である。窓枠を額縁に見立てると、額絵や掛け軸になる。米国の日本庭園専門誌が発表しているランキングで、なんと14年連続首位を誇る。この美術館と庭園は、実業家の足立全康氏が1970年に、故郷に設立した。枯山水庭、苔庭、池庭など6つの庭を15年がかりで整えた。今では年間60万人を超える入館者がある。この庭を維持しているのが、専属の庭師集団7人である。


2017/09/11 (36 ヒット)

 カシオといえば、電卓や時計カメラなどで有名な企業である。実はこの社名「カシオ」は人名「樫尾」からきている。戦争中に8畳1間に8人家族で暮らしていた樫尾家。旋盤工をやっていた長男忠雄氏が1946年に、金属加工業「樫尾製作所」を設立した。次男俊雄氏、三男和雄氏、四男幸雄氏を含めた4兄弟が力を合わせて「電卓のカシオ」をつくりあげた。アイデアマンの次男俊雄氏が新商品を開発、機械に強い四男幸雄氏が製造をして、活発な三男和雄氏が販売を担当、経営と経理はまとめ役の長男忠雄氏が担当した。外国産の高価な計算機しかなかった時代に、町工場が国産で高性能な電気式計算機に挑戦し、1957年に小型純電気式計算機14Aを完成させた。大きなヒットが1972年発売の「カシオミニ」であった。


2017/09/07 (36 ヒット)

 カメラも写真もなかった時代に、精密な絵を描いていた欧州の画家たちが用いていたのが、「カメラ・オブスキュラ」という装置である。かの有名なフェルメールも用いていたといわれる。「カメラ」とはラテン語で「部屋」を意味する。からっぽの箱の一面にレンズを配置して、このレンズを通した光がピンホール現象で上下逆になって手前のガラス板に映し出されるものである。このガラス板の上に薄い紙を載せて、上からなぞることにより正確で精密な絵を描くことが可能であった。こうして風景や人物を映し出して描いたといわれる。なおこのガラス板の部分に、薬品を塗った銀板を置いたものが、その後発明された世界初のカメラ「ダゲレオ式カメラ」である。このカメラ・オブスキュラの原理図解は、レオナルドダビンチのメモに記載されていたという。 ちなみに日本にカメラが持ち込まれたのは1848年。写真画像は左右反転するので、男性の着物姿では左前になってしまい刀も右側になってしまうという問題があった。さらに同じ姿勢を30分も維持する必要があり、何かに寄り掛かった状態で撮影した。坂本龍馬の写真でも何かに寄り掛かっている。


2017/09/05 (39 ヒット)

 運転時に車体の外部に付ける表示マークとしては、以下の4つがある。(1)初心運転者標識、(2)高齢運転者標識、(3)聴覚障害者標識、(4)身体障害者標識、である。(1)はいわゆる若葉マークで、免許所有歴が1年未満の人がつける。(2)は4色からなるマークで、70歳以上で運転に影響を及ぼす身体機能低下がある人が付ける。(3)は蝶のデザインマーク、(4)は四つ葉のクローバーマークで、いずれも障害を理由に免許に条件がある人が付ける。この中で(1)と(3)は、表示していないと罰則があるが、(2)と(4)は「表示に努めること」とされている。またこれらの表示がある車に対して、危険行為の運転をすると違反になり罰則がある。


2017/09/03 (39 ヒット)

 ジュースの中には「濃縮還元100%」と記載されたものがある。ジュース用の果物は、収穫期に1年分を蓄えなくてはならないので、水分を抜いて減量することによりタンクや倉庫を小さくでき、冷蔵電力も安くなる。そのため果物産地にある工場ではジュースにした後、果汁濃縮棟という設備で加熱して水分を蒸発させる。ただこのとき気圧を下げて加熱することで温度をあまり上げずに蒸発させることができる。例えばオレンジジュースの場合、水分を抜いて体積を7分の1にしてしまい、それをマイナス10℃で貯蔵する。冷蔵設備付きのジュース専用タンカーで日本に運び、日本の工場で減量した分と同じ量の水を加える。こうして計算上は100%ジュースになるので「濃縮還元100%」と記載して販売される。


2017/09/01 (28 ヒット)

 横浜市中区にあるのが「カップヌードルミュージアム」だ。正式には安藤百福発明記念館といい、2011年にオープンした。日清食品HDの創業者である故安藤百福(ももふく)氏が1958年にチキンラーメンを発明し、さらには1971年にカップラーメンを発明した。今やカップヌードルは世界中でものすごい数の人々に愛されている。ミュージアムで目を引くのは、即席めん第一号のチキンラーメンから現在に続く商品を壁一面に並べた歴史展示室で、ここには3000点ものカラフルなパッケージが並んでいて壮観らしいので見てみたい。創業者の理念は「食足りて世の中は平和」だという、なるほど。


2017/08/24 (41 ヒット)

 お酢(食酢)は、紀元前5000年のバビロニアではすでに食され、東洋でも中国では約3000年前の周の時代には存在していたといい、人類最古の発酵調味料といえるらしい。お酢は英語ではVinegar(ビネガー)という。お酢には「穀物酢」と「果実酢」がある。お酢の作り方は、例えば純米酢の場合、まずお米に米麹と水を加えてでんぷんを糖に変え、それに酵母を加えて糖をアルコール発酵させてお酒をつくる。できた酒に純米酢を合わせて加温し、酢酸菌を加えるとお酒のアルコール成分と酸素を結び付けて「酢酸CH3COOH」ができるのだ。「お酢を飲むと体がやわらかくなる」というのは全くのウソである。しかし「食酢」は、血糖値抑制や血圧低下や内臓脂肪減少に効果がありそうだ。


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